ロードレース移籍情報2017-18バルギルがフォルトゥネオ移籍を発表 出身地のプロコンチームへ“帰還”

by 福光俊介 / Syunsuke FUKUMITSU
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 7月に行われたツール・ド・フランスでステージ2勝を挙げ、山岳賞のマイヨアポワを獲得したワレン・バルギル(フランス、チーム サンウェブ)が、同国のUCIプロコンチネンタルチームであるフォルトゥネオ・オスカロへ移籍することが決まった。8月2日にチームが発表したもので、契約期間は2018年から3年間。また、アージェードゥーゼール ラモンディアルは、トニー・ガロパン(フランス、ロット・ソウダル)との2年契約を発表。次々と注目選手の移籍が発表されている。

ツール・ド・フランスでステージ2勝を挙げ、山岳賞を獲得したワレン・バルギルがフォルトゥネオ・オスカロへの移籍を発表した =ツール・ド・フランス2017第13ステージ、2017年7月14日 Photo: Yuzuru SUNADA

地元チームでツール総合上位入りを目指す

 バルギルは1991年10月生まれの25歳。2013年に現所属チームの前身であるチーム アルゴス・シマノでプロ入り。デビューイヤーで出場したブエルタ・ア・エスパーニャの山岳ステージで2勝を挙げ、直後のUCIロード世界選手権のフランス代表にも抜擢されるなど、早くからフランス自転車界の期待を集めてきた。

山岳賞を決め、パリ・シャンゼリゼのポディウムで表彰されたワレン・バルギル Photo: Yuzuru SUNADA

 グランツールの最高成績は、2014年ブエルタの総合8位。以降はツールでの活躍を誓いながらも伸び悩んだが、今年の大会で完全復活。けが明けながらも、山岳ステージでの2勝に加えて山岳賞も獲得。スーパー敢闘賞にも選出されたほか、個人総合でも10位と健闘し、グランツールの上位を視野に入れられるところまで戻ってきた。

 チーム サンウェブには、今年のジロ・デ・イタリア個人総合優勝のトム・デュムラン(オランダ)が控え、今後の棲み分けも見ものとなっていたが、チームとの契約を1年残した状態で移籍を決断することとなった。

 フランス・ブルターニュ地方のエンヌボン出身のバルギルにとって、移籍が決まったフォルトゥネオ・オスカロは地元チーム。2011年には前身のブルターニュ・シュレーのトレーニー(研修生)としてチームに合流。このときは正式契約には至らなかったが、翌シーズンにもオファーを受けながらチーム アルゴス・シマノとの契約を選択した経緯がある。いわば6年越しのチーム加入という格好だ。

UCIプロコンチネンタルチームのフォルトゥネオ・オスカロにとって、実績豊富なワレン・バルギルの加入はビッグレース出場への大きな後押しになる Photo: Yuzuru SUNADA

 フォルトゥネオ・オスカロは、第2カテゴリーにあたるUCIプロコンチネンタルチームのため、ビッグレース出場の確約は得られていない。しかし、フランス籍のチームであることや、着実に実績を積んでいることもあり、近年はツールをはじめとするA.S.O.主催レースの常連。バルギルの加入は、大会主催者によるチーム選出の大きな後押しとなるはずだ。

 バルギルはチームリリースを通じて、「フォルトゥネオ・オスカロへの合流が決まり興奮している。近年のチーム力向上は、ツール・ド・フランスでの活躍によって示されている。(GMの)エマヌエル・ウベールは“ファミリー”の姿勢を大切にしつつ、大きな国際レースで結果を残すという、エキサイティングなプロジェクトでチームを成長させる野心家だ。何より、私が先のツール・ド・フランスで見せた攻撃的な走りにも理解を示してくれている。われわれがともにするプロジェクトは中期的なものであり、段階的に上を目指していくことになる。私にとってフォルトゥネオ・オスカロへの加入は、ブルターニュのDNAに加わることであり、キャリアにおいて地元へ帰還することを待ち望んでいた」と述べている。

 また、フォルトゥネオ・オスカロは同時に、BMCレーシングチームからアマエル・モワナール(フランス)も獲得したことを明らかにしている。

ガロパンも自国チームへ移籍

 29歳のガロパンは4シーズン過ごしたロット・ソウダルを今シーズン限りで離れ、自国のトップチームへ加入することを決めた。契約は2018年から2年間。

ツール・ド・フランス2017第15ステージで逃げグループを牽引するトニー・ガロパン Photo: Yuzuru SUNADA

 7月29日のクラシカ・サン・セバスティアンでは2位に入るなど、ワンデーレースでの好走が光るが、新チームではこれらに加えて、1週間のステージレースでもチャンスをつかみたいと意気込む。また、春のクラシックやツールでは、絶対エースを支えるアシストとして自身の実力や経験が生かされるとも見ているようだ。

 ガロパンはチームリリースを通じ、「(アージェードゥーゼール・ラモンディアルは)ツール・ド・フランスにおいて世界最高レベルのチームであることが分かった。このチームのスポーツプロジェクトのビジョンは私にとって魅力的だった」とチームの印象について述べている。

 さらに、「春のクラシックではオリバー・ナーセン(ベルギー)が上位進出できるよう役割を果たす。また、パリ~ニースのようなステージレースでは自分にチャンスがめぐってくるだろう。アージェードゥーゼール・ラモンディアルのジャージを着て勝利を挙げたい気持ちでいっぱいだ。そして、ツール・ド・フランスではロマン・バルデ(フランス)をサポートする」と、エースとして、アシストとして、局面に応じて働くことを誓った。

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