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山下晃和の「ツーリングの達人」キャンプ好きサイクリストが集合! “お祭り”ツーリングイベント「RIDE A LIVE」

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自転車でキャンプツーリングをする自転車旅人のお祭り「ライドアライブ」 Photo: Akikazu YAMASHITA

 思い思いのツーリングスタイルで集まり、旅気分を味わいながら走るユニークなライドイベントが7月22・23日の2日間にわたり静岡県浜松市で開催されました。普段は集団で走ることのない自転車旅だけに、仲間のいる楽しさとそれぞれの持ち物や装備、パッキングに旅好きの血が騒ぎます。ベテランはもちろん、これから始めるというビギナーも一緒になって楽しめる“お祭り”のようなイベント「RIDE A LIVE 水辺の夏休み」に“ツーリングの達人”こと山下晃和さんが参加しました。

◇         ◇

イベント当日の筆者のツーリングバイク Photo: Akikazu YAMASHITA

 名古屋で人気の自転車ショップ、「Circles」(サークルズ)が開催しているライドイベント「RIDE A LIVE 水辺の夏休み」。キャンプツーリングを愛する自転車乗りたちが集う2日間の“お祭り”である。サークルズが3年間開催し続けてきた「バイクパッキング+α」のライドイベントで、今回は各地各分野の“遊びのマスター”達が加わり、さらなるフィールドとアクティビティを引っさげた「静岡シリーズ」が開催された。

Photo: Akikazu YAMASHITA
Photo: Akikazu YAMASHITA
「ハマイチグループ」のスタート地点となった「GreenCog浜松」 Photo: Akikazu YAMASHITA

 場所は静岡県・浜松市。地元のアンバサダーとして、「GreenCog浜松」と「Happy&Slappy浜松」という2つの自転車屋さんが引っ張ってくれた。浜松といえば浜名湖一周サイクリング、通称「ハマイチ」が有名だが、これがただの一周イベントであればおそらく私も参加しなかったであろう。しかし、今回はなんとキャンプが付いているのである。

Photo: Akikazu YAMASHITA

 愛知県の新城(しんしろ)駅からスタートし、山を越えて下りてくるグループ、途中SUP(スタンドアップパドル)というサーフィンのような板の上に立って海の上を移動するアクティビティをするグループ、そして「ハマイチグループ」と3つのコースに分かれている。私は、前日からのアクセスを考え、およそ80kmを走る「ハマイチ」グループでを走ることにした。

「ハマイチ」グループの皆さん Photo: Akikazu YAMASHITA

 当日、ハマイチグループのスタート地点である「GreenCog」に着くと、キャリアが付いてサイドバッグをぶら下げている自転車の人もいれば、バックパックを背負っている人、いま流行りのバイクパッキングでまとめている人と多種多様。さらに自転車もロードバイク、クロスバイク、MTBとこちらも実に“多車種多様”だった。

Photo: Akikazu YAMASHITA
Photo: Akikazu YAMASHITA
Photo: Akikazu YAMASHITA
Photo: Akikazu YAMASHITA

旅さながらのトラブルも

旅にトラブルはつきもの Photo: Akikazu YAMASHITA

 うなぎで有名な浜名湖に沿って道を進むと、坂道の手前で「ガチャーン!」という金属音が。早速1つめのトラブル。参加者の一人のチェーンが切れてしまったのだ。チェーンを1コマカットして装着。普段はあまり起きにくいトラブルだが、こういう事態にも対応できなければならない。旅にトラブルは付き物だ。

 お昼休憩に差し掛かる頃には気温が35度を超えていた。恐ろしい夏の太陽のもと、一同フラフラになりながら浜名湖SAに向かう。高速道路のサービスエリアに自転車でアクセスできるのもまたすごい。が、その坂道で競争をする参加者。そして接触、転倒。「これだから男は」と思う女性参加者もいただろう。ディレーラーが根元からポキンと折れ、シングルスピードになってしまった。

お昼休憩に差し掛かる頃には気温が35度を超えていた Photo: Akikazu YAMASHITA
2つめのトラブル、なんとディレイラーがもげた! Photo: Akikazu YAMASHITA
休憩をとったり、水分を補給しながらゴールへ向かう Photo: Akikazu YAMASHITA

 熱中症手前になりながらも、お昼ごはんと水分補給で回復したら、美しき浜名湖を進む。グラベル(未舗装路)あり、坂道あり、湖畔沿いギリギリの道までありというバリエーション豊富なコース。道中、またもや自転車が倒れていると思ったら、ここでパンクが発生。3つのトラブルが重なり、予定時間から大幅に遅れ、ゴールの村櫛(むらくし)にあるキャンプ場「タリカーナ」に到着した。

キャンプ場「タリカーナ」にゴール  Photo: Akikazu YAMASHITA

 夕焼けになる前にテントを張り終え、浜名湖にドボン。自転車ごとドボンの人もいて、火照った身体もクールダウン。キャンプ初心者が「それは何ですか?」とキャンプ玄人に聞く。そうやってキャンプの知識も増えていく。

色とりどりのテントが建てられたキャンプサイト Photo: Akikazu YAMASHITA
ライド後は夜のパーティーがスタート Photo: Akikazu YAMASHITA

 SUP組も新城スタート組も到着し、全参加者30人が合流。そこで全体の半数くらいが女性参加者だったということを知り、驚きつつ夜の宴へと向かった。

キャンプとは思えない豪華な料理が並ぶ Photo: Akikazu YAMASHITA
蝋燭の灯りが優しく揺れる Photo: Akikazu YAMASHITA
笑い声は夜中まで続いた Photo: Akikazu YAMASHITA

 サークルズが経営している朝食カフェ「Early Birds Breakfast」の面々がケータリングサービスを用意してくれた。グラタン、サラダ、チキン、デザート、パンなど、キャンプとは思えない豪華な食事が用意された。キャンプ泊なので心置きなくビール、ワイン、リキュールが飲める幸せを噛み締める参加者たち。焚き火を囲みながら、笑い声は夜中まで続いた。空を見上げると、キラキラ光る星空が広がっていた。

広がるツーリングの輪

2日目の朝はホットサンドづくりとコーヒーで始まった Photo: Akikazu YAMASHITA

 2日目の朝。各自でホットサンドを作り、コーヒーを飲み、浜名湖を眺める素敵な時間からはじまる。ちなみに「GreenCog浜松」では、毎週ホットサンドクラブという料理イベントをしているのだそうだ。
 
 2日目のスケジュールは、前日親しくなった人同士グループで行動したり、一人で走ったり、いったん自宅に帰ったりと自由。チェックポイントに寄って写真を撮り、それを「Instagram」にあげれば景品をゲットできるかも(?)というお楽しみもある。そして18時半に、再び浜松市内にある「naru蕎麦」という和食レストランに皆が集まった。

 そこでもまた美味しいごはんが振る舞われ、2日間走った仲間たちと旅の終わりを労う。最後に景品の贈呈式。自転車用サイドバッグや、サングラスなど豪華過ぎる景品に皆驚いていた。

最後は浜松市内のレストランで合流 Photo: Akikazu YAMASHITA
最後に行われた景品の贈呈式。豪華景品に大盛り上がりの会場 Photo: Akikazu YAMASHITA

 自転車でキャンプ道具を運び、その土地の良さを知り、多くの友達ができ、そしてまた次のツーリングの約束をする。参加者が自ら考え、遊び方を拡げ、友達の輪を拡げ、そして旅の知識を増やして自転車がもっと好きになる。これが「お祭り」のようなライドイベントと表現した所以だ。

 仲間と別れる時間が来ると、後ろ髪を引かれる思いで、東京までの帰路に着いた。

山下晃和山下晃和(やました・あきかず)

タイクーンモデルエージェンシー所属。雑誌、広告、WEB、CMなどのモデルをメインに、トラベルライターとしても活動する。「GARVY」(実業之日本社)などで連載ページを持つ。日本アドベンチャーサイクリストクラブ(JACC)評議員でもあり、東南アジア8カ国、中南米11カ国を自転車で駆けた旅サイクリスト。その旅日記をもとにした著書『自転車ロングツーリング入門』(実業之日本社)がある。趣味は、登山、オートバイ、インドカレーの食べ歩き。ウェブサイトはwww.akikazoo.net

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