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ツール・ド・フランス2017 第13ステージ山岳賞ジャージのバルギルが優勝 フランス革命記念日の最短山岳ステージで歓喜

by 平井久美子 / Kumiko HIRAI
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 ツール・ド・フランス第13ステージが7月14日、サン・ジロンからフォアまでの101kmで争われ、4人の逃げグループでのゴールスプリント争いを制したワレン・バルギル(フランス、チーム サンウェブ)が優勝した。マイヨジョーヌは、ファビオ・アル(イタリア、アスタナ プロチーム)がキープ。新城幸也(日本、バーレーン・メリダ)は102位でゴールしている。

下りスプリント勝負を制したバルギル Photo: Yuzuru SUNADA

101kmのショートコース 活性化する集団

 第13ステージは、今大会最短となる101kmの山岳ステージ。緩やかな上りでスタートした後、1級山岳が3つ登場。最後の1級山岳、ミュール・ド・ペゲールの頂上から27kmにも及ぶ坂を下ってゴールとなる。

 スタート直後、マイヨアポワを着用するバルギルとトマ・ヴォクレール(フランス、ディレクトエネルジー)が飛び出すが、メイン集団はこの動きを容認せず。約10km地点で吸収する。

静かにメイン集団を走るアル Photo: Yuzuru SUNADA

 13.5km地点の中間スプリントポイントを通過したところでようやく集団が安定。スプリントポイントをトップ3で通過したシルヴァン・シャヴァネル(フランス、ディレクトエネルジー)、フィリップ・ジルベール(ベルギー、クイックステップフロアーズ)、アレッサンドロ・デマルキ(イタリア、BMCレーシングチーム)の3人が逃げ集団となる。この逃げから約30秒後ろに、リリアン・カルメジャーヌ(フランス、ディレクトエネルジー)とパウェル・ポリャンスキー(ポーランド、ボーラ・ハンスグローエ)の第1追走。さらに後ろには、新城含む9人の第2追走。そして、メイン集団と続いた。

勝負は4人での下りスプリント争い

 28km地点、先頭のジルベールが遅れ始めるとデマルキがアタック。1つ目の4級山岳を単独で上る。30km地点では、アルベルト・コンタドール(スペイン、トレック・セガフレード)とミケル・ランダ(スペイン、チーム スカイ)が追い上げ、コンタドールとランダ、バルギル、3人の追走集団が形成。約46km地点で、この3人がデマルキをキャッチ。先頭は4人になった。

 早くもレース折り返しとなる約50km地点、先頭はコンタドールとランダの2人に。その後ろには、先頭から遅れたバルギル、集団から上がってきたナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター チーム)、ミカル・クウィアトコウスキー(ポーランド、チーム スカイ)の3人がいた。

先頭を行くコンタドール(前)とランダ(後) Photo: Yuzuru SUNADA

 最後の1級山岳・ミュール・ド・ペゲールの山頂付近で、キンタナとバルギルが先頭を捕まえこの4人で下りに突入した。一方、メイン集団では、リゴベルト・ウラン(コロンビア、キャノンデール・ドラパック)やダニエル・マーティン(アイルランド、クイックステップフロアーズ)が抜け出しを図る。また、マイヨジョーヌを奪還したいクリストファー・フルーム(イギリス、チーム スカイ)も抜け出そうとするが、これはアルがしっかりとチェックする。

 残り1kmを切っても後ろの集団から追いつく選手はおらず、優勝争いは先頭4人に絞られた。残り600m地点、ランダ、バルギル、キンタナ、コンタドールの並びで、コンタドールが踏み始めるが、他の選手もすかさず反応。大きな差がつくことはなく、コンタドール、バルギル、キンタナ、ランダの順で最後のコーナーをターンした。

 この時、コンタドールとバルギルは横一線で、コンタドールがコーナー内側、バルギルは外側を走り、コンタドールが有利なポジションにいた。しかし、バルギルは最後の直線で力強くスプリント。コンタドールを抜き去り優勝を飾った。2位はキンタナ、コンタドールは3位となった。

 この日、7月14日はフランス革命記念日。フランス人であれば絶対に勝利を狙いたいレースだった。バルギルは2005年のダヴィド・モンクティエ以来、12年ぶりのフランス人勝者となった。

フランス革命記念日のレースで優勝を手にしたバルギル Photo: Yuzuru SUNADA

 優勝はならなかったコンタドールだが、マイヨジョーヌのアルの集団から1分48秒先着したことで、総合10位に順位を上げた。キンタナも総合8位は変わらないものの、アルとのタイム差を約半分に縮めることに成功した。4位ゴールのランダも総合7位から5位にアップ。マーティンは総合6位に順位は落としたものの、首位のアルとのタイム差は9秒縮めた。

 総合2位のフルーム、同3位のロマン・バルデ(フランス、アージェーデュゼール ラモンディアール)、同4位のウランはアルと同じ集団でゴールしており、アルはマイヨジョーヌをキープした。

第13ステージ結果
1 ワレン・バルギル(フランス、チーム サンウェブ) 2時間36分29秒
2 ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター チーム) +0秒
3 アルベルト・コンタドール(スペイン、トレック・セガフレード) +0秒
4 ミケル・ランダ(スペイン、チーム スカイ) +2秒
5 サイモン・イェーツ(イギリス、オリカ・スコット) +1分39秒
6 ダニエル・マーティン(アイルランド、クイックステップフロアーズ) +1分39秒
7 ミカル・クウィアトコウスキー(ポーランド、チーム スカイ) +1分48秒
8 クリストファー・フルーム(イギリス、チーム スカイ) +1分48秒
9 ファビオ・アル(イタリア、アスタナ プロチーム) +1分48秒
10 リゴベルト・ウラン(コロンビア、キャノンデール・ドラパック) +1分48秒
102 新城幸也(日本、バーレーン・メリダ) +15分41秒

個人総合(マイヨジョーヌ)
1 ファビオ・アル(イタリア、アスタナ プロチーム) 55時間30分6秒
2 クリストファー・フルーム(イギリス、チーム スカイ) +6秒
3 ロマン・バルデ(フランス、アージェーデュゼール ラモンディアール) +25秒
4 リゴベルト・ウラン(コロンビア、キャノンデール・ドラパック) +35秒
5 ミケル・ランダ(スペイン、チーム スカイ) +1分9秒
6 ダニエル・マーティン(アイルランド、クイックステップフロアーズ) +1分32秒
7 サイモン・イェーツ(イギリス、オリカ・スコット) +2分4秒
8 ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター チーム) +2分7秒
9 ルイス・マインティーズ(南アフリカ、UAE・チームエミレーツ) +4分51秒
10 アルベルト・コンタドール(スペイン、トレック・セガフレード) +5分22秒
97 新城幸也(日本、バーレーン・メリダ) +1時間54分11秒

ポイント賞(マイヨヴェール)
1 マルセル・キッテル(ドイツ、クイックステップフロアーズ) 363 pts
2 マイケル・マシューズ(オーストラリア、チーム サンウェブ) 235 pts
3 アンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ソウダル) 180 pts

山岳賞(マイヨアポワ)
1 ワレン・バルギル(フランス、チーム サンウェブ) 94 pts
2 ミケル・ランダ(スペイン、チーム スカイ) 33 pts
3 トーマス・デヘント(ベルギー、ロット・ソウダル) 32 pts

新人賞(マイヨブラン)
1 サイモン・イェーツ(イギリス、オリカ・スコット) 55時間32分10秒
2 ルイス・マインティーズ(南アフリカ、UAE・チームエミレーツ) +2分47秒
3 ピエール・ラトゥール(フランス、アージェーデュゼール ラモンディアール) +8分29秒

チーム総合
1 チーム スカイ 166時間35分40秒
2 アージェーデュゼール ラモンディアール +19分18秒
3 モビスター チーム +1時間1分0秒

敢闘賞
アルベルト・コンタドール(スペイン、トレック・セガフレード)

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