フミが地元で凱旋勝利 「ちがさきVELO FESTIVAL」開催

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 茅ヶ崎市の茅ヶ崎中央公園で11月23日、「ちがさきVELO FESTIVAL」が初開催された。「自転車のまち」として自転車利用促進と安全啓発活動に積極的に取り組んでいる同市の活動を、様々な角度からアピールする都市型イベント。同市は日本人初のツール・ド・フランス完走を果たし、北京・ロンドン五輪に連続出場した現役プロロードレーサー、別府史之選手(オリカ・グリーンエッジ)の出身地でもあり、別府選手もイベントに全面協力。会場は茅ヶ崎駅から徒歩5分という絶好のロケーションともあって、多くの来場者が会場を訪れた。

駅前通りに面した中央公園での開催。多くの来場者が訪れた駅前通りに面した中央公園での開催。多くの来場者が訪れた
服部信明茅ヶ崎市長。実は別府選手と出身中学が同じだそうだ服部信明茅ヶ崎市長。実は別府選手と出身中学が同じだそうだ
真剣な表情のキッズたち。この中に将来のフミがいる?真剣な表情のキッズたち。この中に将来のフミがいる?
本格的な雨が降る中、しっかりステージを盛り上げたオカッピー。こちらもプロの仕事!本格的な雨が降る中、しっかりステージを盛り上げたオカッピー。こちらもプロの仕事!

 イベント当日はあいにくの雨模様となったが、開会式では服部信明市長、柾木太郎市議会議長らが駆けつけてあいさつ。別府選手も「地元でこのようなイベントが開催され、夢がかなった」と話した。午前中は小学校1年生までの児童によるキッズレースや、“オカッピー”こと岡村周治さんのMTBトライアルショーが行われた。

フミが地元で凱旋レース!

 この日のメーンイベントと言えるのが、クリテリウム・エキシビションレース。別府ら12人の招待選手が、公園外周の特設コースを15周するスペシャルレースだ。出場選手はU23のトップ選手を中心に、日本ろう自転車競技協会からもトップレーサーが参加。レーススタート時には雨も上がり、“エキシビション”を謳いながらも白熱した戦いが繰り広げられた。

地元での凱旋レースで見事勝利。ガッツポーズでゴールする別府史之地元での凱旋レースで見事勝利。ガッツポーズでゴールする別府史之
レースのスタートは、服部茅ヶ崎市長と柾木市議会議長が先導したレースのスタートは、服部茅ヶ崎市長と柾木市議会議長が先導した
スタート・ゴール地点のそばにウォームアップ・クールダウンエリアが設けられた。大勢の観客が見守るスタート・ゴール地点のそばにウォームアップ・クールダウンエリアが設けられた。大勢の観客が見守る
左より2位の平井栄一(ブリヂストンアンカーU23)、優勝の別府史之(オリカ・グリーンエッジ)、3位の木下智裕(エカーズ)左より2位の平井栄一(ブリヂストンアンカーU23)、優勝の別府(オリカ・グリーンエッジ)、3位の木下智裕(エカーズ)

 レースは最終コーナーを2番手で通過した別府が、ゴール前の直線で先行するU23アジアチャンピオン・木下智裕(エカーズ)をかわして見事優勝。「若手を代表する選手たちで手ごわかった」と話しながらも、本場ヨーロッパでプロとして活躍する実力を、生まれ育った茅ヶ崎で存分にアピールし、「地元の皆さんに僕の走りを見てもらえて幸せです」と表彰台で表情をほころばせた。

イベントブースやトークイベントも

 会場には自転車関連メーカーや地元からのブースが多数出展され、来場者はサイクルスポーツの世界に親しんだ。また、市が策定した「ちがさき自転車プラン」を市民と行政が協業して進める“ちがさき自転車プラン・アクション22”や、自転車保険が好評で「スマートサイクリング」を推進しているau損保もブースを出展。キープレフトなど自転車の安全利用をアピールした。

多くの協賛メーカーがブースを出展。飲食コーナー「ちがさき屋台村」もにぎわった多くの協賛メーカーがブースを出展。飲食コーナー「ちがさき屋台村」もにぎわった
地元商工会議所青年部の「おばけ屋敷」は子供たちに人気。参加者には茅ヶ崎のミステリースポットガイドも配られた地元商工会議所青年部の「おばけ屋敷」は子供たちに人気。参加者には茅ヶ崎のミステリースポットガイドも配られた
神奈中バスは自転車ラックバスを展示。茅ヶ崎市内では茅ヶ崎駅南口~辻堂駅南口で運行中だ神奈中バスは自転車ラックバスを展示。茅ヶ崎市内では茅ヶ崎駅南口~辻堂駅南口で運行中だ
au損保のブースでは同社が提唱する「スマートサイクリング」をアピールau損保のブースでは同社が提唱する「スマートサイクリング」をアピール
「ちがさき自転車プラン・アクション22」のブースでは、自転車安全ルールのクイズやパネル展示などが行われた「ちがさき自転車プラン・アクション22」のブースでは、自転車安全ルールのクイズやパネル展示などが行われた
パネルディスカッションは、白戸太朗さんをナビゲーターに、服部茅ヶ崎市長、別府選手、小松成美さん、au損保専務取締役 柳保幸さんの5人で行われたパネルディスカッションは、白戸太朗さんをナビゲーターに、服部茅ヶ崎市長、別府選手、小松成美さん、au損保専務取締役 柳保幸さんの5人で行われた

 ステージでは今年ロンドン五輪に出場した別府選手の「オリンピック報告会」や、“楽しい自転車ライフとは?”をテーマにしたパネルディスカッションが行われた。五輪報告会では「前回の北京五輪で成績が振るわなかったので、リベンジしようと攻めに攻めた」と大会を振り返り、また「北京五輪では高地トレーニングで逆にコンディションを悪くした」と今だから話せるエピソードも。服部市長やノンフィクション作家の小松成美さんらを交えてのパネルディスカッションでは、茅ヶ崎市の自転車との関係の深さや、別府選手の幼少時のエピソード、また市民と自治体が一体になっての先進的な安全啓発の取り組みなど、幅広い話題が紹介された。

別府選手の五輪報告会。2度目の五輪ともあって、集中して大会に臨めたようだ別府選手の五輪報告会。2度目の五輪ともあって、集中して大会に臨めたようだ
キープレフトなどの安全啓発活動に対して市長から市内の高校生に感謝状が贈られた。着ているレインコートは傘差し運転をなくすために開発されたものキープレフトなどの安全啓発活動に対して市長から市内の高校生に感謝状が贈られた。着ているレインコートは傘差し運転をなくすために開発されたもの
最後はじゃんけん大会!最後はじゃんけん大会!

 別府選手という地元のスポーツヒーローの存在を軸に開催された今回のイベントは、来場者がレース参加を主軸に置かないという点において、都市型イベントでの新たな形を示したといえるだろう。来年以降のさらなる発展が期待される。

(米山一輝)

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