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ツール・ド・スイス2017 第9ステージデニスがTT圧勝でステージ2勝目 スピラクが通算2度目の総合優勝に輝く

by あきさねゆう / Yuu AKISANE
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 ツール・ド・スイスは6月18日、最終日の第9ステージがシャフハウゼンで行われ、28.6kmの個人タイムトライアル(TT)をローハン・デニス(オーストラリア、BMCレーシングチーム)が圧勝し、第1ステージに続く2勝目をあげた。個人総合首位でスタートしたシモン・スピラク(スロベニア、カチューシャ・アルペシン)はステージ5位に入り、2015年以来自身2度目となるツール・ド・スイス総合優勝を果たした。

最終日もステージ5位でまとめ、自身2度目のツール・ド・スイス総合優勝を決めたシモン・スピラク Photo: Yuzuru SUNADA

ローハン・デニスが圧倒的なスピード

 この日のコースは前日にレースが行われたスイス北部の街、シャフハウゼンの中心地にある旧市街地をスタートし、北東方面へドイツとの国境付近を通過しながら、再びシャフハウゼン市内のサッカースタジアムであるリポパークへとフィニッシュするルート。途中、平均勾配が5%で登坂距離が4km弱ほどある上り坂も登場するが、クライマーが有利になるほどの難易度ではなく、純粋にTTの力量が問われるステージとなった。

 最初に好タイムを記録したのは、第1ステージの個人TTでも序盤にトップタイムを計測していたライアン・ミューレン(アイルランド、キャノンデール・ドラパック)。38分29秒をマークした。

圧倒的なトップタイムを叩き出したローハン・デニス Photo: Yuzuru SUNADA

 次に記録を破ってきたのが、第1ステージの勝者であるデニスだ。41番目にスタートすると、中間計測地点からミューレンを大きく上回るタイムを計測。最終的に平均時速47.014kmで駆け抜け、36分30秒という圧倒的なタイムを叩き出した。

 第2ステージでリーダージャージを獲得した地元スイスの期待を背負うシュテファン・キュング(スイス、BMCレーシングチーム)が、36分58秒というタイムを記録したものの、チームメイトのデニスには29秒及ばなかった。

 この後、暫定3位にはティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、BMCレーシングチーム)が入り、暫定トップ3をBMCレーシングが占めるなか、いよいよ総合上位勢が続々とスタートを切っていった。

スピラクが首位堅守 2位争いはカルーゾに軍配

 総合首位のスピラクは、総合2位のダミアーノ・カルーゾ(イタリア、BMCレーシングチーム)に52秒差、総合3位のステフェン・クライスヴァイク(オランダ、ロットNL・ユンボ)に1分5秒差をつけていた。3人ともTTを得意としている選手であるため、首位争いはスピラクが圧倒的優位な状況。総合2位をめぐるカルーゾとクライスヴァイクの争いにも注目が集まっていた。

 第1中間計測地点では、クライスヴァイクはデニスから15秒遅れ、カルーゾは19秒遅れ、そしてスピラクは6秒遅れのタイムを記録。スピラクは第1中間計測タイムで全体2位の好スタートを切った。

リーダージャージを着て最後に出走したシモン・スピラク Photo: Yuzuru SUNADA

 続く第2計測地点では、クライスヴァイクはデニスから43秒遅れ、カルーゾは48秒遅れ、スピラクは45秒遅れと、クライスヴァイクがタイムを挽回する走りを見せた。クライスヴァイクはあと8秒、カルーゾのタイムを上回ることが出来れば逆転で総合2位となる。フィニッシュ地点まではダウンヒル部分が多くを占め、カルーゾとスピラクはそつのないライン取りでコーナーを攻めていった。

 ダウンヒルで少しタイムを失ってしまったクライスヴァイクがデニスから54秒遅れのステージ6位でフィニッシュ。続くカルーゾは47秒遅れのステージ3位。最終セクターはデニス以上の好タイムを記録していた。そして、スピラクは51秒遅れのステージ5位にまとめ、総合優勝を決めた。ステージ優勝はデニス。この日の上位3人をBMCレーシングが独占しており、チームのTT力の高さを示すステージとなった。

 今大会を通じて好調を維持していたカルーゾは7月のツール・ド・フランスの出場が濃厚で、エースのリッチー・ポートをサポートする山岳アシストとして大いに活躍が期待される。

サガンはツールに向け万全

ステージ2勝と総合ポイント賞を獲得したペテル・サガン Photo: Yuzuru SUNADA

 ポイント賞はペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)、山岳賞はラッセノーマン・ハンセン(デンマーク、アクアブルースポーツ)、ベストスイス人ライダー賞は総合7位に入ったマティアス・フランク(スイス、アージェーデュゼール ラモンディアール)が獲得した。

 サガンはツールでのマイヨヴェール6連覇に向けて、万全と言える状態だ。フランクは2014年高いの総合2位には及ばずとも、十分実力を発揮できていた。ツールにも出場が予定されており、アージェーデュゼールの貴重な山岳アシストとして、エースのロマン・バルデ(フランス)をサポートする。

第9ステージ結果
1 ローハン・デニス(オーストラリア、BMCレーシングチーム) 36分30秒
2 シュテファン・キュング(スイス、BMCレーシングチーム) +29秒
3 ダミアーノ・カルーゾ(イタリア、BMCレーシングチーム) +47秒
4 ヨン・イサギレ(スペイン、バーレーン・メリダ) +51秒
5 シモン・スピラク(スロベニア、カチューシャ・アルペシン)
6 ステフェン・クライスヴァイク(オランダ、ロットNL・ユンボ) +54秒
7 マルク・ソレル(スペイン、モビスター チーム) +58秒
8 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、アージェーデュゼール ラモンディアール) +1分00秒
9 ティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、BMCレーシングチーム) +1分02秒
10 パトリック・ベヴィン(ニュージーランド、キャノンデール・ドラパック) +1分04秒

個人総合
1 シモン・スピラク(スロベニア、カチューシャ・アルペシン) 28時間37分11秒
2 ダミアーノ・カルーゾ(イタリア、BMCレーシングチーム) +48秒
3 ステフェン・クライスヴァイク(オランダ、ロットNL・ユンボ) +1分08秒
4 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、アージェーデュゼール ラモンディアール) +2分37秒
5 ルイ・コスタ(ポルトガル、UAE・チーム エミレーツ) +3分09秒
6 ヨン・イサギレ(スペイン、バーレーン・メリダ) +3分51秒
7 マティアス・フランク(スイス、アージェーデュゼール ラモンディアール) +4分00秒
8 マルク・ソレル(スペイン、モビスター チーム) +4分14秒
9 ミケル・ニエベ(スペイン、チーム スカイ) +4分47秒
10 ペリョ・ビルバオ(スペイン、アスタナ プロチーム) +5分30秒

ポイント賞
1 ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ) 37 pts
2 ダミアーノ・カルーゾ(イタリア、BMCレーシングチーム) 25 pts
3 シュテファン・キュング(スイス、BMCレーシングチーム) 21 pts

山岳賞
1 ラッセノーマン・ハンセン(デンマーク、アクアブルースポーツ) 54 pts
2 ニック・ファンデルレイケ(オランダ、ロームポット・ネーデルランセ ローテライ) 45 pts
3 ダミアーノ・カルーゾ(イタリア、BMCレーシングチーム) 31 pts

チーム総合
1 アージェーデュゼール ラモンディアール 86時間12分42秒
2 モビスター チーム +3分36秒
3 カチューシャ・アルペシン +18分37秒

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