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ツール・ド・スイス2017 第6ステージポッツォヴィーヴォが難関山岳で独走勝利 2位と同タイムの総合首位に浮上

by 平井久美子 / Kumiko HIRAI
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 ツール・ド・スイスは6月15日、第6ステージがロカルノからラプントまでの166.7kmで争われ、ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、アージェーデュゼール ラモンディアール)が最後の山岳で独走に持ち込みステージ優勝を飾った。総合ではダミアーノ・カルーゾ(イタリア、BMCレーシングチーム)と同タイムで並んだが、第1ステージの個人タイムトライアルで計測されたコンマ以下の秒差を反映し、リーダージャージはポッツォヴィーヴォの手に渡った。

ツール・ド・スイス第6ステージで独走勝利を挙げたドメニコ・ポッツォヴィーヴォ Photo: Yuzuru SUNADA

総合リーダーを守るBMC

 今大会のクイーンステージである第6ステージはクライマー向け。66.5km地点には標高2012mのザン・ベルナルディーノ、ゴール直前の157.4km地点には標高2315mのアルブラ、2つの超級山岳が立ちはだかる難関ステージだ。ジロ・デ・イタリアで総合優勝を果たしたトム・デュムラン(オランダ、チーム サンウェブ)は、第6ステージを前にリタイア。ツール・ド・スイスから姿を消した。

 レースは序盤からアタック合戦が繰り広げられた。ミヒャエル・アルバジーニ(スイス、オリカ・スコット)をはじめ11人が抜け出そうとするがすぐに集団がキャッチ。レースは、決定的な逃げが決まらないまま進んでいった。

この日、逃げに乗ったヤン・バークランツ Photo: Yuzuru SUNADA

 レースに動きが出たのは、上りが始まる約50km地点。トーマス・マルチンスキー(ポーランド、ロット・ソウダル)が抜け出すと、そこにマイケル・ウッズ(カナダ、キャノンデール・ドラパック)、ヤン・バークランツ(ベルギー、アージェーデュゼール ラモンディアール)ら9人が合流し、逃げは10人となった。一方メイン集団はリーダージャージを保持するカルーゾ擁するBMCレーシングチームがコントロール。前日、圧倒的なスプリントでステージ優勝を飾ったペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)は、メイン集団から3分程遅れたグルペットにいた。

 約90km地点、メイン集団がザン・ベルナルディーノを下る頃になっても、BMCが集団をコントロール。一定のタイム差を保ちながら、カルーゾのリーダージャージを守るためにレースをすすめる。

 アルブラまであと少しという120km地点で、先頭集団とメイン集団の差は約1分30秒。相変わらずBMCがメイン集団をコントロールするが、その後ろにステフェン・クライスヴァイク(オランダ、ロットNL・ユンボ)といったクライマーがついたり、グルペットにいたサガンが下りを利用してメイン集団に合流したりと、最後の難所に向けてそれぞれが準備を整えていた。

ポッツォヴィーヴォとカルーゾの攻防

 レース展開は、本格的な上りが始まる残り約25km地点で動いた。まず、逃げ集団のウッズが抜け出す。その後、約17km地点では、メイン集団からカルーゾを筆頭に17人が抜け出しに成功。この時点で、先頭を行くウッズと追走集団のタイム差は1分40秒となった。残り13km、追走集団のクライスヴァイクがアタックを仕掛けると、ヨン・イサギレ(スペイン、バーレーン・メリダ)、カルーゾ、ポッツォヴィーヴォもすかさず反応。さらにポッツォヴィーヴォが抜け出し、カルーゾらとの差を広げていった。

 そして9.5km地点、とうとうウッズを捕まえてポッツォヴィーヴォが1位に浮上。リーダージャージを着用するカルーゾとの差を35秒にした。第5ステージ終了時点で総合1位のカルーゾと3位のポッツォヴィーヴォのタイム差は25秒。1秒でも速くゴールしたいポッツォヴィーヴォと離されたくないカルーゾ。リーダージャージを巡り、互いの思いがぶつかる。

 ゴールまでの約800mは下り。レース途中に降った雨の影響で滑りやすくなったコースを駆け下り1番にゴールしたのはポッツォヴィーヴォ。リーダージャージを着用するカルーゾは、15秒差の7位でゴールした。ポッツォヴィーヴォが10秒ボーナスタイムを獲得したことにより、総合のタイム差はなし。しかし、規定によりポッツォヴィーヴォがリーダージャージを奪い取ることとなった。

2位と同タイムながら総合首位にたったドメニコ・ポッツォヴィーヴォ Photo: Yuzuru SUNADA

第6ステージ結果
1 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、アージェーデュゼール ラモンディアール) 4時間38分49秒
2 ルイ・コスタ(ポルトガル、UAE・チーム エミレーツ) +4秒
3 ヨン・イサギレ(スペイン、バーレーン・メリダ)
4 マティアス・フランク(スイス、アージェーデュゼール ラモンディアール)
5 シモン・スピラク(スロベニア、カチューシャ・アルペシン) +12秒
6 ステフェン・クライスヴァイク(オランダ、ロットNL・ユンボ)
7 ダミアーノ・カルーゾ(イタリア、BMCレーシングチーム) +15秒
8 ペリョ・ビルバオ(スペイン、アスタナ プロチーム) +18秒
9 マルク・ソレル(スペイン、モビスター チーム)
10 マイケル・ウッズ(カナダ、キャノンデール・ドラパック) +21秒

個人総合
1 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、アージェーデュゼール ラモンディアール) 22時間3分28秒
2 ダミアーノ・カルーゾ(イタリア、BMCレーシングチーム) +0秒
3 ステフェン・クライスヴァイク(オランダ、ロットNL・ユンボ) +13秒
4 シモン・スピラク(スロベニア、カチューシャ・アルペシン) +22秒
5 マティアス・フランク(スイス、アージェーデュゼール ラモンディアール) +23秒
6 マルク・ソレル(スペイン、モビスター チーム) +35秒
7 ルイ・コスタ(ポルトガル、UAE・チーム エミレーツ) +54秒
8 ミケル・ニエベ(スペイン、チーム スカイ) +1分19秒
9 ペリョ・ビルバオ(スペイン、アスタナ プロチーム) +1分42秒
10 ヴァレリオ・コンティ(イタリア、UAE・チーム エミレーツ) +3分02秒

ポイント賞
1 ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ) 18 pts
2 ダミアーノ・カルーゾ(イタリア、BMCレーシングチーム) 15 pts
3 マイケル・マシューズ(オーストラリア、チーム サンウェブ) 14 pts

山岳賞
1 ラッセノーマン・ハンセン(デンマーク、アクアブルースポーツ) 33 pts
2 ニック・ファンデルレイケ(オランダ、ロームポット・ネーデルランセ ローテライ) 32 pts
3 ヤン・バークランツ(ベルギー、アージェーデュゼール ラモンディアール) 28 pts

チーム総合
1 アージェーデュゼール ラモンディアール 66時間15分54秒
2 モビスター チーム +7分33秒
3 バーレーン・メリダ +15分22秒

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