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福田萌子の「NEXT RIDE」<2>福田萌子さんが富士ヒルを完走 「楽しむことが第一!」の目標を達成

by 松尾修作 / Shusaku MATSUO
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 落車のトラウマを乗り越え、全力で自転車を楽しむモデルの福田萌子さん。大好きな上りを極めるべく日本最大級のヒルクライムイベント「富士ヒルクライム」(通称:富士ヒル)に挑戦した。大会へ向け、ヒルクライムの練習もこなしてきた萌子さんは、2時間9分3秒のタイムで完走。自らの脚で上った富士山に、達成感を噛み締めていた。

初参加したヒルクライムイベント「富士ヒルクライム」を完走した福田萌子さん Photo: Shusaku MATSUO

不安と楽しみが交錯する前日

 「平地や下りよりも上りが大好き!」と話す萌子さんだが、2年前に参加したホノルルセンチュリーライドで落車後にトラウマで自転車に跨ることすら恐怖を抱いていた。しかし、クロスバイクから始めたステップを確実にクリアし、今ではロードバイクで峠を楽しめるまでに成長した。

 「毎日、毎日が富士ヒルに気持ちが向いていました!不安もあるけど、楽しみで仕方がない!」と待ちに待ったイベント。イベント前日には、愛車のキャノンデール「スーパーシックスエヴォ」の“萌子号”をパッキングし、メルセデス・ベンツ「CLA 180 シューティングブレーク スポーツ」のラゲージスペースへと収めて富士山へのドライブに出発した。

後部座席を倒すと大型の輪行袋もそのまま収納ができるラゲージスペース Photo: Shusaku MATSUO
萌子さんと富士ヒル会場へと向かったメルセデス・ベンツ「CLA 180 シューティングブレーク スポーツ」 Photo: Shusaku MATSUO
メルセデス・ベンツ、キャノンデールオーナーはイベント前日、無料でメカニックサービスを受けることができた Photo: Shusaku MATSUO

 1万人を超えるライダーが参加する富士ヒル会場は、メーカーブースや屋台などが軒を連ね大盛り上がり。なかでもキャノンデールとメルセデス・ベンツブースが展開するオーナー向けキャンペーンが好評だ。キャノンデールのバイクオーナーと、メルセデス・ベンツのオーナーは、キャノンデールの無料メカニックサービスを受けることができ、各オーナーの整備待ちバイクが列を作っていた。

「ギアの調子が悪い気がする・・・」とメカニックサービスに持ち込み、機材を万全にしてもらった Photo: Shusaku MATSUO

 キャノンデールオーナーの萌子さんも「なんか普段からギアの調子が悪いかも」と不安があったため、サービスを受けることに。ギアの調整に加え、ドライブトレイン周りの清掃、各ボルトの緩みチェックなどをプロメカニックの秋吉健さんがしっかりと整備。完璧に調整された萌子号を受け取り「これで安心してヒルクライムに臨めます。上りだけじゃなく、下りもあるイベント前には完璧な状態の機材で走りたいですね」と笑顔を見せた。

“フラペ”女子の萌子さんは、新しいフラットペダルに交換。破れたサドルもチェンジし、新たな気持で富士ヒルへ挑む Photo: Shusaku MATSUO
キャノンデール、メルセデス・ベンツオーナーには嬉しい無料メカニックサービス Photo: Shusaku MATSUO
前日受けつけを済まし、ゼッケンを受け取る萌子さん Photo: Shusaku MATSUO

 受付ブースに向かい自身の番号を伝えると、ゼッケンステッカーや下山用の袋などのエントリーキットを受け取った。「24kmも上れるかな・・・その分下らなければならないし不安かも」と出走する実感とともに不安を抱く様子だが、今回も一緒に伴走するキャノンデール・ジャパンの山本和弘さん(通称:カズさん)は「練習もしてきたし、絶対に完走できますよ。斜度が比較的緩やかなのもこの大会の特長。楽しみましょう」と励まし、前向きな気持ちで翌日の本番に備えた。

「私の萌子号はどのバイクよりもかっこいい!」と自慢する萌子さん Photo: Shusaku MATSUO

ペースを守り、無理せず楽しむ

スタート地点まではキャノンデールの池田新社長がエスコート Photo: Shusaku MATSUO

 イベント当日の朝5時、走る支度を終えた萌子さんは「天気もいいし、富士山がキレイに見えるといいな」とハイテンション。キャノンデール・ジャパンの池田新社長と合流し、ウォーミングアップを兼ねて自走で会場へと向かった。スタート地点へと向かう道もたくさんの参加者が列を作り、「もうレースが始まっているみたい」と驚きを見せる。会場が近くなり、すでに額に汗を光らす萌子さんは「代謝が良いから体がもう熱くなっちゃった」と準備は万全だった。下山用に冬用のウェアを詰めたバッグを預け、スタートを待った。女子クラスはウェーブスタートで最も早い7時出走だ。

 「こんなに女性ライダーが一同に集うところを見るのは初めて。ワクワクしてきた」と興奮を隠せない様子で「どのくらいのタイムで走れるかな。2時間切れるように頑張りたいな」と目標を語るが、「楽しむことが一番!」と強調した。

大勢の女性ライダーのなか、スタートを待つ萌子さん Photo: Shusaku MATSUO
女性クラスがスタート! Photo: Shusaku MATSUO

 いよいよパレードランがスタートし、ペダルに足を乗せる。スタートを待つ他クラスの参加者、大勢の地元の方々からの応援を受けながら「富士スバルライン」へと向かった。料金所手前の計測区間前に来ると「やっと始まる!楽しみ」と声のトーンが上がる。ピピッというスタートの合図とともにケイデンスを上げ、いよいよ初のヒルクライムレース挑戦が始まった。

 「24kmと距離が長いので、飛ばしすぎないようにします」とペースの調整を心がけた萌子さんは、「きょうのコンディションはどう?」という山本さんの声かけにも余裕を持って対応。「これだけの参加者がいるとまるでテレビで観るツール・ド・フランスの山岳コースに入り込んでレースしてるみたい」と話し、順調なスタートを切った。

スタート直後には参加者でコースに行列ができる Photo: Shusaku MATSUO
集団の中を軽快に上る萌子さん Photo: Shusaku MATSUO

 途中、「萌子さんですよね?前を引きますよ」と参加者から声をかけられたり、「頑張ってください」と励まされながら軽快に上った。「上りではあまり抜かれないけど、平地のようなゆるい区間ではいっぱい抜かれてしまう…。頑張らなきゃ」と時折真剣な表情を浮かべながら、しかし楽しむことを忘れずに五合目のゴールを目指した。

「前を引きますよ!」と声をかけられ後ろにつく萌子さん Photo: Shusaku MATSUO
山本さんがアドバイスしながらダンシングにも挑戦 Photo: Shusaku MATSUO
ペースを守り、快調に富士スバルラインを駆け上る萌子さん Photo: Shusaku MATSUO

 四合目を越え、周りの景色を見るといつの間にか雲の上。富士山には笠雲がかかりキレイには望めないものの、頂上がみるみる迫り、ゴール近づいていることを感じさせる。「もうあと少しでゴールしてしまう…。もっと走っていたい」と複雑な心境を吐露した。上りの区間もわずかとなり、周りの参加者とともに更にペダルに力を込めた。

 いよいよゴールまで残り800mを切り、遠くにはフィニッシュエリアが見える。しっかりと前を向き、前を走る参加者を次々に抜いていった。ラストスパートをかけた萌子さんは2時間9分3秒のタイムで完走。「走りきった!嬉しい!2時間は切れなかったけど本当に楽しめました」とゴール直後に心境を語った。「少しペースを抑えすぎました。もう少し頑張れたかも。次回に向けてタイムの目標ができました」と来年の再挑戦も表明した。

初挑戦の富士ヒルを2時間9分3秒のタイムで完走 Photo: Shusaku MATSUO

「下りは上りよりつらい」

「下りっぱなしで大変」と一休みしながら握力を回復させ、安全に下山した Photo: Shusaku MATSUO

 予め五合目に送った荷物をピックアップし、Sugoiの冬ウェアに着替えて下山を開始。ここまで順調に走ってきたが、「ちょっとストップ!」と道端に停止。長い下りでブレーキを握り続け、握力が弱くなってしまったためだ。「うーん、車で下りたい…」と弱音を吐く萌子さんに「下るまでがヒルクライムです!頑張って真の完走を目指しましょう」とカズさんが鼓舞した。

 その後、何度か休憩を挟みつつ、下り続けると気温も上昇していく。冬用のグローブが不要になり、素手でブラケットを握ると「こっちのほうが全然楽ですね」とペースアップ。料金所まで戻ってくると「帰ってきたー!」と声を上げた。

標高が下がり、冬用グローブを脱いだ萌子さんは軽快に下りを走る Photo: Shusaku MATSUO
「帰ってきたー!」と料金所を駆け抜けた Photo: Shusaku MATSUO

 富士北麓公園の大会会場に戻り、完走を果たした一行は、参加者に振舞われる地元名物の吉田うどんを「下りでは冷えたから温まる」と頬張った。「あぁ、楽しみにしていた富士ヒルが終わってしまった。次は何をモチベーションにして楽しもうかしら」と、すでに次の目標を模索していた。初のヒルクライム挑戦を終えた福田萌子の「NEXT RIDE」はまだまだ続く。

下山後、大会参加者に振る舞われた吉田うどんを堪能 Photo: Shusaku MATSUO
福田萌子
福田萌子(ふくだ・もえこ)

沖縄県出身のモデル。身長176cmの日本人離れしたスタイルで、2010年ミス・ユニバース・ジャパンでは3位入賞。スポーツ用品ブランドのアンバサダーなどを務める。2015年ホノルルセンチュリーライドで落車し、その恐怖から自転車に乗れずにいたが、前連載でトラウマを克服しサイクリング屋久島を完走するまで成長した。

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