クリテリウム・デュ・ドーフィネ2017 第3ステージボウマンがステージと山岳ポイントを総なめ マイヨジョーヌはデヘントがキープ

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 “ツール・ド・フランス前哨戦”として名高いクリテリウム・デュ・ドーフィネ(UCIワールドツアー)は6月6日、第3ステージを実施。序盤から逃げ続けた6人によるステージ優勝争いとなり、クーン・ボウマン(オランダ、ロットNL・ユンボ)が勝利。ボウマンはこの日の山岳ポイントでもすべてトップ通過しており、獲得できる得点を総なめにした。なお、個人総合首位のマイヨジョーヌはトマス・デヘント(ベルギー、ロット・ソウダル)がキープしている。

クリテリウム・デュ・ドーフィネ第3ステージ、逃げ切った6人の勝負を制したクーン・ボウマン Photo: Yuzuru SUNADA

ボウマンらが最大7分のリード

 第3ステージはフランス南東部のル・シャンボン・シュル・リニョンからチュランまでの184km。おおむね東に針路をとるルートは、前半に4級山岳2つ、後半に3級と4級の山岳を1つずつの、計4カ所のカテゴリー山岳が控える。ただ、コース全体として難易度が高くないこともあり、スプリンターにチャンスが巡ってくるものと予想された。

序盤から逃げ続けた6選手 Photo: Yuzuru SUNADA

 そんなレースはボウマンのほか、チームメートのアレクセイ・ヴァーミューレン(アメリカ、ロットNL・ユンボ)、ブライアン・ノロー(フランス、ディレクトエネルジー)、フレデリック・バカールト(フランス、ワンティ・グループゴベール)、カンタン・パシェ(フランス、デルコ・マルセイユ プロヴァンス・カエテム)、エヴァルダス・シシュケヴィチュス(リトアニア、デルコ・マルセイユ プロヴァンス・カエテム)の6人が序盤からリード。スタートから60km地点を過ぎて、メイン集団とのタイム差は最大の7分となった。

 快調に飛ばす6人のうち、山岳賞2位のボウマンは同トップのデヘントがマイヨジョーヌを着ることから、繰り上げで山岳リーダージャージを着用。すべてのカテゴリー山岳を1位で通過し、合計5点を加算。山岳賞争いでデヘントに迫ることに成功している。

協調体制を保った逃げグループに軍配

 メイン集団も少しずつペースを上げ、逃げる6人との差を縮めていく。残り50kmで約2分50秒、残り20kmでは1分55秒に迫り、射程圏内にとらえたかに見えた。しかし、ここから逃げの6人が粘りを見せる。

 協調体制を崩すことなく、一定の感覚でローテーションを繰り返す逃げの選手たち。ロットNL・ユンボとデルコ・マルセイユ プロヴァンス・カエテムは2人ずつ送り込んでおり数的優位だが、ノローとバカールトもしっかりとペースを維持する。

マイヨジョーヌのトマス・デヘント Photo: Yuzuru SUNADA

 メイン集団では、スプリントに持ち込みたいディメンションデータやチーム カチューシャ・アルペシン、エフデジがアシストを前方へと送り出して、ペースアップを図る。しかし、積極的にコントロールするチームに限りがあることも関係してか、逃げグループとのタイム差が思うように縮まらなくなってしまう。残り10kmで1分26秒というタイム差は、残り6kmでようやく1分を切った。バーレーン・メリダのトレインも前方へ上がり、新城幸也が牽引する場面もあったが、逃げ6人をキャッチするまでには至らなかった。

 最終局面が近づいても、逃げグループは数的優位の2チームが引っ張り続け、ステージ優勝を意識した牽制は見られない。残り4kmを切ってフィニッシュまでの長い直線へと入るが、タイム差は約45秒。逃げ切りは濃厚だ。

 決定的なアタックは見られないまま、勝負は6人によるスプリントへ。残り200mでボウマンが最初に仕掛ける。これをシシュケヴィチュスとバカールトが追うが、今大会は果敢な姿勢が光るボウマンが先頭を譲らず。トップでフィニッシュラインを駆け抜けた。

 逃げ切りを許したメイン集団は11秒差でフィニッシュへ。前日ステージ優勝のアルノー・デマール(フランス、エフデジ)が集団先頭の7位だった。

笑顔でステージ優勝の表彰を受けるクーン・ボウマン Photo: Yuzuru SUNADA

 優勝したボウマンはプロ2年目の23歳。ここまでのキャリアではアシストとして走ることが多かったが、ついにうれしいプロ初勝利。レース後のインタビューでは、「ガールフレンドや両親、友人がレースを見てくれている。ドーフィネのような大きなレースで勝てるなんて信じられない!」と喜びを爆発させた。

 個人総合首位のマイヨジョーヌはデヘントで変わらず。終始メイン集団に位置し、トラブルなく1日を終えている。また、日本勢はトレイン牽引の役割を果たした新城が、最後は流し気味に走り、47秒差の135位、アルベルト・コンタドール(スペイン)のポジション確保に務める場面が見られた別府史之(トレック・セガフレード)は7分4秒差の166位でフィニッシュしている。

マイヨジョーヌはトマス・デヘントがキープしている Photo: Yuzuru SUNADA

 7日に行われる第4ステージは、今大会唯一の個人タイムトライアル。23.5kmで争われ、コースは平坦基調。独走力に長けた選手が有利と見られ、個人総合争いでも大きなウエイトを占めるステージとなるはずだ。ツール本番を見据える中で、有力選手たちの走りが試される大切な1日となる。

第3ステージ結果
1 クーン・ボウマン(オランダ、ロットNL・ユンボ) 4時間6分6秒
2 エヴァルダス・シシュケヴィチュス(リトアニア、デルコ・マルセイユ プロヴァンス・カエテム) +0秒
3 フレデリック・バカールト(フランス、ワンティ・グループゴベール) +0秒
4 ブライアン・ノロー(フランス、ディレクトエネルジー) +0秒
5 アレクセイ・ヴァーミューレン(アメリカ、ロットNL・ユンボ) +0秒
6 カンタン・パシェ(フランス、デルコ・マルセイユ プロヴァンス・カエテム) +0秒
7 アルノー・デマール(フランス、エフデジ) +11秒
8 ブライアン・コカール(フランス、ディレクトエネルジー) +11秒
9 パスカル・アッカーマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) +11秒
10 フィル・バウハウス(ドイツ、チーム サンウェブ) +11秒
135 新城幸也(バーレーン・メリダ) +47秒
166 別府史之(トレック・セガフレード) +7分4秒

個人総合(マイヨジョーヌ)
1 トマス・デヘント(ベルギー、ロット・ソウダル) 12時間37分4秒
2 アクセル・ドモン(フランス、アージェーデュゼール ラモンディアール) +48秒
3 ディエゴ・ウリッシ(イタリア、UAE・チームエミレーツ) +1分3秒
4 ピエール・ラトゥール(フランス、アージェーデュゼール ラモンディアール) +1分7秒
5 エマヌエル・ブッフマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) +1分7秒
6 ソニー・コルブレッリ(イタリア、バーレーン・メリダ) +1分9秒
7 ベン・スウィフト(イギリス、UAE・チームエミレーツ) +1分9秒
8 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター チーム) +1分9秒
9 トニー・ガロパン(フランス、ロット・ソウダル) +1分9秒
10 ギヨーム・マルタン(フランス、ワンティ・グループゴベール) +1分9秒
112 新城幸也(日本、バーレーン・メリダ) +8分53秒
141 別府史之(日本、トレック・セガフレード) +30分8秒

ポイント賞(マイヨヴェール)
1 アルノー・デマール(フランス、エフデジ) 37pts
2 ソニー・コルブレッリ(イタリア、バーレーン・メリダ) 32pts
3 トマス・デヘント(ベルギー、ロット・ソウダル) 25pts

山岳賞(マイヨアポワ)
1 トマス・デヘント(ベルギー、ロット・ソウダル) 17pts
2 クーン・ボウマン(オランダ、ロットNL・ユンボ) 14pts
3 ロマン・コンボー(フランス、デルコ・マルセイユ プロヴァンス・カエテム) 6pts

新人賞(マイヨブラン)
1 ピエール・ラトゥール(フランス、アージェーデュゼール ラモンディアール) 12時間38分11秒
2 エマヌエル・ブッフマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) +0秒
3 ギヨーム・マルタン(フランス、ワンティ・グループゴベール) +2秒

チーム総合
1 ロット・ソウダル 37時間53分40秒
2 アージェーデュゼール ラモンディアール +42秒
3 UAE・チームエミレーツ +57秒

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