ツール・ド・フランスと同じ行程ルコックのTOJ各賞ジャージ製作に密着 必ず表彰台に間に合わせるコツとは?

by 松尾修作 / Shusaku MATSUO
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 ステージレースでは個人総合1位をはじめ、各賞トップはリーダージャージを着用してレースに臨む。5月28日に閉幕した国内最大の国際ステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」(TOJ)ではフランスのウェアブランド「ルコック」がリーダージャージをサポート。ゴールから表彰式までのわずかな時間で制作し、華やかな表彰台で選手に手渡されるまでの”舞台裏”に密着した。

毎ステージプリントされるルコック製のリーダージャージ Photo: Shusaku MATSUO
スタートラインに並ぶ4賞ジャージ Photo: Shusaku MATSUO

 TOJに参加した選手は普段、チームウェアに身を包んでレースを走るが、賞のリーダーになるとそれぞれのカラーに分かれたリーダージャージを着る。約100人の集団の中では唯一のジャージとなり、着用した選手にとっては誇らしく、他の選手からリスペクトされる存在となる。

 TOJも終盤に差し掛かった第7ステージの伊豆では、表彰台付近にルコックの車が停車。その日の表彰台が終わるまでに選手、チームへと渡すリーダージャージ製作の準備が進められていた。車の中には前後に枠が空いた総合、山岳、ポイント、新人賞の4賞ジャージが積まれていた。TOJ開幕前には4賞ジャージが8ステージ分、5サイズごとの計160枚以上を用意。あわせて、各チームのロゴやスポンサー名が集められた転写シートもそろえて、日々のステージに臨んだ。

フィニッシュ、表彰台付近でレースのリザルトを待つルコックブース Photo: Shusaku MATSUO
転写シートがプリントされる Photo: Shusaku MATSUO

 ジャージの素材は伸縮性があり、柔らかいポリエステルが使われており、サッカーやバレーボールなどのウェアと同じもの。200℃に暖められたプリント機を使用し、ジャージの前面と背面にシートを転写していた。前面のファスナー部には、下敷きに隙間のあるものを使用するなど工夫が見られる。

プリント前のジャージにはロゴがプリントされるスペースが空いている Photo: Shusaku MATSUO
隙間が空いた下敷きはファスナーがあるジャージ前面用 Photo: Shusaku MATSUO

 ルコックは世界最大規模のステージレース「ツール・ド・フランス」のオフィシャルウェアサプライヤーで、リーダージャージも手掛ける。同大会の会場でも同じ流れと行程でチームへと手渡され、翌日には選手が着用してスタートラインに並ぶ。

ぺテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)(左)やクリストファー・フルーム(イギリス、チームスカイ) Photo: Naoi HIRASAWA

 せわしない作業の合間に取材に応じた担当者は「レースの状況を見ながら、ある程度リーダーの予測をしつつ、迅速に選手へジャージを渡せるように準備します。表彰が終わるまでに用意できないと、チームを待たせたり、ホテルに帰られてしまったりします。毎日4枚プリントしますが、一度プリントしてしまうとプレス機の温度が下がってしまいます。次々にプリントしないといけないので、時間との戦いです。TOJは来年もサポートし、サイクリング事業にさらに力を入れていきたいです」と語った。

200℃に暖められたプレス機で、チームやスポンサーロゴを毎ステージプリントする Photo: Shusaku MATSUO

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