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売上高は3倍増の1000億円を視野パナソニックがスポーツサイクル強化へ 電動アシスト拡大、オーダーシステムもてこ入れ

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 パナソニックが、スポーツタイプの電動アシスト自転車の開発・販売を強化する。中高年を中心に電動アシスト自転車の需要が伸びており、スポーツタイプにも商機があると判断した。また、乗る人の目的や好みに合わせて仕様を変更できる本格スポーツ自転車の受注販売「パナソニック・オーダー・システム(POS)」もてこ入れする。10年以内に、自転車事業の売上高を3倍強の1000億円規模に引き上げる考えだ。(産経新聞大阪経済部 板東和正)

パナソニック・オーダー・システム(POS)の2017モデルとして販売されているチタン・ロード「FRTC01」 (フレーム販売のみ) ⒸPanasonic

モーター内製「強み生かす」

産経新聞のインタビュー取材に応じるパナソニックサイクルテックの片山栄一社長 =大阪府柏原市の同社本社 Photo: Kazumasa BANDO

 パナソニックの子会社で、自転車の製造・販売を行う「パナソニックサイクルテック」(大阪府柏原市)の社長に4月に就任した片山栄一氏が、産経新聞の取材で明らかにした。

 国内の電動アシスト自転車の市場規模は、平成28年度は55万台前後とみられ、同社のシェアは約40%にのぼるという。調査会社「GfKジャパン」によると、国内のホームセンターや家電量販店などにおける電動アシスト自転車の販売台数(今年1~4月)は前年同期比11%増と伸びている。足腰の弱い高齢者の利用も広がっており、片山社長は「ラインアップを増やす環境は整っている」とみる。

パナソニックが発売するシニア層向け家電シリーズ「Jコンセプト」の電動アシスト自転車 =2017年4月4日、東京都江東区 Photo: Takafumi UNO

 パナソニックサイクルテックの売上高は283億円(2016年3月期)で、電動アシスト自転車が大半を占めた。ただ、スポーツタイプの電動アシスト自転車は1機種にとどまる。販売台数は前年比7割増と好調なため、今後は機種数を数倍に増やす方針だ。

 同社は、競合する国内最大手のブリヂストンサイクルなどと異なり、電動アシスト自転車のモーターを自社生産し、バッテリーもグループ内で調達している。片山社長は「独自で作れる強みを生かして、開発者の人員を増やして商品力を強化したい」と話した。

オーダー車に電動アシスト投入も

 一方、高級スポーツ自転車を展開するPOSは現在、電動アシスト自転車を扱っていないが、今後はラインアップに加えることも検討する。

パナソニックサイクルテックが6月に発売するスポーツタイプの電動アシストサイクル「ジェッター」(右)と「ハリヤ」 =2017年5月29日、大阪市北区の電子会館 Photo: Yoshiyuki KOZUKE

 パナソニックサイクルテックは、松下電器産業(当時)の事業部として昭和27年に設立。創業者の松下幸之助氏は自転車販売店のでっち奉公で商売の基本を学び、自転車には格別の思い入れがあったという。電動アシスト自転車は平成8年から販売し、モーターは輸出を含め外販もしている。

 ただ、パナソニックサイクルテックの売上高は23年度の311億円をピークに減少している。片山社長は「スポーツ自転車の強化が急務」とし、将来の交通インフラの変化なども見据え、電動アシスト自転車の多様化を進める考えだ。

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オーダー自転車 パナソニック 電動アシスト自転車

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