ツアー・オブ・ジャパン2017戦い終えた‟メリダ仲間” 最終ステージの優勝争いと新人賞獲得に祝福のアフターパーティー

by 後藤恭子 / Kyoko GOTO
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 国内最大のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」(TOJ)が閉幕した5月28日の夜、全8ステージを戦い抜いたバーレーン・メリダと宇都宮ブリッツェンを迎えてのアフターパーティーが、東京都港区内のレストランで開催された。東京ステージで優勝を果たしたホンアンデル・インサウスティ(スペイン、バーレーン・メリダ)と、同ステージで日本人最高位の2位となった阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)ら両チームの出場全選手が参加。選手はファンの応援に感謝し、ファンは選手の走りを称えながら交流を楽しんだ。

バーレーン・メリダと宇都宮ブリッツェンを迎えて行われたツアー・オブ・ジャパンのアフターパーティー Photo: Kyoko GOTO

高谷社長「若手が‟明日”を感じさせてくれた大会」

 バーレーン・メリダと宇都宮ブリッツェンには、ともに台湾のバイクブランド「メリダ」がバイクを供給しており、同社の国内総代理店を務めるミヤタサイクルがパーティーを主催。両チームの選手、スタッフ、ファンら総勢100人以上がパーティーに参加した。

開会の挨拶をしたミヤタサイクルの高谷信一郎代表取締役社長 Photo: Kyoko GOTO

 乾杯の音頭を取ったミヤタサイクルの高谷信一郎代表取締役社長は東京ステージでホンアンデル・インサウスティが優勝し、続いて阿部嵩之が準優勝と、両チームでワンツーフィニッシュを飾ったことについて、「今日は‟メリダデー”といっても良いくらい本当に最高のレースだった」と評価。「両チーム、各ステージ活躍してくれた。とくにドメン・ノヴァク選手(スロバキア、バーレーン・メリダ)がホワイトジャージ、そして雨澤毅明選手(宇都宮ブリッツェン)は日本人のU23の最高位ということで、本当に明日を感じさせてくれる大会になった」と祝福の言葉を贈った。

健闘を称えて乾杯する両チームの選手たち Photo: Kyoko GOTO
レースが終わって選手たちも皆リラックスした表情 Photo: Kyoko GOTO

 東京ステージで優勝に輝いたインサウスティは、「このステージ勝てたことが本当にうれしい。でも一番うれしいのはチームに1勝をささげられたということ。応援してくれてありがとうごいました」と会場に集まったファンに感謝の気持ちを伝えた。

東京ステージで優勝に輝いたホンアンデル・インサウスティ(バーレーン・メリダ) Photo: Kyoko GOTO

 また、新人賞を獲得したノヴァクは「チームとしては全ステージで勝ちたかったが、個人的にはホワイトジャージを獲得できたので嬉しかった。そして最後にインサウスティがステージで勝ったことがとてもうれしい」と喜びを語った。ポイント賞で2位を獲得したイヴァン・コルティナ(スペイン、バーレーン・メリダ)は、「富士山のステージは本当に大変だったが、おもしろいコースで印象深い。今年はステージ優勝もできたし、この強いチームとともに自分ももっと成長したい」と語った。

個人総合で7位、新人賞で1位を獲得したドメン・ノヴァク(バーレーン・メリダ) Photo: Kyoko GOTO
ポイント賞2位を獲得したイヴァン・コルティナ(バーレーン・メリダ) Photo: Kyoko GOTO

 日本を訪れるのが初めてというデビッド・ペル(スロベニア、バーレーン・メリダ)は「日本の美しさ、そしてTOJのステージに驚いた。とてもよくできているレース」と評価を示す一方、「第6ステージ当日、悪天候で富士山が見えなかったことが残念。来年に期待したい」と苦笑する場面もあった。今回で3度目のTOJ出場となるフェン・チュンカイ(台湾、バーレン・メリダ)は、「個人的には、足がとても良い状態だったのでよく走れたし、チームに貢献できたと思う」と自身の走りを振り返った。

デビッド・ベル(バーレーン・メリダ) Photo: Kyoko GOTO
チュン・カイ・フェン(バーレーン・メリダ) Photo: Kyoko GOTO

悔しさ滲ます雨澤「次はノヴァクに勝ちたい」

 インサウスティは東京ステージで優勝を争った阿部と肩を並べ、「勝負なので勝つのは1人だけ。阿部選手には申し訳ないけど、私が勝ちをとりました」と笑顔で語り、会場を沸かせた。

東京ステージで優勝したホンアンデル・インサウスティ(バーレーン・メリダ、右)と準優勝した阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)。互いの健闘を称え合った Photo: Kyoko GOTO

 これに対し阿部は「完全に、彼の方が勝利への執着心がすごく強かった。その差が結果となって現れたんじゃないかと思う。彼には見習わなければならないところがたくさんある」と語った。

 また、阿部は「うちのチームは若手がすごく活躍してくれて、僕は連日彼らの役に立てないかと模索しながら走っていた。最終日はようやく自分のために走ることができたのでやり切った感はある」と自身の走りを振り返った。

 岡篤志(宇都宮ブリッツェン)は、「3年前に出場したときは完走できなかったので、堺で8位と京都で4位、美濃で8位と一桁順位だった。もう少しのところで勝負に絡めたのは成長できたと感じている。ただ、厳しいステージの飯田と修善寺で遅れてしまったので、まだまだ力を付けていかなければと思う」と決意を新たにした。

岡篤志(宇都宮ブリッツェン) Photo: Kyoko GOTO
新人賞で2位を獲得した 雨澤毅明(宇都宮ブリッツェン)  Photo: Kyoko GOTO
鈴木譲(宇都宮ブリッツェン) Photo: Kyoko GOTO

 新人賞で2位を獲得し、司会者から「総合13位で日本人2位」と紹介された雨澤毅明(宇都宮ブリッツェン)へは会場から拍手が起きたが、雨澤自身は「あんまり嬉しくない」と悔しさを滲ませた。「ただ、彼(ドメン・ノヴァク)は本当に強かったし、同世代ではあるので、彼とは今後もどこかのレースで競っていくことになるだろう。そのときは勝ちたい」と闘志を燃やしていた。鈴木譲(宇都宮ブリッツェン)は、「最後6人で完走とはいかなかったけど4人で結果を出せたので、すごく良いTOJだったと思う」と振り返った。

嬉しいサプライズに盛り上がる会場

 パーティーの後半には、くじ引きによるプレゼント大会が開催された。各チームの選手がくじを引き、名前を呼ばれた参加者はメリダのロゴが入ったトレーナーやボトル、チームの選手全員のサインが入った色紙などがセットになったプレゼントを手渡された。

阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)からプレゼントを受け取る参加者 Photo: Kyoko GOTO
プレゼントが当たり、喜ぶ参加者 Photo: Kyoko GOTO
女性の当選者にはハグのプレゼントも Photo: Kyoko GOTO
当選者には、プレゼントの他、メンバー全員のサインが書かれた色紙が贈られた Photo: Kyoko GOTO
バーレン・メリダのチームジャージを懸けたじゃんけん大会も Photo: Kyoko GOTO

 さらにはバーレーン・メリダのチームジャージを懸けたジャンケン大会も行われ、インサウスティが日本式ジャンケンの「最初はグー!」を教えてもらいながら会場を盛り上げた。その他にも、5月が誕生月という人にメリダのTシャツが贈られるなど、心憎いサプライズプレゼントも多数用意されていた。

ジャンケン大会で勝ち残った参加者にチームジャージを贈呈 Photo: Kyoko GOTO
ホンアンデル・インサウスティ(バーレン・メリダ)からキャップにサインをしてもらう男の子 Photo: Kyoko GOTO
5月が誕生月という人たちにもTシャツなどのプレゼント。益子直美さん(写真右)も山本雅道さんとともにパーティーに駆けつけた Photo: Kyoko GOTO

 さらには、会場に飾られていたレース中の選手たちの写真もプレゼントとなり、ファンはそれぞれ応援している選手たちの写真を見つけては手に取り、好みのものを選んでいた。選びとった写真に、今度はサインを求めて選手たちと交流。心憎い演出に、参加者たちも大満足の様子だった。

レース中の選手たちの写真もプレゼントととして贈られた Photo: Kyoko GOTO
参加者たちはそれぞれ応援している選手たちの写真を手に取っていた Photo: Kyoko GOTO
憧れの選手の写真にサインをもらって嬉しそうな高校生2人 Photo: Kyoko GOTO
選手たちと心行くまで交流できるのもアフターパーティーならでは Photo: Kyoko GOTO
ミヤタの高谷信一郎代表取締役社長から浴衣をプレゼントされてご満悦のトリスタン・ホフマン氏(バーレーン・メリダ、スポーツディレクター) Photo: Kyoko GOTO

 パーティーの最後には、高谷信一郎代表取締役社長からバーレーン・メリダのスポーツディレクター、トリスタン・ホフマン氏に対し、浴衣をプレゼントするというサプライズが行われた。受け取ったホフマン氏はすっかり浴衣を気に入った様子で、上から羽織り、忍者とも柔道ともつかないファイティングポーズで喜びを表現。最後に会場に集まったスタッフやファンに対して「Thank you!!」と繰り返し感謝の言葉を述べ、パーティーは幕を閉じた。

ファンとともに記念撮影 Photo: Kyoko GOTO

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