ツアー・オブ・ジャパン第7ステージ(伊豆)ガルシアが逃げ切りでプロ初勝利 個人総合はまたもプジョルが王手

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 国内最大の国際ステージレース「NTN presents 第20回ツアー・オブ・ジャパン」(TOJ)第7ステージが5月27日、静岡県伊豆市にある日本サイクルスポーツセンター(CSC)で開催され、マルコス・ガルシア(スペイン、キナンサイクリングチーム)が独走で逃げ切り勝利を果たした。総合首位のオスカル・プジョルは17位でステージを終え、リーダージャージを守り、翌日の最終ステージへ向けて2年連続の個人総合優勝に王手をかけた。

ラスト2周回を独走したマルコス・ガルシア(スペイン、キナンサイクリングチーム) Photo: Shusaku MATSUO

初山は大会5回目のエスケープ

レースのスタートを待つ集団 Photo: Shusaku MATSUO

 伊豆ステージの舞台となったCSCは起伏が激しくコーナーが連続するハードなステージ。12.2㎞を10ラップする計122㎞で争われた。獲得標高は3700mを超え、今大会最後の難所のステージとなる。第5、6ステージとは打って変わり快晴の会場は気温が上昇。30度に迫る暑さとなった。

レース序盤から逃げたマルコス・ガルシア(スペイン、キナンサイクリングチーム)ら Photo: Shusaku MATSUO

 レースがスタートすると最初の上りで山本元喜(キナンサイクリングチーム)がアタック。メイン集団にすぐに吸収されるも、チームメイトのマルコス・ガルシア(スペイン)、クリス・ハーパー(オーストラリア、アイソウェイ・スポーツ・スイスウェルネス)、ブリヂストンアンカー サイクリングチームの初山翔とダミアン・モニエが逃げグループを形成。初山はここまで7ステージ中5ステージで逃げる活躍を見せた。

メイン集団は平塚吉光を先頭にチームUKYOがコントロール Photo: Shusaku MATSUO

 一方のメイン集団は逃げグループを容認。総合成績が最も上位のガルシアは、総合首位のオスカル・プジョル(スペイン、チームUKYO)から9分19秒以上遅れているからだ。メイングループの先頭は、地元出身の平塚吉光(チームUKYO)が牽引する場面が目立った。

 逃げ集団は順調に周回を重ね、一時はメイン集団との間に4分差を築いた。しかしラスト2周を切るとガルシアがアタックを仕掛け単独でフィニッシュを目指した。後方ではハーパーが追い、モニエが続いた。粘った初山だが3人からドロップした。

終盤にブリッヂを試みたフェン・チュンカイ(台湾、バーレーン・メリダ)とマルコ・カノラ(イタリア、NIPPO・ヴィーニファンティーニ) Photo: Shusaku MATSUO

 チームUKYOがコントロールする集団からはマルコ・カノラ(イタリア、NIPPO・ヴィーニファンティーニ)とフェン・チュンカイ(台湾、バーレーン・メリダ)が逃げる選手に対してブリッヂを試み飛び出す。初山とモニエを捉えた2人だが、レース先頭で独走を続けるガルシアの勢いは落ちることはなく、捉えるに至らなかった。2周回を逃げ切ったガルシアがプロ初勝利をあげた。

 ガルシアは「富士山ステージで思うような結果を出すことができなかった。チームとしては伊豆でステージ勝利を目指し積極的に動いた。チームの支えもあり、独走で優勝できたことを嬉しく思う」とコメント。チームは前日のミーティングからガルシアを逃げグループに送り込み、ステージ優勝を狙っていた。作戦が完璧にはまった形の勝利となったという。

プロ初勝利を飾ったマルコス・ガルシア(スペイン、キナンサイクリングチーム) Photo: Shusaku MATSUO

 総合首位のプジョルは4分17秒遅れのメイン集団内でゴール。2位のハミッド・ポルハーシェミー(イラン、タブリーズ・シャハルダリチーム)に1分42秒のリードを保ち、最終ステージの東京へと繋げた。2年連続の個人総合優勝に王手をかけた。

2年連続の個人総合優勝に王手をかけたオスカル・プジョル(スペイン、チームUKYO) Photo: Shusaku MATSUO

 翌日に開催されるTOJ最終日の第8ステージは、東京・千代田区の日比谷公園をスタートし、大井埠頭の周回へと入る計112.7km。上りが無い平坦ステージで、例年スプリンターが活躍するステージだ。しかし、逃げ切りを試み果敢にアタックを仕掛ける選手からも目が離せない。

第7ステージ(伊豆)結果
1 マルコス・ガルシア(スペイン、キナンサイクリングチーム) 3時間30分53秒
2 クリス・ハーパー(オーストラリア、アイソウェイ・スポーツ・スイスウェルネス) +1分39秒
3 マルコ・カノラ(イタリア、NIPPO・ヴィーニファンティーニ) +1分52秒
4 フェン・チュンカイ(台湾、バーレーン・メリダ) +2分51秒
5 ダミアン・モニエ(フランス、ブリヂストンアンカー サイクリングチーム) +3分8秒
6 初山翔(ブリヂストンアンカー サイクリングチーム) +3分54秒
7 キャメロン・ベイリー(オーストラリア、アイソウェイ・スポーツ・スイスウェルネス) +4分17秒
8 ドメン・ノヴァク(スロバキア・バーレーン・メリダ)
9 ロビー・ハッカー(オーストラリア、アイソウェイ・スポーツ・スイスウェルネス)
10 ラックラン・ノリス(アメリカ、ユナイテッドヘルスケア)

個人総合成績
1 オスカル・プジョル(スペイン、チームUKYO) 16時間45分48秒
2 ハミッド・ポルハーシェミー(イラン、タブリーズ・シャハルダリチーム) +1分42秒
3 ネイサン・アール(オーストラリア・チームUKYO) +1分52秒
4 ホセビセンテ・トリビオ(スペイン、マトリックスパワータグ) +2分35秒
5 ラックラン・ノリス(アメリカ、ユナイテッドヘルスケア) +2分58秒
6 ティモシー・ロー(オーストラリア、アイソウェイ・スポーツ・スイスウェルネス) +3分8秒
7 ドメン・ノヴァク(スロバキア・バーレーン・メリダ) +3分19秒
8 ベンジャミ・プラデス(スペイン、チームUKYO) +3分20秒
9 ミルサマ・ポルセイェディゴラーホル +3分29秒
10 マルコ・カノラ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ) +3分30秒

ポイント賞
1 マルコ・カノラ(イタリア、NIPPO・ヴィーニファンティーニ) 109pts
2 ジョン・アベラストゥリ(スペイン、チームUKYO) 68pts
3 イヴァン・コルティナ(スペイン、バーレン・メリダ) 60pts

山岳賞
1 初山翔(ブリヂストンアンカー サイクリングチーム) 41pts
2 オスカル・プジョル(スペイン、チームUKYO) 15pts
3 ハミッド・ポルハーシェミー(イラン、タブリーズ・シャハルダリチーム) 12pts

新人賞
3 ドメン・ノヴァク(スロバキア、バーレーン・メリダ) +16時間49分7秒
2 雨澤毅明(宇都宮ブリッツェン) +2分15秒
3 山本大喜(日本ナショナルチーム) +4分53秒

チーム総合
1 チームUKYO 50時間22分39秒
2 アイソウェイ・スポーツ・スイスウェルネス +3分46秒
3 タブリーズ・シャハルダリチーム +6分2秒

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