ツアー・オブ・ジャパン第6ステージ(富士山)前年覇者のプジョルがふじあざみラインを38分50秒で優勝 総合もトップへ浮上

by 松尾修作 / Shusaku MATSUO
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 日本最大の国際ステージレース「NTN presents 第20回ツアー・オブ・ジャパン」第6ステージが5月26日、静岡県小山町の「ふじあざみライン」で開催され、オスカル・プジョル(スペイン、チームUKYO)が38分50秒で独走勝利。富士山5合目に挑む大会のクイーンステージを2年連続で制した。プジョルは総合タイムも7位からジャンプアップし首位へと浮上。日本人最高位は西薗良太(ブリヂストンアンカー サイクリングチーム)の15位で、タイムは42分50秒だった。

2位に1分22秒差をつけてフィニッシュしたオスカル・プジョル(スペイン、チームUKYO) Photo: Shusaku MATSUO
入念なウォーミングアップを行うチームUKYO Photo: Shusaku MATSUO

 富士山ステージの舞台となったふじあざみラインは激坂として知られ、全長11.4kmで平均勾配10.5%、最大勾配22%と国内屈指の難易度だ。スタートから直登の上りが続き、中盤の「馬返し」に差し掛かると20%超えの斜度が登場。タイム差がつきやすく、例年富士山ステージの覇者が総合優勝に王手をかけることが多い。昨年の同ステージは、プジョルがトップタイムでフィニッシュし、東京ステージまで首位を守った。

 スタート地点の「須走道の駅」周辺は雨が降り、霧が立ち込める天候でパレード走行は中止に。選手たちはウェーミングアップのためにローラー台を使用し、出走直後から始まる高強度の走行に備えた。

 レースがスタートするとチームUKYOが集団をリード。ハイペースで集団は上りでも縦一列となり、30人ほどの集団に序盤から絞り込まれた。5kmを過ぎるとマルコス・ガルシア(スペイン、チームUKYO)や、ホセビセンテ・トリビオ(スペイン、マトリックスパワータグ)らがアタック。しかし、最も斜度がある区間でプジョルが抜け出すと独走を開始。後方とのタイムギャップを広げていった。

必死の形相でゴールする西薗良太(ブリヂストンアンカー サイクリングチーム)は日本人最高位の15位 Photo: Shusaku MATSUO

 プジョルはトップを守り、5合目のフィニッシュラインを通過し、2年連続で富士山ステージを制した。2位はプジョルから1分22秒差で入ったハミッド・ポルハーシェミー(イラン、タブリーズ・シャハルダリチーム)だった。これにより総合成績が入れ替わり、プジョルが首位へと浮上。総合2位は1分42秒差でポルハーシェミーとなった。

富士山ステージを制し、総合首位に浮上したオスカル・プジョル(スペイン、チームUKYO) Photo: Shusaku MATSUO
「この日のためにトレーニングを続けてきた」と話したオスカル・プジョル(スペイン、チームUKYO) Photo: Shusaku MATSUO

 プジョルは会見で「きょうのために厳しいトレーニングを続けてきて、待ちに待ったステージとなった。ツアー・オブ・台湾でコンディションを上げ、その後高地トレーニングも行った。通常より2.5kgほど減量(56kg)も行い、コンディションは整っている。他チームのアタックは強力で苦戦したが、最終的には良いパフィーマンスを示すことができた」とコメント。「昨年の伊豆ステージは苦戦を強いられた場面もあったが、ことしは最強のチームで臨んでいる。総合優勝に向けて難しいということもないだろう」2年連続の総合優勝を目指し、意気込みを語った。

 チームUKYOの片山右京ゼネラルマネージャーは「前日のミーティング通り、序盤はジョン・アヴェラストゥリが集団を牽引し、平塚吉光がそれをサポートした。ここまで力を見せ、総合トップだったマルコ・カノラ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)や、イラン勢を警戒していたが、チームとして嬉しい結果となりました」と総括した。

新人賞トップになったドメン・ノヴァク(スロバキア、バーレーン・メリダ) Photo: Shusaku MATSUO
各賞ジャージによるシャンパンファイト Photo: Shusaku MATSUO

 翌日に開催される第7ステージは静岡県伊豆市の「日本サイクルスポーツセンター」で争われる。12.2kmを10周するコースは平坦が無く、上りと下りで構成され、獲得標高は3700mを越える。昨年は終盤、小集団から新城幸也(現バーレーン・メリダ)がラスト500mで仕掛け、優勝を飾っている。

第6ステージ(富士山)結果
1 オスカル・プジョル(スペイン、チームUKYO) 38分50秒
2 ハミッド・ポルハーシェミー(イラン、タブリーズ・シャハルダリチーム) +1分22秒
3 ネイサン・アール(オーストラリア・チームUKYO) +1分58秒
4 キャメロン・ベイリー(アイソウェイ・スポーツ・スイスウェルネス) +2分25秒
5 ホセビセンテ・トリビオ(スペイン、マトリックスパワータグ) +2分29秒
6 ラックラン・ノリス(アメリカ、ユナイテッドヘルスケア) +2分51秒
7 サイード・サファルザーデ(イラン、タブリーズ・シャハルダリチーム)
8 ティモシー・ロー(オーストラリア、アイソウェイ・スポーツ・スイスウェルネス)
9 ドメン・ノヴァク(スロバキア・バーレーン・メリダ) +2分58秒
10 ミルサマ・ポルセイェディゴラーホル +3分16秒

個人総合成績
1 オスカル・プジョル(スペイン、チームUKYO) 13時間10分38秒
2 ハミッド・ポルハーシェミー(イラン、タブリーズ・シャハルダリチーム) +1分42秒
3 ネイサン・アール(オーストラリア・チームUKYO) +1分52秒
4 ホセビセンテ・トリビオ(スペイン、マトリックスパワータグ) +2分35秒
5 ラックラン・ノリス(アメリカ、ユナイテッドヘルスケア) +2分58秒
6 ティモシー・ロー(オーストラリア、アイソウェイ・スポーツ・スイスウェルネス) +3分8秒
7 ドメン・ノヴァク(スロバキア・バーレーン・メリダ) +3分19秒
8 ベンジャミ・プラデス(スペイン、チームUKYO) +3分20秒
9 ミルサマ・ポルセイェディゴラーホル +3分29秒
10 イヴァン・サンタロミータ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ) +3分33秒

ポイント賞
1 マルコ・カノラ(イタリア、NIPPO・ヴィーニファンティーニ) 93pts
2 ジョン・アベラストゥリ(スペイン、チームUKYO) 68pts
3 イヴァン・コルティナ(スペイン、バーレン・メリダ) 60pts

山岳賞
1 初山翔(ブリヂストンアンカー サイクリングチーム) 39pts
2 ベンジャミ・プラデス(スペイン、チームUKYO) 7pts
3 山本大喜(日本ナショナルチーム) 6pts

新人賞
3 ドメン・ノヴァク(スロバキア、バーレーン・メリダ) +13時間13分57秒
2 雨澤毅明(宇都宮ブリッツェン) +2分15秒
3 山本大喜(日本ナショナルチーム) +4分

チーム総合
1 チームUKYO 39時間37分9秒
2 タブリーズ・シャハルダリチーム +5分25秒
3 アイソウェイ・スポーツ・スイスウェルネス +6分24秒

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