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まさみんのゆるゆる自転車女子旅<35>もシカして穴場!? 奈良から和歌山までの“貸切”らくちんサイクリングルート

by 龍野雅美 / Masami TATSUNO
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 今年も大いににぎわったゴールデンウィーク。行楽シーズンだからこそ、人混みから離れた田舎をのんびりと自転車で走りたい!まだ行ったことのない日本を楽しみたい!ということで、今回選んだ自転車旅は奈良&和歌山。自転車仲間とまだあまり知られていないサイクリングルートをたどり、1泊2日ののんびり自転車旅を満喫してきました。

「ならクル」のわかりやすい標識 Photo: Masami TATSUNO

サイクリストに優しすぎる「ならクルマップ」

 日本国内外から観光客が集まる京都・大阪から、電車でも車でも1時間足らずでアクセスできる奈良県。大阪に前泊して、10時に奈良公園をスタートです。

東大寺で交通祈願してから旅はスタート! Photo: Masami TATSUNO

 みなさん、知っていましたか?奈良県には、すごくクオリティの高い自転車マップがあるんです。それが「ならクルマップ(奈良まほろばサイクリング)」。そこには31種類、あわせると600kmに及ぶルートが描かれているんです。しかも、それぞれのルートの見どころだけではなく、距離や獲得標高もしっかり表示されています。

今回お世話になったマップ。サイトからもダウンロードできますPhoto: Masami TATSUNO

 さらにさらに、驚くことに「自転車配送サービス」や「手荷物配送サービス」、「サイクリストに優しい宿」まで掲載されているんです!というか、そもそもこのサービスがあること自体がスゴイ!手荷物配送サービスなんて、自転車旅をする者にしてみたら、これほどうれしいものはないですよね~(涙)。しかもこの情報量が1つのマップに見やすく収められているところにも感動を覚えます。

歴史もグルメも奈良をまるごと大満喫

大神神社の大鳥居 Photo: Masami TATSUNO

 私たちは「ならクル」の「C1 上ツ道ルート」と「T5 芋ヶ峠ルート」を通って奈良公園から吉野へ向かいました。「C1 上ツ道ルート」は奈良公園からスタートし、古い木造家屋の街並みを通って、田園地帯に広がる古墳群、日本最古の神社である「大神神社」といにしえの日本の風景に触れることができるルートとなっています。

 この趣ある温かい街並みから、吉野杉を抱える山並みへと景色が変わっていく様子はまさに「旅」を実感できる奈良ならではの魅力です。そしてずーっと平坦な道は、ギアチェンジせずに走ることができました。

大神神社のあるあたりは「三輪そうめん」が有名。なかでも歴史ある「そうめん処 森正」で舌鼓。ランチにおすすめです Photo: Masami TATSUNO
入口近くにある「今西酒造」。日本酒アイスが大人気です Photo: Masami TATSUNO

「氷の聖地」奈良で味わうかき氷

稲渕の棚田。住宅街を抜けると田園風景が続く奈良。景色がどんどん変わっていくので、走っていてとても楽しい Photo: Masami TATSUNO

 「T5 芋が峠ルート」はその名の通り、坂が続きます(ひえー、汗)。頑張るためには頑張る理由が必要!それに「氷の聖地」奈良に来たんだし、かき氷をいただきます!

 ということで今回のルートで訪れたのは「カフェことだま」さんの「明日香くだものパッピンス(韓国風かき氷)」。これがまたスゴイのなんのって。思わず笑っちゃうくらい大きい!

「カフェことだま」は古民家を改装した雰囲気ある佇まい。このあたりは、こんな木造家屋がならび、まさに日本の原風景を感じられます Photo: Masami TATSUNO
これが「明日香くだものパッピンス」。あまりの大きさに大笑い。さすがかき氷の聖地、奈良ならでは Photo: Masami TATSUNO

 そばにあるコーヒーカップと比べてみてください。かき氷だけでなく、明日香村特産品の「あすかルビー」という苺をたっぷり使ったパフェも大人気です。どちらもすごーくおいしいんだけど、食べきるころには体も冷え切って「よし、そろそろ坂でも走って温まりたいね」って口をそろえてました(笑)。

 芋ヶ峠はクロスバイクの私でも3~4つくらいギアを軽くすれば走れました。のんびり走ればビギナーさんでも走り切れると思います♪

長く美味しい吉野の夜

吉野川がパノラマで一望できるゲストハウス三奇楼のウッドデッキ! Photo: Masami TATSUNO

 お宿は吉野川を一望できるウッドデッキが自慢の「ゲストハウス三奇楼」さん。料亭旅館だったこの場所を、吉野の町をもりあげようと地元の人たちで改装して作られました。

 そんな素敵な場所でのディナーは吉野グルメである牡蠣&原木しいたけBBQ!これに柿の葉寿司と地酒が3種勢ぞろいして、幸せすぎる~。しかも三奇楼さんには大人の隠れ家「蔵BAR」があって夜はなかなか終わらない。

夜は吉野のグルメでBBQ Photo: Masami TATSUNO
吉野のグルメは吉野の自然の中で育った原木しいたけ、写真はないけど吉野杉の筏を使って育てられた牡蠣。地元の宮滝醤油でいただきました Photo: Masami TATSUNO
大人の隠れ家もありました。「蔵BAR」最高です Photo: Masami TATSUNO
吉野の美味しい地酒。それぞれ個性があって甘口から辛口まで楽しめます Photo: Masami TATSUNO

紀の川サイクリングルートは貸切状態

 奈良・吉野から和歌山までは吉野川(紀の川)サイクリングロードを走ります(吉野川と紀の川は同じ水流ですが、奈良県と和歌山県とで呼び方が変わります)。

2日目は和歌山駅をゴールに紀の川沿いを走ります。ここでは「奈良~和歌山」の自転車周遊マップが大活躍 Photo: Masami TATSUNO

 奈良県から和歌山県に入ると、道路に青いラインが現れます。まるで「しまなみ海道」みたい。これがあると初めて訪れる人も迷うことはないし、街の人もサイクリストウェルカムの雰囲気があってとても走りやすいですよね。しかも吉野からルートの終点和歌山港までは、ずーっとゆるーく下り基調。寄り道さえしなければ100km近く下りっぱなしなのです。なんてすばらしい!

紀ノ川サイクリングルートは、しまなみ海道のような青いラインが引いてありました。初めての人もこれで迷うこと無し Photo: Masami TATSUNO
紫のお花がサイクリングロードを縁取るように咲いていて、とてもきれいでした。桃の花の季節も来てみたいな Photo: Masami TATSUNO

 でも、このサイクリングロード、不思議なほどに全くサイクリストがいないんです!だいたいどこに行っても、5月の連休はたくさんのサイクリストとすれ違うものですが、今回は1組のみ…。この道はポタガールリーダーの絹代さんも大絶賛してたこともあって来てみたいと思っていたのに。もしかして、まだあまり知られていない穴場なのかも?

時間がある人はアクティビティも

 紀の川沿いを走っていると、突然現れたのがアクティブな方たちの強い味方「モンベル五條店」。こちらにはショップの他に、トレッキングやラフティングなどが体験できる設備やオシャレなカフェが併設されていました。

コースの途中でモンベル五條店を発見。ちょうどよい休憩ポイント Photo: Masami TATSUNO
オシャレなカフェも併設されていました。ショッピングもアクティビティ体験もできる充実の施設 Photo: Masami TATSUNO

 突然の雨やメカトラブルのときにも強い味方になってくれるし、時間があればここでアクティビティを楽しむプランにしてもよさそうですね。

 2日目のランチは道の駅「柿の郷 くどやま」にて。この辺りは真田丸のゆかりの地とあって、道の駅のなかに展示スペースなどもありました。和歌山の名産である種類豊富な柑橘類や柿の葉寿司もたくさんあるので、最後の最後まで旅の味覚を堪能できます。

柿の葉寿司もこんなに種類が豊富 Photo: Masami TATSUNO
なんとランチのデザートにと、吉野では幻ともいわれる「こばし餅店」の焼餅が! Photo: Masami TATSUNO

東京からでも1泊2日で楽しめる

 2日目のゴールは和歌山駅。出発地点である吉野からはひたすら川沿いを下り基調で走る約70kmの道のりでした。1日目の移動が約50kmでしたので通算約120km。そのうち、登り坂は1日目の芋が峠で走った約10km程度でした。あっという間に和歌山駅に到着。駅からも近い「花山温泉 薬師の湯」で汗を流してから帰りました(この温泉、びっくりします!)。

助け合う前方の夫婦。特訓を始める夫婦。さまざまな愛情のかたちも学ぶ(笑) Photo: Masami TATSUNO

 奈良や和歌山というと、関東地方からのアクセスが不便で「自然がいっぱい山いっぱい」なイメージでした。でも実際に走ってみると、川沿いラクラク、道もしまなみ海道レベルで整備されている、人も車もいなくて穴場なところでした。今回は大阪に前泊しましたが、東京からでも朝早くに出発すれば1泊2日で楽しむことができます。あまり注目されていない今のうちに(?)、ぜひ行ってみてください。

龍野雅美龍野雅美(たつの・まさみ)

「まだ知らない日本の魅力を発掘したい」、「自転車のあるライフスタイルの楽しみ方を届けたい」という思いからライターとしても活動を始める。埼玉県と自転車の魅力を発信するポタガールとしても活動中。「ポタ日和」で情報発信をしているほか、ウェブサイト「Masami’s Library」でも執筆中。

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Cyclist for Woman グルメ・旅(女性向け) ゆるゆる自転車女子旅

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