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しまなみ海道・やまなみ街道・山陰ルートが合体総延長約380km、愛媛・広島・島根・鳥取の4県が広域サイクリングルート発表

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しまなみ・やまなみ・山陰サイクリングルートマップ ©愛媛県

 愛媛・広島・島根・鳥取の4県が、各県推奨のサイクリングルートを接続する広域ルート「しまなみ海道・やまなみ街道・山陰ルート広域サイクリングルート」を発表した。愛媛県の松山道後~広島県尾道市までの「瀬戸内しまなみ海道」、広島県尾道市~島根県松江市を結ぶ「やまなみ街道」を経て、宍道湖・中海、鳥取県の大山に至る「山陰ルート」をつないだ広域サイクリングルートで、総延長は約380kmにおよぶ。

サイクリングコースのお手本「しまなみ海道」

 愛媛県・広島県・島根県・鳥取県では新たな広域連携としてサイクリングを活用した広域観光に注力しており、その取り組みの第1弾として、各県が推奨する4つのサイクリングルートを接続する広域ルートを設定した。

 「今治・道後はまかぜ海道」は来島海峡大橋のたもとにある今治市にあるサンライズ糸山と松山市の道後温泉をつなぐ全長約52.1kmのコース。美しい瀬戸内海を横目に、爽やかな潮風を感じながらのんびりと巡航できる高低差の少ないコースで、日中の真っ青な海や夕陽に染まる海など、時間ごとに異なる美しい景色を堪能できる。

道後温泉 Photo: Naoki OHOSHI
サンライズ糸山から望む来島海峡大橋 Photo: Naoki OHOSHI
道の駅多々羅しまなみ公園にある「サイクリストの聖地」の碑 Photo: Naoki OHOSHI

 いまや全国的な知名度をもつ「瀬戸内しまなみ海道」は、愛媛県今治市と広島県尾道市を結ぶ全長約70kmのサイクリングロード。クルマの交通量も少なく、ブルーラインや安全標識も充実したサイクリングには最適なコースだ。一日で走破を目指すしたり、各島に残る歴史や絶景を楽しんだりと、訪れる人によって多用な楽しみ方ができるのも魅力だ。

 海岸沿いの爽快な景色とのどかな漁村風景を眺めながらのライドが楽しめるほか、道の駅などの休憩スポットも各所に点在している。さらにはフロアポンプの貸出などのサービスを提供する「しまなみサイクルオアシス」が充実し、サイクリストに嬉しいサポート体制が整備されている。

自転車道にブルーラインが引かれているしまなみ海道 Photo: Naoki OHOSHI
亀老山展望公園からの眺め Photo: Naoki OHOSHI
大三島にある大山紙神社 Photo: Naoki OHOSHI
豊富な種類のかんきつ類 Photo: Naoki OHOSHI

神話の里を走る「やまなみ街道」

 本州側からのしまなみ海道への玄関口である広島県尾道市と島根県松江市を結ぶ「やまなみ街道サイクリングロード」は、瀬戸内海から中国山地を抜けて日本海まで駆け抜ける全長約187km、獲得1900mのコース。さらにその沿線には18の周遊コースが選定されている。

しまなみ海道への玄関口となる尾道 Photo: Naoki OHOSHI
しまなみ海道と尾道をつなぐ船内はサイクリストでいっぱい Photo: Naoki OHOSHI
尾道水道に隣接する海辺の倉庫を利用して作られた複合型施設「ONOMICHI U2」転車ごと宿泊可能なサイクリスト専用ホテル「HOTEL CYCLE」を併設する場所としても名高い Photo: Naoki OHOSHI
「ONOMICHI U2」内にあるジャイアントストア。レストランやセレクトショップも充実 Photo: Naoki OHOSHI
島根県飯南町にある「大しめなわ創作館」 Photo: Naoki OHOSHI

 「やまなみ街道」は出雲地方に近づくにつれ、「古事記」や「出雲風土記」といった神話に登場する神社や史跡が至るところに現れ、神秘的な雰囲気が漂う。街道沿いにある島根県の飯南町には出雲大社神楽殿の大しめ縄をはじめ、全国の神社へしめ縄を制作奉納している工房がある。制作現場を見学できる「大しめなわ創作館」が併設されており、しめ縄づくり体験などを楽しむこともできる。

しめ縄の制作現場を間近で見学できる Photo: Naoki OHOSHI
手づくりしめ縄体験もできる Photo: Naoki OHOSHI

広がる“サイクリストウェルカム”

 「日本夕陽百選」にも選ばれている島根県・宍道湖畔にある松江しんじ湖温泉駅から県境を越えて鳥取県・大山を結ぶ全長約70kmの山陰ルート。宍道湖沿いや、城下町の街並みが残る塩見縄手(しおみなわて)、中海(うちうみ)周辺は高低差が少なく、景観やグルメを堪能しながらビギナーでも楽しめるエリアとなっている。

城下町松江のシンボル「松江城」。千鳥が羽を広げたように見える屋根の形状から「千鳥城」とも呼ばれる Photo: Naoki OHOSHI
武家屋敷の前にひろがる「塩見縄手」という通り Photo: Naoki OHOSHI
自転車を輪行の状態にせず持ち込める有料サービス「レール&サイクル」を実施している一畑電車 Photo: Naoki OHOSHI

 出雲大社前駅から松江しんじ湖温泉駅を走るローカル線の一畑(いちばた)電車では、自転車をそのままの状態で持ち込めるサービス「レール&サイクル」(1台につき310円、乗車券は別)を実施している。サイクリングも良いけれど、せっかくなら自転車ごと電車に持ち込める贅沢な気分を味わってみるのもおもしろい。

 松江から鳥取県の名湯、皆生(かいけ)温泉にかけては高低差が少なく、湖畔の風景や白砂青松(はくしゃせいしょう)の日本海を楽しむことができる。少し強度高めのサイクリングに挑戦したい人は、レースも開催される大山山麓で自然を感じながらのヒルクライムを体験することもできる。

中国地方最高峰の大山(だいせん)を眺めながらのサイクリング Photo: Naoki OHOSHI
大山ヒルクライム。森の静けさが心地よい Photo: Naoki OHOSHI
米子市観光センター前にある「花風の足湯」 Photo: Naoki OHOSHI

 鳥取県内ではサイクリングを安全・快適に楽しむためのサポートシステムに注力しており、自転車に関する総合サービス拠点「コグステーション」県内3カ所と、サイクリストの休憩所「サイクル・カフェ」を県内17カ所に設置。バイクラックの設置、飲料水の提供、トイレ利用、空気入れや修理工具の貸し出し、携帯電話の充電サービスなどを実施している。

鳥取県内でも広がっている取り組み「サイクルカフェ」 Photo: Naoki OHOSHI
自転車用の車載キャリアを搭載した「UDタクシー」。サイクリング中のトラブルをサポート、 Photo: Naoki OHOSHI

 4県は今後この広域ルートを軸に、サイクリストや有識者からの意見を踏まえながら周遊ルートを提案するとしている。なお、「しまなみ海道・やまなみ街道・山陰ルートサイクリングマップ」および詳細は愛媛県庁ホームページから閲覧、ダウンロードできる。

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