スマートフォン版はこちら

title banner

福田萌子の「NEXT RIDE」目指せ「富士ヒル」! 福田萌子さん、初のヒルクライム練習で苦悩と楽しみを体験

by 松尾修作 / Shusaku MATSUO
  • 一覧

 落車のトラウマを乗り越え、“世界遺産の島”屋久島を一周するライドイベント「サイクリング屋久島」の完走。これを期にサイクルスポーツにどっぷりとハマったモデルの福田萌子さんは、自転車に乗れるようになったその先のステップを楽しむため、さまざまなイベントにチャレンジしていくことになった。「上りが好き!」という萌子さんは、まずは日本最大規模のヒルクライムレース「富士ヒルクライム」へ初挑戦。本番へ向けて、埼玉県にある定峰峠へとやってきた。

「ヒルクライム練習が楽しみで夜も眠れなかった!」と意気込んだ福田萌子さん Photo: Shusaku MATSUO

「眠れないくらい楽しみだった!」

 萌子さんはモデルとして活躍する一方、ランニングを毎日こなし、ヨガ、セパタクローなどスポーツを心から楽しむアスリートだ。前回の連載では、落車で自転車に乗れなくなっていたトラウマを乗り越え、ライドイベントで完走。上り坂を楽しんで走れるようになるまで成長した。

 サイクリング屋久島で最も激しくアップダウンを繰り返すエリアを軽々と上りきった萌子さんは、「上りは自分自身の限界に挑戦する感じ。下りは怖いけど、上りは私のペースで自転車を余すことなく楽しめる」と話し、「ヒルクライムレースに挑戦したい!」と展望を述べていた。

峠へ向かう道のりも緩い上りが続く Photo: Shusaku MATSUO

 「家の周りにある坂では練習をしてきた」という萌子さんだが、本格的な峠にチャレンジするのは今回が初めて。「楽しみすぎて、夜は眠れなかった。遠足前の子供みたい」と山へ行く喜びを隠しきれない様子だ。初の峠に挑む先生としてキャノンデール・ジャパンの山本和弘さんが伴走し、ヒルクライムに必要なテクニックを伝授する。

 キャノンデールの「カスタムラボ」でオーダーした自慢の“萌子号”「スーパーシックスエヴォ」を1人で組み立てた萌子さん。埼玉県小川町から秩父方面へとペダルをこぎ始めた。「まずはウォームアップから始めましょう。ギアを軽くして、足を速く回転させます」と山本さんが指示を出す。筋肉へ血流を促すと同時に、繰り返し行うことで体の力を抜き、リラックスさせる効果があるという。

新緑が鮮やかな県道を一定のペースで走る Photo: Shusaku MATSUO

初の峠に山本さんからアドバイス

 定峰峠の上り口までの道のりも2~3%ほどの斜度でだらだらと上り続ける。額には汗が滲み、真剣な表情だ。約10kmのウォーミングアップが終わり、定峰峠へと到着する頃にはいつもの明るさは無く、「ちょっと余裕がないかも。心拍数も上がっているし」と不安げな様子だ。山本さんは「この定峰峠は富士ヒルクライムの舞台となるスバルラインと斜度が似ています。距離は短いですが、本番を想定して走ってみましょう!」と萌子さんを鼓舞。いよいよ、峠のチャレンジが始まった。

埼玉県道11号線にある定峰峠に到着 Photo: Shusaku MATSUO
「富士ヒルクライムを想定してタイムも計ってみましょう」と提案する山本和弘さん Photo: Shusaku MATSUO

 「峠では下を向きがちになってしまいます。なるべく前を向いて安全に走りましょう」、「上りでは必ず呼吸が苦しくなります。いつも以上に大きく息を吸い込み、しっかりと息を吐きながらリラックスして上ることが非常に重要です。ペースが速すぎると後半に踏めなくなってしまう。一定ペースを意識しましょう」と山本さんは萌子さんに絶えずアドバイスを送った。

定峰峠を上る福田萌子さん Photo: Shusaku MATSUO
アドバイスするキャノンデール・ジャパンの山本和弘さん Photo: Shusaku MATSUO

 必死に上る萌子さんだが、屋久島でみせた軽快さはない。やっと頂上にたどり着くと「いつもの感じと何かが違う。悔しい…」と目に涙を浮かべた。「気温が高いからかもしれないね。少し休んでから、もう少しだけ走ってみよう」と山本さんが提案。萌子さんも「せっかく山に来たから頑張らないと!」とモチベーションを更に高めた。

真剣な表情でペダルをこぎ続けた Photo: Shusaku MATSUO
先導する山本さんは呼吸法やペースの大事さを絶えずアドバイスする Photo: Shusaku MATSUO
定峰峠を思うように走れず、不満顔の福田萌子さん Photo: Shusaku MATSUO

 不調の萌子さんだったが定峰峠から尾根伝いに白石峠までの上り区間では、徐々に自分のペースを取り戻していった。「ダンシングもチャレンジしたい」とリクエストし、山本さんから休むためのダンシングを教わった。レースでアタックをするダンシングではなく、立ち漕ぎで体重をペダルへと預け、シッティングとは違う筋肉を使う方法だ。「こんな感じかな?出来てる気がする!」と笑顔を取り戻していった。

 下りで休憩が必要なほど苦手で「本番も下りは車で下りたい…」とこぼす萌子さんだが、山本さんは「富士ヒルクライムも上って終わりではないです。安全に下れないとイベントを丸ごと楽しむことはできません」と釘を刺す。下ハンドルを持ったブレーキレバーの握り方や、「コーナー手前でしっかり減速しましょう」といったブレーキング方法などがみっちりと教え込まれた。「下ハンドルからのブレーキングは、てこの原理を使い、より軽い力で減速することが出来ます。しかし、視線が下がるので、しっかりと前を向きましょう」とアドバイスがあった。

下りのポジションを確認する山本和弘さんと福田萌子さん Photo: Shusaku MATSUO

下りとダンシングにチャレンジ

 白石峠の下りを恐れていた萌子さんだが、山本先生の講座効果もあり危なげなくスムーズにダウンヒルをこなしていく。新緑が眩しいワインディングロードを「気持ちいいー!景色もとてもいいですね!」と楽しみながら下っていった。

練習の末、上りでダンシングができるようになった福田萌子さん Photo: Shusaku MATSUO
疲れをみせるも、徐々に自らのペースを取り戻し、表情が明るくなった福田萌子さん Photo: Shusaku MATSUO

 「もう一回上りを練習したい」と意気込む萌子さんは、松郷峠の上りに挑戦。完全にペースを取り戻すと軽快にペダルを回しつづけ、ペースが落ちることなく登頂。この日の練習を満足した様子で終えた。

白石峠の下りを笑顔で下る福田萌子さん Photo: Shusaku MATSUO
景色を楽しむ余裕も生まれた Photo: Shusaku MATSUO
具体的にアドバイスする山本和弘さん Photo: Shusaku MATSUO

 山本さんは「富士ヒルクライム本番では1時間半ほどは走ることになりますし、水分補給が必要になります。走りながらボトルの水を飲む練習も今後必要になりますね。初めてヒルクライムレースに挑戦したいサイクリストは前をしっかりと見ること、大きな呼吸を心がけ、リラックスして臨むことでより楽しめるはずです」と繰り返しアドバイスし、萌子さんにエールを贈った。

 「楽しみだった練習があっという間に終わってしまった。ちょっと前まで自転車に跨るだけでも怖かったけど、山の上りと下りを走れるようになれるなんて夢みたい。きょうは最初はどうなることかと思ったけど、いいイメージを持てました。やっぱり自転車は楽しいし、上りがもっと好きになりました。早く富士山を上りたい!」と6月11日に開催される本番へ向けて目を輝かせた。

「あの山を上りきりました!」 Photo: Shusaku MATSUO
福田萌子
福田萌子(ふくだ・もえこ)

沖縄県出身のモデル。身長176cmの日本人離れしたスタイルで、2010年ミス・ユニバース・ジャパンでは3位入賞。スポーツ用品ブランドのアンバサダーなどを務める。2015年ホノルルセンチュリーライドで落車し、その恐怖から自転車に乗れずにいたが、前連載でトラウマを克服しサイクリング屋久島を完走するまで成長した。

本企画をサポートするブランド

  • ktc

関連記事

この記事のタグ

福田萌子 福田萌子の「NEXT RIDE」

  • 一覧

新着ニュース

もっと見る

ピックアップ

ショップナビ

新春初夢プレゼント2018

スペシャル

ソーシャルランキング

インプレッション

インプレッション一覧へ

連載