吉本興業から転身【ひと】広域観光担う新組織「しまなみジャパン」専務理事 合田省一郎さん

  • 一覧
広域観光担う新組織「しまなみジャパン」専務理事、合田省一郎さん =2017年4月10日(服部幸一撮影)

 「人生にあった何度かの転機でいつも、自分の能力を生かすことができると興味を引かれた仕事を選んでしまう。そういう訳で今、ここにいます」。広島県の尾道市、愛媛県の今治市と上島町の3自治体が中心になって、一般社団法人として設立された日本版DMO「しまなみジャパン」。その新しい組織を実質的に率いるポストに就任した。

 しまなみジャパンの役割は、芸予諸島の島々をつないで本州と四国を結ぶ「しまなみ海道」一帯のあらゆる観光資源を掘り起こし、効果的な戦略を立て、観光振興を推し進めること。

 そのためには、エリア内の景観や伝統文化、食材といった知識もさることながら、エリア外から訪れる観光客にとって魅力があるかどうかを見極める能力が求められる。

 しかも「日本版DMO」自体、観光庁による設立支援が始まって間もない仕組み。戦略を立てても、実現にはどこにどう働きかければいいのか、どんな形で情報発信すれば多くの観光客を惹きつけることができるのか、ノウハウは確立されていない。そこに挑戦のしがいがあると意気込む。

 広島市の出身で、大学も市内に進学。学生時代にアートイベントなどを企画していた縁で、地元の広告代理店に就職したが、「ソニー・ミュージックエンタテインメント」に転職し、上京。担当していたアーティストの移籍に伴い、東京に進出して間もない「吉本興業」に移った。

 吉本興業が「お笑い」以外の事業を手がけ始めた時期と重なったこともあり、さまざまな分野を担当。埼玉県三郷市の大型ショッピングセンターに開設した水族館では、「魚を釣ることができる」仕掛けを用意した。釣ったタイは、ショッピングセンター内のすし店に持ち込めば、さばいてもらえるという複合商業施設ならではのセールスポイントもあって人気を呼んだという。

 しかし数年前から、それまでの経験を地元に還元できる仕事に就きたい気持ちが高まっていた。そこに「しまなみジャパン」からのオファーが舞い込み、決断した。「すでに確立されている〝サイクリストの聖地〟というブランド以外にも、全国に訴求できる魅力を見つけていきたい」と力を込めた。(産経新聞福山支局・服部幸一)

産経新聞・広島版より)

この記事のタグ

しまなみ海道 広島県 愛媛県

  • 一覧

新着ニュース

もっと見る

ピックアップ

e-BIKE最新特集

スペシャル

自転車協会バナー

ソーシャルランキング

サイクリストTV

インプレッション

インプレッション一覧へ

連載