前日の雪辱を晴らすワンツーフィニッシュ残り2周からアタックのトリビオが独走でフィニッシュ 東日本ロードクラシックDay-2

by 松尾修作 / Shusaku MATSUO
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 国内最高峰のシリーズ戦、Jプロツアー(JPT)第4戦「東日本ロードクラシック群馬大会Day-2」が群馬県みなかみ町の群馬サイクルスポーツセンターで開催され、 ホセビセンテ・トリビオ(スペイン、マトリックスパワータグ)が残り1周半を独走し、優勝を飾った。ルビーレッドジャージは吉田隼人(マトリックスパワータグ)が守り、ピュアはホワイトジャージは3位に入った大前翔(東京ヴェントス)が獲得した。

独走でフィニッシュしたホセビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ) Photo: Shusaku MATSUO

レースレーティングは最高の「AAAA」

スタートセレモニーに並ぶJプロツアーの選手たち Photo: Shusaku MATSUO

 2日目の東日本ロードクラシックJPTクラスタは群馬cscを22周する計132kmで争われた。前日の「AA」と変わり、この日は「AAAA」とJPTレースのなかで最もレーティングが高く設定された大会の一つとなった。朝方には冷え込みが厳しく雪もちらついたが、JPTのスタート時には太陽が昇り、春らしい穏やかな気候の中でのスタートが切られた。

 1、2周目の集団は活性化が激しく中切れがみられたが、入部正太朗(シマノレーシング)と椿大志(キナンサイクリングチーム)の飛び出しにより落ち着きを見せた。一時はサイクリングペースまで集団内のペースが抑えられた。

入部正太朗(シマノレーシング)と椿大志(キナンサイクリングチーム)が序盤から逃げた Photo: Shusaku MATSUO
先頭2人を追う追走集団の8人 Photo: Shusaku MATSUO

 その後メイン集団からは逃げを追う8人の追走集団が形成。阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)、吉岡直哉(那須ブラーゼン)、原田裕成(愛三工業レーシングチーム)ら、また、安原大貴(マトリックスパワータグ)も抑えで入った。また、キナンサイクリングチームが2人、シマノレーシングも2人追走に乗せ、先行する2人と合流後の動きに備えた。後方のメイン集団では3人の先行を成功させたキナンサイクリングチームが“フタ”をし、他チームによるペースアップとブリッジを抑え、盤石の体制を築いた。

メイングループはマトリックスパワータグと宇都宮ブリッツェンを中心にペースを上げる Photo: Shusaku MATSUO

 2人、8人、メイン集団という図式が長く続いたが14周目の“心臓破り”の上りで逃げと追走グルーブが合流。複数人の選手を抱えるシマノレーシングとキナンサイクリングチームが後方とのギャップ拡大を図った。単騎で力を使った阿部は合流とほぼ同時に脱落した。一方、メイン集団はアイラン・フェルナンデスを中心にマトリックスパワータグと宇都宮ブリッツェンがコントロール。先頭から最大5分近く開いた差を残り2周までに詰め逃げを吸収した。

ラスト2周回に単独で飛び出したホセビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ) Photo: Shusaku MATSUO

マトリックスのチーム力が機能

 人数が絞られたメイングループからはその後アタックが散発し、ラスト周回に入る手前でトリビオが単独で飛び出す。湊諒(シマノレーシング)がトリビオを追ったが、土井がすかさずチェックに入り動きを封じた。その後土井は湊を振り切り単独で2番手へ。約1周半を独走したトリビオがチームメイトの動きに支えられ単独でゴールに飛び込んだ。土井もリードを守りマトリックスパワータグはワンツーフィニッシュを飾った。トリビオは「本当によかった。うれしい」と日本語でコメントし、喜びをあらわにした。

先行する3人をキナンサイクリングチームが追うが、マトリックスパワータグが動きを封じる Photo: Shusaku MATSUO
湊涼(シマノレーシング)がトリビオを追うも、土井雪広(マトリックスパワータグ)がチェックに入る Photo: Shusaku MATSUO

 集団のスプリントで頭を取ったのは残り400mからロングスパートを仕掛けた大前。大前は慶應義塾大学医学部の2年生で、今年から東京ヴェントスに所属し、第1戦からJPTに初参戦した選手だ。前日は7位に入り好成績を残している。

入賞した3人。左から2位に入った土井雪広(マトリックスパワータグ)、優勝したホセビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)、3位の大前翔(東京ヴェントス) Photo: Shusaku MATSUO
ルビーレッドジャージは吉田隼人(マトリックスパワータグ)=(右)が守り、大前翔(東京ヴェントス)が新たにピュアホワイトジャージを獲得した Photo: Shusaku MATSUO

 ツアーランキングトップの証であるルビーレッドジャージは5位に入った吉田が引き続き着用。レースレーティングAAAAで好成績を残しポイントを大量に獲得した大前が、岡篤志(宇都宮ブリッツェン)からピュアホワイトジャージを奪い取った。

 次戦は1カ月以上の間が空き、ツアー・オブ・ジャパン、ツール・ド・熊野が明けた6月10日、11日に初開催の那須クリテリウムとなる。

「東日本ロードクラシック群馬大会Day-2」リザルト
1 ホセビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ) 3時間23分39秒
2 土井雪広(マトリックスパワータグ)+9秒
3 大前 翔(東京ヴェントス)+32秒
4 小森亮平(愛三工業レーシングチーム)+35秒
5 吉田隼人(マトリックスパワータグ)
6 中田拓也(インタープロ・サイクリングアカデミー)
7 岡篤志(宇都宮ブリッツェン)
8 中里仁(群馬グリフィン・レーシングチーム)
9 木村圭佑(シマノレーシング)
10 アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ)

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