産経新聞 YOU・遊・北関東より【北関東のやぼう】自転車王国・栃木の新レース 日本版「ツール・ド・フランス」目指す

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 3月31日~今月2日、栃木県内18市町320kmを走破する「ツール・ド・とちぎ」が開かれた。初開催ながら国際自転車競技連合(UCI)公認レースで、国内外の強豪など14チーム約80人の選手が出場した。

ツール・ド・とちぎ実行委員会の喜谷辰夫会長(水野拓昌撮影)

 3日間の集客は計6万6千人。実行委員会の喜谷辰夫会長(64)=トヨタカローラ栃木社長=は「地域振興で始めた部分もある。多くの観客、選手たちに喜んでもらえた。大成功だったと思う」と手応えを示す。

 喜谷会長ら県経済界を中心に設立されたNPO法人、ツール・ド・とちぎの会が3年がかりで準備を進めてきた。「ツール・ド・フランス」同形式のラインレース。自転車ロードレースは周回コースのレースが多いが、スタートとゴールを離れた場所に設定し、街から街へと走るラインレースはその分、交通規制の場所も多く、交通誘導する立哨員の数も膨大になる。喜谷会長は「行政や企業、ボランティアら多くの人の協力があって開催できた」と話す。

 沿道に大勢の観客が選手に声援を送る雰囲気は本家ツール・ド・フランスさながら。山間地や市街地、田園地帯と、出場選手からも「バラエティーに富んだコース」との声が聞こえ、スポーツライター、小森信道さん(40)は「色とりどりのジャージーの選手が歴史ある日光例幣使街道の杉並木を疾走する姿は感慨深い」と話す。

「ツール・ド・とちぎ」第1ステージ。杉並木の道を走る選手たち Photo: Nobumichi Komori

 長年、アジア最高峰の国際レース「ジャパンカップ」を開催し、地域密着型プロチーム、宇都宮ブリッツェンと那須ブラーゼンがある栃木県では自転車ロードレースが認知されているといい、「フランスでは地元の町や家の近くがコースになると歓迎するムードがある。今後このレースが続いて、そんな雰囲気になれば」と、今後の発展に期待を寄せる。

 課題としては、さらに大会の認知度をアップし、協賛企業を安定的に確保することだという。ツール・ド・フランスでは、選手たちの通過を知らせる主催者の車と共に、協賛企業のキャラバン隊の隊列が続く。小森さんは、安定的に協賛企業を募るための方策の一つだと提案する。「開催の大きな目的は観光客の呼び込み。安全なレース開催のノウハウができ、今後は県外、海外からの観光につなげる仕組みづくりが重要」と指摘する。

(産経新聞・宇都宮支局 水野拓昌)

栃木県は自転車王国

 宇都宮市森林公園で10月に開かれる「ジャパンカップサイクルロードレース」は平成4年に始まり、昨年が25回目。欧州ツアー後の開催で、有力選手が出場しやすく、来季の契約のために〝本気モード〟で臨む選手も多い。22年からは前日に同市中心部の大通りを封鎖して折り返しの直線コースを周回する「クリテリウム」も開催している。Jプロツアーに地域密着型チームのパイオニアで団体総合優勝2回の宇都宮ブリッツェンと那須ブラーゼン、ホンダ栃木が参戦している。

産経新聞・北関東版より)

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