SankeiBiz【Next Stage】よりヘルメットに帽子を付けておしゃれに 日本パレード、高齢者向け製品を拡販

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帽子のデザインとヘルメットの機能を兼ね備えた「カポル」の製品帽子のデザインとヘルメットの機能を兼ね備えた「カポル」の製品

 マーチングバンドなどパレード衣装メーカーの日本パレードが、高齢者を対象にした自転車用ヘルメット「カポル」の製造販売を始めた。少子高齢化社会の進展に伴い本業が苦戦しつつあるなか、逆に市場の伸びが見込める分野に参入した格好だ。伊藤学社長は高齢者向けを手始めに、一般向けへの拡販にも意欲を示す。(聞き手・日野稚子)

 ――開発のきっかけは

 「都内で起きた自転車事故をみると、死亡者数の6割以上が65歳以上の高齢者で、死亡原因の7割近くを頭部のけがが占める。重篤事故を減らすには高齢者にヘルメットの着用を勧めたいが、適切な商品が存在しない。このため、高齢者に就業機会を提供する東京都内のシルバー人材センターの上部団体、東京しごと財団から共同開発の要請があった」

 ――日本パレードには畑違いのような印象を受けるが

 「ヘルメットに帽子を付けておしゃれに利用できるのが、カポルのコンセプト。自転車用ヘルメットメーカーにも依頼したそうだが、帽子を外側に付けるというコンセプトは難しかったようだ。その点、当社にはマーチングバンドの衣装づくりで培った軽量ヘルメットの成形ノウハウや、帽子を縫う技術が備わっている。自社の既存技術を生かせる新事業であり、社会貢献にも寄与すると判断した」

「カポル」をアピールする日本パレードの伊藤学社長「カポル」をアピールする日本パレードの伊藤学社長

 ――どういった部分に工夫を凝らしたのか

 「日常生活で自転車に乗る際に抵抗なく使えるように配慮した。具体的には日本人の体形に合った形状にしようと、寸法に関するデータベースを活用してフィット感を高めた。また、カポルを被ったことで頭部が大きく見えてかっこ悪くならないように、前後に比べ横側を薄い設計にした。気分に合わせられるよう、着脱式の帽子8種類も用意している。日本に比べ衝撃吸収性で基準が厳しい欧州の安全基準も取得している。セット価格は7560円から。高齢者からは『こういったものが欲しかった』という反応がある」

 ――今後の展開は

 「自社の通信販売で取り扱いを始めたが、東京都中小企業振興公社の助成事業に採択されたので、販路開拓を推進する。当面は高齢者向けの普及に力を入れ、帽子は春夏向けをデザインする。子供のヘルメット着用が法制化で努力義務となり、母親層の安全意識が高まっているので、高齢者だけではなく幅広い層を視野に入れた商品化も進めていく」

 ◇
【社長プロフィル】
伊藤学(いとう・まなぶ)日本大学経済学部卒。1984年日本パレード入社。91年取締役営業部長、92年12月から現職。51歳。東京都出身。

【会社概要】日本パレード
▽本社: 東京都北区王子本町2-8-8
▽設立: 1967年12月
▽資本金: 1000万円
▽従業員: 6人
▽事業内容: パレード、ステージ衣装全般の製造・販売
▽企業HP: http://www.nippare.com/

SankeiBizより)

「カポル」製品紹介ページ

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