ツール・ド・とちぎ2017 第1ステージグアルディオラ、ラスト1kmでアタック成功させ優勝 総合、山岳、ポイントも首位に

by 松尾修作 / Shusaku MATSUO
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 栃木県内を舞台としたUCIロードレース「第1回ツール・ド・とちぎ」の第1ステージが3月31日、日光市から足利市までの115kmで開催され、逃げ切った13人の集団からラスト1kmでさらに飛び出したサルバドール・グアルディオラ(スペイン、チームUKYO)がリードを守りきり優勝を果たした。グアルディオラは個人総合成績も首位に立ち、スプリント賞、山岳賞もトップとなった。

逃げ切りを決めた小集団から、さらに単独で飛び出し優勝したサルバドール・グアルディオラ(スペイン、チームUKYO) Photo: Shusaku MATSUO

強力な13人の逃げ集団

日光をスタートする選手たち 写真:ツール・ド・とちぎ2017

 初開催となるツール・ド・とちぎは3日間のステージレース。コースは周回路ではなく、スタートとゴール地点が異なるラインレース形式となっている。大会は2年間で県内全ての市町を巡る計画だという。第1ステージは県西部が舞台となり、コース途中には山岳賞とホットスポット(中間スプリントポイント)が設けられらた。

KOMポイントを先頭で通過するサルバドール・グアルディオラ(スペイン、チームUKYO) 写真:ツール・ド・とちぎ2017

 レースはスタートから活発に選手のアタックがみられたが、決定的な逃げ集団は自然に抜け出した形となった13人が形成した。宇都宮ブリッツェン、キナンサイクリングチーム、ブリヂストンアンカー サイクリングチーム、マトリックスパワータグ、アタッキ・チームグストは2人、チームUKYOは3人を逃げ集団に送り込んだ。

 後続の集団は逃げを送り込んでいないトレンガヌ・サイクリングや那須ブラーゼンがペースを上げるも、前方を走る13人の背中は見えない。一方、強力な逃げ集団はスムーズなローテーションで差を広げていく。

 逃げ切りが決定的なった先頭集団は、残り距離も少なくなるとホットスポット通過後にアタックがかかるなど徐々に活性化。西薗良太(ブリヂストンアンカー サイクリングチーム)がアタックを試み、一時単独で抜け出すが、残り3km地点で吸収された。

ラスト1kmのアタックにチームが機能し勝利へ

 集団内に複数名の選手を送り込んだチームが殆どのため、アタックとチェックが繰り返された。チームUKYOも残り1kmを切ってグアルディオラが隙をついてアタック。3人の選手を送り込んでいたチームが機能し、他の選手はお見合い状態になった。グアルディオラの勢いは落ちることなく、後続に4秒の差をつけて優勝を果たした。なお、メイングループは先頭がフィニッシュした2分54秒後にゴールしている。

サルバドール・グアルディオラ(スペイン、チームUKYO)から4秒遅れでゴールする集団 Photo: Shusaku MATSUO

 集団のスプリントで頭を取ったのは岡。3位にはベンジャミン・ヒル(オーストラリア、アタッキ・チームグスト)がはいった。23歳以下の選手に贈られる新人賞は岡が獲得。その他の賞はグアルディオラが総なめにした結果となった。なお、表彰式に各賞ジャージが届かなかったため、着用は第2ステージからとなる。

「外国人選手たちがチーム内の若手を牽引しているのが好成績を挙げられた要因」と分析する片山右京GM Photo: Shusaku MATSUO

 ツール・ド・台湾の個人総合優勝に続き、好成績が続くチームUKYOの片山右京ゼネラルマネージャーは「(リザルトに)びっくりした。今年はアジアランキングで1位になるために、選手たちは発表会ができないほど合宿を頑張った。外国人選手の走りが若手日本人選手を牽引し、チーム一丸で動けていることが好成績を出している要因だと思う」と分析した。

集団の頭を取り2位入賞を果たし、新人賞に輝いた岡篤志(宇都宮ブリッツェン) Photo: Shusaku MATSUO

 2位に入った岡は「自分はスプリンターではないが、ホットスポットでもよく体が動いたので、ゴールスプリントを狙いました。だいぶ後ろのポシジョンからスプリントを開始しましたが、逃げのメンバーは思ったよりも疲れていたらしく、2位に入ることができた。グアルディオラにアタックされなければスプリントで優勝できたかもしれないが、2位で新人賞も獲得し、翌日にチームがレースをコントロールしなければいけないことも避けられたので悪くない結果だと思う」と振り返った。

上位の3人。左から岡篤志(宇都宮ブリッツェン)、サルバドール・グアルディオラ(スペイン、チームUKYO)、ベンジャミン・ヒル(オーストラリア、アタッキ・チームグスト) Photo: Shusaku MATSUO

第1ステージリザルト
1 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、チームUKYO) 2時間16分4秒
2 岡篤志(宇都宮ブリッツェン) +4秒
3 ベンジャミン・ヒル(アタッキ・チームグスト)
4 ホセヴィセンテ・トリビオ(スペイン、マトリックスパワータグ)
5 畑中勇介(チームUKYO)
6 エゴイ・フェルナンデス(チームUKYO)
7 ジャイ・クロフォード(オーストラリア、キナンサイクリングチーム)
8 鈴木龍(ブリヂストンアンカー サイクリングチーム)
9 土井雪広(マトリックスパワータグ)
10 トマ・ルバ(フランス、キナンサイクリングチーム)

個人総合時間(ボーナスタイム加算)
1 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、チームUKYO) 2時間15分54秒
2 岡篤志(宇都宮ブリッツェン) +6秒
3 ベンジャミン・ヒル(アタッキ・チームグスト) +7秒

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