「日本ブース」も盛況e-BIKEなど最先端の展示を4万人が堪能 「台北サイクル」3000ブース出展の圧巻

by 澤野健太 / Kenta SAWANO
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 世界中の自転車メーカーや関連ブランドなど1,115社が3,340ものブースを出展する自転車イベント「TAIPEI CYCLE」(台北国際自行車展覧会)が3月22~25日まで、台北市の南港展覧館で行われた。4フロア合計5万8000平方メートル(約1万7500坪)の広大な面積の会場には、世界各国・地域の業者が訪れてBtoBの直接取引をしたほか、24、25日の一般公開日には4万人を超える観客が詰めかけ、最先端の自転車に触れた。

TAIPEI CYCLEを盛り上げる女性たち Photo: Kenta SAWANO
4階の中央にはシマノとSRAMのパーツブランドの雄が並んでブース出展 Photo: Kenta SAWANO 

 運営側によると、台北サイクルには4日間で延べ41,892人が訪れた。海外からは97の国・地域の8,672人が来場し、2016年と比べ5%増加。台湾の業者及び来場者は述べ33,220人で、2016年と比べ7%伸びたという。

 4階は世界的なメーカーが一堂に会するフロア。メーンストリートの中心には、GIANT(ジャイアント)とMERIDA(メリダ)、シマノとSRAM(スラム)という自転車やパーツメーカー大手が並ぶ。

 その十字路を中心に、各ブースでは関係企業が盛んに商談をする光景が繰り広げられていた。また、会場のあちこちで各メーカーをアピールする女性がグッズを持って参加者に配るなど、賑わいを見せた。

GIANTは広大なフロアの中心にブースを構える Photo: Kenta SAWANO
Liv初の電動バイク「AimezV」 Photo: Kenta SAWANO

 展示の中で特に存在感を示していたのはe-BIKE(電動アシスト自転車)だ。日本では様々な規制があり、本格的なスポーツ電動自転車の市場は広がっていないが、欧米を中心に積極的に各メーカーで展開されている。ジャイアントで推していたのも、電動マウンテンバイクや女性ブランドLivの電動クロスバイク。特にLiv初の電動バイクとなる「Aimez e+」はクロスバイクで、女性用の小さなサイズから揃うジオメトリー、ブランドカラーのパープルとブラックを基調にしたデザインが踏襲されていた。

CKTの電動ロードバイク「Grade」 Photo: Kenta SAWANO
CKTの電動ロードバイク「Grade」。ボトルのようなバッテリー部分が特徴だ Photo: Kenta SAWANO

 台中に本社を置くCKT社の「GRADE」(グレード)はバッテリーがボトルくらいの大きさで見た目もコンパクト。電動であることを忘れさせる見た目になっている。すでに台湾では市場に出ており、このイベントのデザイン賞も受賞していた。そのほか日本ではモーターバイクで有名なKTMや、ASAMAというブランドも電動MTBを多く展示していた。

モーターバイクと同じカラーリングを基調としたKTMの電動MTB Photo: Kenta SAWANO
ASAMAの電動MTBはモザイクのようなカラーリング Photo: Kenta SAWANO

フルサスロードバイクが登場

 人気が続いているグラベルロードでは、フルサスペンションのバイクが登場した。創業1982年、昔からのBMXファンには有名なA-PROの完成車「RANGER」だ。XFusion社のフロントサスペンションフォークに、独特の後部サスペンションを装備。完成車で展示されたタイヤは2.0インチだったが、もっと太いものも装着可能なクリアランスが取られていた。現在サスペンション付きのグラベルも想定したバイクではキャノンデールのスレートが有名だが、それに続く新しいタイプのバイクだと感じた。

A-PROのフルサスペンション・グラベルロードバイク「GRADE」 Photo: Kenta SAWANO
「GRADE」のフロントサスペンション Photo: Kenta SAWANO
フルサスペンション・グラベルロードバイク「GRADE」のリアサスペンション Photo: Kenta SAWANO

デュラエース9100系試乗車に列

デュラエース9100系を装着した試乗車には大勢の人が集まった Photo: Kenta SAWANO

 パーツブランドの展示にも多くの観客が集まった。一般客も入場可能になった24日には、4階の2大パーツブランド、シマノとSRAM(スラム)のブースが並ぶ付近は大勢の人だかりができた。特にシマノのR9100系デュラエースが装着された完成車には試乗を待つ長蛇の列ができた。台北市内から訪れた会社員の男性は「なかなか購入できるものではないけれど、良い評判しか聞かないので、是非変速の具合などを確かめに来ました」と入念に乗り心地を確かめていた。
 
FSAの電動コンポ「K-Force WE」も展示。黒を基調にしたデザインを際立たせるスケルトンの完成車とパーツ単体でディスプレーされた。

FSAの電動コンポ「K-Force WE」はsyケルトンの完成車での展示 Photo: Kenta SAWANO
「K-Force WE」のレバーはスタンダードとコンパクトの2種類のリーチを準備 Photo: Kenta SAWANO

日本ブースも盛況

カペルミュールも出展した日本ブース Photo: Kenta SAWANO

 日本の企業を集めた「日本ブース」も盛況だった。自転車メーカー、ウェアブランド、パーツブランド合わせて16企業が集まって4階の一画に出展。台湾にも取扱い店があるKAPELMUUR(カペルミュール)は新作をずらりと展示。台湾TV局の取材も受けるほどの注目度で今回の出展で取扱い店も増えたという。客の対応に当たったウェーブワンの中田明社長は「台湾ではリオン・ド・カペルミュールの派手目なカラーが人気です。もっともっと多くの人にカペルミュールのウェアを着てもらいたい」と意気込んだ。

エッジの効いたヘルメット

 一方、台湾の新世代が作るヘルメットの展示にも多くの関連業者が集まった。2014年創立の台湾の新興メーカー「K-PLUS」は独創的なシェイプのヘルメットを用意。昨年発売され、曲線が美しい「NET」と新製品「SUREVO」だ。NETはすでに今回出展企業からコピー品が出るほどの話題作。ブランディングディレクターの古宮旗さんは「コピーされるのはひどいと思うけれど、注目されている証。日本の代理店からもいくつか取扱いの話が来ている」と語った。

台湾のヘルメットK-PLUSの「NET」 Photo: Kenta SAWANO
台湾のヘルメットK-PLUSの「NET」の頭頂部 Photo: Kenta SAWANO Photo: Kenta SAWANO

Lakeの一点ものシューズ

 ハイエンドシューズブランドの「LAKE」では、ノルウェーのマウンテンバイク選手・ガンリタの特別モデルを公開。通常のモデルよりも、クリート周辺やつま先などのゴム部分が極限まで削ぎ落してあり、純レース使用の軽量モデル。ノルウェー国旗を取り入れたデザインも、自由度の高いLAKEならではのカラーリングといえる。

LAKEのガンリタ選手特別モデル Photo: Kenta SAWANO
LAKEのシューズを持つ、デザイナーのハッチさん Photo: Kenta SAWANO Photo: Kenta SAWANO
TIOGAブースの女性たち Photo: Kenta SAWANO
台湾ブランドのキャンペーンを担当する女性 Photo: Kenta SAWANO
台湾ブランドの商品をアピールする女性 Photo: Kenta SAWANO

日本のモーターショーのように、来場者に商品をアピールする女性の姿も目立った。特別なグッズを配ると、多くの人が喜んで列を作っていた。2018年の開催はこれまでよりも早まり、10月31日~11月3日に行われる。

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