サイクルスポーツの普及啓発に貢献自転車番組「銀輪の風」が放送終了 資金面に課題

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 BS-TBSで毎週月曜23時半から放送されているサイクルスポーツ専門番組「銀輪の風」が、11月いっぱいで放送終了になる。番組を制作している映像制作会社「シクロ・イマージュ」が、番組の公式ホームページで告知した。種目を問わず自転車競技を幅広く紹介する番組として人気があっただけに、自転車愛好者や業界関係者の間では突然の終了を惜しむ声があがっている。

「銀輪の風」のワンシーン。番組の一部放送回を視聴できるウェブサイト「シクロチャンネル」より「銀輪の風」のワンシーン。番組の一部放送回を視聴できるウェブサイト「シクロチャンネル」より

 関係者によると、番組終了は最近、急きょ決定された。背景には資金面の課題があったという。後継となる自転車関連番組は予定されていない。

 「銀輪の風」は2006年10月、競輪の統括団体である当時の日本自転車振興会(現・JKA)などのスポンサードを受けてスタート。これまで約6年間に300回以上も放送が続いてきた。競輪やトラック競技をはじめ、ロードレース、マウンテンバイク、BMX、シクロクロス、ヒルクライムなど、あらゆるサイクルスポーツを網羅。世界選手権やアジア大会といった国際大会における日本人選手の活躍も取材し、貴重な映像を数多く放送することから、自転車競技界やファンにとって“必見”の番組となっていた。

 一方で、サイクルショップやフレームビルダー、レースやサイクリング大会のスタッフなど、自転車を取り巻く“裏方”の紹介も続け、自転車文化の振興と発展に寄与してきた。

 突然の番組終了について、シクロ・イマージュでは「自転車競技の素晴らしさや自転車文化を伝えるための番組は作り続けていきたい」と話しており、今後も単発番組や、放送回数が少ない形で自転車番組の企画・制作を目指していく方針だ。

 「銀輪の風」を番組開始時からバックアップし、現在も番組中にCMを流しているJKAは、最近はガールズケイリンなどのPRにも力を入れている。サイクルスポーツ全般のPRや普及啓発について、JKAでは「予算の枠の中で、効果のバランスを考慮しつつ取り組んでいる」と説明。今後も自転車競技系の番組を求めるファンの声が強ければ、取り組みへの支援を検討する可能性があるという。

◇           ◇

 「銀輪の風」放送予定は今後、11月19日と26日の2回。19日は、先月末に行われた「2012全日本BMX選手権」の特集で、エリート男子クラスの戦いを中心に今季のBMXシーンを振り返る。

 第321回放送となる26日の最終回は、プロ・ロードレースチーム「宇都宮ブリッツェン」を特集。4年前の設立時からの秘蔵映像を織り交ぜつつ、地域密着型自転車チームの成長を伝え、日本のロードレース界の将来を展望するような番組になるという。チーム発足の立役者であり、今季限りで引退した廣瀬佳正キャプテンや、来季にイタリアのUCIプロチーム「キャノンデール・プロサイクリング」へ移籍する増田成幸選手のインタビューも収録されている。
「銀輪の風」番組公式ホームページ

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