パリ~ニース2017 第7ステージポートが1級山頂ゴールでコンタドールらを圧倒 エナオがマイヨジョーヌに

by 平澤尚威 / Naoi HIRASAWA
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 UCI(国際自転車競技連合)ワールドツアー「パリ~ニース」第7ステージが3月11日に開かれ、リッチー・ポート(オーストラリア、BMCレーシングチーム)が1級山岳頂上ゴールでライバルを圧倒する走りを見せステージ優勝を飾った。総合首位でスタートしたジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップフロアーズ)は上りで遅れ、ステージ4位のセルジオルイス・エナオ(コロンビア、チーム スカイ)がマイヨジョーヌを獲得した。

パリ~ニース第7ステージを制したリッチー・ポート Photo: Yuzuru SUNADA
山岳地帯をかけるプロトン Photo: Yuzuru SUNADA

 ニースからコル・ド・ラ・クイヨールまでの177kmで争われた今大会のクイーンステージは、スタート直後に2級、1級と山岳が続き、後半は2つの1級山岳が登場するレイアウト。最後は登坂距離15.7km、平均勾配7.1%の上りゴールで、総合順位が大きく入れ替わるステージとなった。

 逃げ集団は山岳賞を狙うアクセル・ドモン(フランス、アージェーデュゼール ラモンディアル)、リリアン・カルメジャーヌ(フランス、ディレクトエネルジー)ら6選手で、エナオを擁するチーム スカイがメイン集団をコントロールしてレースを展開。後半1つ目の1級山岳ではカルメジャーヌが逃げ集団から抜け出し、山岳賞争いで首位に浮上した。メイン集団では頂上に近づくにつれアラフィリップや総合2位のトニー・ガロパン(フランス、ロット・ソウダル)が苦しそうな様子を見せた。

 メイン集団は最後の上りで逃げを吸収。スカイが先頭を牽引し、その後ろにアラフィリップのクイックステップ、ステージ優勝を狙うポートのBMCという並びで上っていく。

 残り11kmでトレック・セガフレードのヤルリンソン・パンタノ(コロンビア)が、エースのアルベルト・コンタドール(スペイン)のために先頭に上がってペースを上げた。この動きでアラフィリップやガロパンが遅れ、集団は15人程度に絞られた。総合5位につけるダニエル・マーティン(アイルランド、クイックステップフロアーズ)はアラフィリップのサポートには回らず、集団内で勝負に備えた。

コンタドールのため先頭を引くヤルリンソン・パンタノ Photo: Yuzuru SUNADA

 パンタノは残り6kmでさらに一段階ペースを上げ、集団をふるいにかけた。残ったのはエナオ、コンタドール、ポート、マーティン、ヤコブ・フルサング(デンマーク、アスタナ プロチーム)、ホン・イサギレ(スペイン、バーレーン・メリダ)というメンバー。パンタノが残り5kmまで引いて仕事を終えると、6人の勝負が始まった。

 お互いに様子見のペースアップやアタックを繰り出すなか、抜け出しかけたポートの動きをコンタドールがチェック。そのままコンタドールがアタックすると、フルサングとイサギレが脱落。さらに、アタックしたコンタドールのペースが一旦落ちたタイミングで、ポートがカウンターで仕掛けると一気に独走態勢に持ち込んだ。

単独2位でゴールしたアルベルト・コンタドール Photo: Yuzuru SUNADA

 先頭では、ポートが重いギアでぐいぐいとダンシングしてリードを広げていった。後続は、総合でバーチャルリーダーのエナオがコンタドールをマークし、マーティンは2位争いから離されながらも粘りの走りを見せる。コンタドールは残り1kmを切るともう一度アタックを仕掛けエナオを引き離すことに成功したが、ポートとの差を埋めるには及ばなかった。

 ポートはまだまだ力を残しているような余裕の表情で、大きく手を広げながらフィニッシュ。雨と風に見舞われた第2ステージで総合争いからは脱落したが、クイーンステージで優勝を飾り、山岳ステージでの実力を誇示した。コンタドールは21秒差の2位。最後まで粘ったマーティンはゴール直前でエナオをかわし、ボーナスタイムを獲得できる3位でフィニッシュした。

第7ステージ結果
1 リッチー・ポート(オーストラリア、BMCレーシングチーム) 5時間1分35秒
2 アルベルト・コンタドール(スペイン、トレック・セガフレード) +21秒
3 ダニエル・マーティン(アイルランド、クイックステップフロアーズ) +32秒
4 セルジオルイス・エナオ(コロンビア、チーム スカイ) +32秒
5 ホン・イサギレ(スペイン、バーレーン・メリダ) +55秒
6 ヤコブ・フルサング(デンマーク、アスタナ プロチーム) +1分7秒
7 ピエール・ラトゥール(フランス、アージェーデュゼール ラモンディアル) +1分11秒
8 イルヌール・ザカリン(ロシア、カチューシャ・アルペシン) +1分21秒
9 マルク・ソレル(スペイン、モビスター チーム) +1分21秒
10 ゴルカ・イサギレ(スペイン、モビスター チーム) +1分21秒

個人総合(マイヨジョーヌ)
1 セルジオルイス・エナオ(コロンビア、チーム スカイ) 27時間1分15秒
2 ダニエル・マーティン(アイルランド、クイックステップフロアーズ) +30秒
3 アルベルト・コンタドール(スペイン、トレック・セガフレード) +31秒
4 ゴルカ・イサギレ(スペイン、モビスター チーム) +1分0秒
5 ジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップフロアーズ) +1分22秒
6 イルヌール・ザカリン(ロシア、カチューシャ・アルペシン) +1分34秒
7 ホン・イサギレ(スペイン、バーレーン・メリダ) +1分41秒
8 トニー・ガロパン(フランス、ロット・ソウダル) +3分22秒
9 ワレン・バルギル(フランス、チーム サンウェブ) +4分7秒
10 サイモン・イェーツ(イギリス、オリカ・スコット) +4分39秒

ポイント賞(マイヨヴェール)
1 ジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップフロアーズ) 36 pts
2 ジョン・デゲンコルブ(ドイツ、トレック・セガフレード) 30 pts
3 アルベルト・コンタドール(スペイン、トレック・セガフレード) 27 pts

山岳賞(マイヨアポワ)
1 リリアン・カルメジャーヌ(フランス、ディレクトエネルジー) 42 pts
2 アクセル・ドモン(フランス、アージェーデュゼール ラモンディアル) 32 pts
3 セルジオルイス・エナオ(コロンビア、チーム スカイ) 19 pts

チーム総合
1 クイックステップフロアーズ 81時間16分27秒
2 チーム スカイ +10分40秒
3 トレック・セガフレード +25分43秒

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