ティレーノ~アドリアティコ2017 第3ステージ世界王者のサガンが緩い上りのスプリントを完勝 リーダージャージはデニスへ

by 米山一輝 / Ikki YONEYAMA
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 イタリアで開催のUCI(国際自転車競技連合)ワールドツアー「ティレーノ〜アドリアティコ」は3月10日、第3ステージがモンテロトンド・マリッティモからモンタルト・ディ・カストロへの204kmで行われ、世界チャンピオンのペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)が集団ゴールスプリントを制して優勝した。内間康平(日本、NIPPO・ヴィーニファンティーニ)が逃げグループに入り100km以上先行する健闘を見せた。

世界チャンピオンのペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)がスプリントを制して優勝 Photo: Yuzuru SUNADA

 この日は大きな峠はないものの、小さなアップダウンが続く長距離ステージ。スタート直後から内間らがアタックを仕掛け、7人の逃げ集団が形成。NIPPO・ヴィーニファンティーニと、バルディアーニ・チーエッセエッフェが2人ずつを送り込み、NIPPOは内間とイウーリ・フィロージ(イタリア)が入った。

内間康平(中央)が逃げに入った Photo: Yuzuru SUNADA

 NIPPOはアラン・マランゴーニ(イタリア)が山岳賞争いで首位と同ポイントの2位に位置するため、逃げに入った2人は山岳ポイントを他チームに与えない作戦。中盤92.7km地点の山岳ポイントは、内間のアシストを受けたフィロージが先頭で通過した。

 強く吹き付ける風と細かなアップダウンに、後半逃げは徐々に人数を減らし、内間もゴールまで約50kmで脱落。メイン集団は一旦は逃げとの差を1分以内にまで詰めていたが、ステージ争いで危険な存在でないとの判断から再びタイム差2分まで容認。残り20kmでようやく最後まで逃げ残っていたフィロージを吸収し、メイン集団は一つになった。

 終盤のゴールスプリントに向けての展開は、風が強いこともあって淡々とした流れ。サガンは集団先頭から10番手以内の好位置を常にキープする。緩い下りから残り1kmを通過して、最終局面はマルコ・クンプ(スロベニア、UAE チームエミレーツ)が先頭でスピードアップする後ろ、エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、チーム スカイ)、サガンの順でゴールスプリントに入った。

ゴール前100mから緩い上り Photo: Yuzuru SUNADA

 ヴィヴィアーニがまず先頭に立つが、残り100mからの緩い上りでサガンが加速すると、一気にヴィヴィアーニを追い抜いてそのまま先頭でゴールに飛び込んだ。サガンは今季2勝目。ワールドツアーでは初勝利で、この日の勝利により総合ポイント賞でも首位に立った。

総合首位に立ったローハン・デニス(オーストラリア、BMCレーシングチーム) Photo: Yuzuru SUNADA

 残り1kmを切ってから集団前方で落車があり、総合首位のブルージャージを着るグレッグ・ヴァンアーヴェルマート(ベルギー、BMCレーシングチーム)もこれに巻き込まれた。救済措置でタイム差は付かなかったが、ゴール順位により総合首位はチームメイトのローハン・デニス(オーストラリア)へと移った。

 逃げていた内間は9分13秒遅れの170位、中根英登(日本、NIPPO・ヴィーニファンティーニ)は3分9秒遅れの123位でゴールした。

ステージ123位でゴールした中根英登 Photo: Yuzuru SUNADA
サガンはポイント賞のリーダージャージも獲得 Photo: Yuzuru SUNADA

第3ステージ結果
1 ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ) 4時間51分59秒
2 エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、チーム スカイ) +0秒
3 ユルゲン・ルーランツ(ベルギー、ロット・ソウダル)
4 サーシャ・モードロ(イタリア、UAE チームエミレーツ)
5 ルカ・メズゲッツ(スロベニア、オリカ・スコット)
6 リック・ツァベル(ドイツ、カチューシャ・アルペシン)
7 アンドレーア・パリーニ(イタリア、アンドローニジョカットリ・シデルメク)
8 ロベルト・フェラーリ(イタリア、UAE チームエミレーツ)
9 ゲオルク・プライドラー(オーストリア、チーム サンウェブ)
10 ラモン・シンケルダム(オランダ、チーム サンウェブ)
123 中根英登(日本、NIPPO・ヴィーニファンティーニ) +3分09秒
170 内間康平(日本、NIPPO・ヴィーニファンティーニ) +9分13秒

個人総合
1 ローハン・デニス(オーストラリア、BMCレーシングチーム) 11時間07分13秒
2 グレッグ・ヴァンアーヴェルマート(ベルギー、BMCレーシングチーム) +0秒
3 ダミアーノ・カルーゾ(イタリア、BMCレーシングチーム)
4 ティージェイ・ヴァンガードレン(アメリカ、BMCレーシングチーム)
5 ニキ・テルプストラ(オランダ、クイックステップフロアーズ) +16秒
6 ボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、エティックス・クイックステップ)
7 ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター チーム) +21秒
8 アンドレイ・アマドール(コスタリカ、モビスター チーム)
9 ホナタン・カストロビエホ(スペイン、モビスター チーム)
10 ダニエル・モレノ(スペイン、モビスター チーム)
116 中根英登(日本、NIPPO・ヴィーニファンティーニ) +12分30秒
170 内間康平(日本、NIPPO・ヴィーニファンティーニ) +25分15秒

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