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バイクインプレッション2017「FUJI TRANSONIC ELITE」 伸びのある加速から高速巡航が良い高剛性なオールラウンダー

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 1899年に創業した日米商店が、1906年からイギリス、ラーヂブランドの自転車の輸入販売をスタート。1928年にその商標をラーヂからフジに改称したのがブランドの始まり。この頃は実用車を主に販売し、日本をはじめ、アジア諸国で人気があった。そして戦後にはレースバイクの開発にも力を入れ、1970年代には本格的に海外進出。アメリカではロードレーサーが人気を博した。2000年代に入ると、さらに競技志向を高め、「SST」と「Altamira」といった、ブランドの顔となるマシンが評判を呼んだ。

「FUJI TRANSONIC ELITE」(フジ トランソニック エリート)  Photo: Masami SATOU

FUJI TRANSONIC ELITE(フジ トランソニック エリート)
価格:240,000円(フレーム、税抜)
サイズ:46cm、49cm、52cm、54cm、56cm
カラー:Avantgarde Black
問い合わせ先:アキボウ http://www.fujibikes.jp/

スペック

フレーム:C10 ウルトラハイモジュラスカーボン
フォーク:FC-330 カーボンモノコック
変速機:スラム・レッドe-tap(F)&(R)
ギヤ:スラム・レッド 50×34T、11-26T(11s)
ホイール:カーボン
重量:6.90kg(54サイズ完成車)

ダイレクトマウントブレーキを覆うような突起など、独特の形状を持つシートステーをはじめとするリヤトライアングル Photo: Masami SATOU
モノコック構造のFC-330フォークは超軽量とうたうC-15カーボンを採用。フォークとメインフレームの滑らかなラインは無駄がない Photo: Masami SATOU
C15を上回る剛性を誇る、素材強度を重要視して開発されたC10ハイモジュラスカーボン。BBはプレスフィットBB30を採用する Photo: Masami SATOU

インプレッション BY 松尾修作・米山一輝

米山一輝 サイクリスト編集部のエースライダー。数多くのトップ選手を輩出した東京の名門クラブチームで15年の選手経歴を持つ元レーサーで、現在は国内レースを取材で転戦中。身長175cm Photo: Masami SATOU

松尾 フジのハイエンドと言えば、以前は「アルタミラ」と「SST」で2つ用意されていましたね。現行ラインでは、「SL」と、この「トランソニック」が2枚看板。乗ってみてどうでしたか?

米山 そうだな〜。見た目の印象ほど、あまりカチッとした感じではなかった。でも、高速巡航が良くて走りやすいと思った。

松尾 そうなんですね。剛性感は縦横ともに良い感じでしたよ。無骨な見た目通り、剛性は高いけど、不快ではありません。突き上げはあり、乗り心地は決して良いとはいえませんが、日本のアスファルトならまったく問題ないでしょう。

米山 無骨なルックスね。カーボン地がそのままで、ブランドロゴといくつかのアイコンが控えめに載っているけど、遠目からだと飾り気がない。でも少し角度を変えると、フロントフォークとチェーンステーの内側のグラフィックが見えて遊び心があるんだよね。

松尾 グラフィックはカッコイイですよね。それで乗り味ですが、米山さんの言うとおり、高速巡航の良さもそうですが、加速がすごく良いですよ。伸びが魅力的でした。ただ、スタビリティに関しては、ヒラヒラとした身のこなしもできるのですが、安定感と言われると微妙かも。でも、優れた推進力が苦手分野をカバーしてくれます。

米山 フレームは厚みがあるデザインだけど、重量はこの試乗車の仕様で7kgを切っていて軽量だよね。上りはどうだった?

松尾修作 Cyclistの新人編集部員。元プロロードレーサーでヨーロッパをはじめ、アジアツアーやJプロツアーのレースを転戦した。脚質はオールラウンダーで、剛性が高いバイクよりはしなやかでも伸びのあるバイクを好む。身長175cm Photo: Masami SATOU

松尾 軽さを生かして、スイスイ上りますね。下りは若干オーバーステア気味なので、テクニックと気合勝負かと。

米山 エアロロードでありながらも、平坦オンリーというほど尖った乗り味ではなく、平均点の高いオールラウンダーという印象だった。フレーム販売だけど、価格も比較的抑えられているし、レースを楽しみたい人には「トランソニック」は隠れた名品かなと。

松尾 試乗前に価格を見ていなくて、30万円台後半くらいかと思いましたが、24万円なんですね。コスパは高いと思います。エアロ効果も高いと思いますし、重量も軽いので、ある程度脚がある人が乗ったらオールラウンドにレースを楽しめるバイクでしょう。物欲をそそる1台でした。

(編集 齋藤むつみ)

Photo: Masami SATOU

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