NIPPOが挑むツール・ド・ランカウイチームワークが実りマリーニがスプリントで3位入賞 小林、中根が集団牽引

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 2月22日にマレーシアで開幕したアジア最高峰超級カテゴリーのステージレース、ツール・ド・ランカウイに参戦している、UCI(国際自転車競技連合)プロコンチネンタルチームのNIPPO・ヴィーニファンティーニ。第1ステージはゴールスプリントの展開となり、ニコラス・マリーニ(イタリア)が3位でフィニッシュし、大会初日に表彰台に立った。NIPPO・ヴィーニファンティーニのレポートをお届けします。

ツール・ド・ランカウイ第1ステージ、3位で表彰台に立ったニコラス・マリーニ © NIPPO Vini Fantini

 高温多湿な東南アジアの気候や、ヨーロッパとの時差に適応することを考え、NIPPO・ヴィーニファンティーニは今大会に向けて8日間の事前合宿をマレーシアで行ってきた。第1ステージはクアラベランからクアラトレンガヌまでの124.8kmの平坦ステージ。合宿のアドバンテージを生かして、マリーニの区間優勝に照準を絞り、チーム一丸となって戦った。

 序盤からアタックが繰り返される展開となり、最終的に10人の先頭集団がされた。しかし、そこにプロコンチネンタル以上のチームは含まれておらず、タイム差は最大でも3分には届かない。さらに2つ目の4級山岳を越えると、先頭は3人と7人に分かれ、次々に人数を減らしていった。

 一方の集団を引くのは、NIPPO・ヴィーニファンティーニとウィリエール トリエスティーナののスプリンターを擁するイタリアチーム。小林海(まりの)、中根英登が集団牽引のローテーションに入り、積極的に逃げとのタイム差を詰めた。

集団を牽引する小林海 © NIPPO Vini Fantini

 ラスト23kmの周回コースに入ると、先頭は1人のみとなり、ラスト15kmで集団に吸収された。そして集団ゴールスプリントに向けて、各チームが位置取りをしながらレースを進めていくと、残り7km地点で、集団のやや前方で大きな落車が発生。総合成績を狙う伊藤が巻き込まれ、遅れてのフィニッシュとなった。

 マリーニはここでチームメート2人を失ったが、ジャコーモ・ベルラートとリカルド・スタッキオッティ(ともにイタリア)が万全の体制でサポート。残り200mからスプリントを開始し勝負に挑んだが、勝ったのはトラック競技のスペシャリストでもあるスコット・サンダーランド(アイソウェイスポーツ・スイスウェルネス)。マリーニは一歩及ばず、3位でのフィニッシュとなった。

 マリーニは「チームメイトの素晴らしい走りおかげで、いい状態でスプリントに臨めた。今日は勝者が強かったが、これからのステージでコンディションを上げ、次のチャンスでは勝ちたいと思う」とコメント。幸いにも伊藤のケガは軽傷だった。

ニコラス・マリーニはスプリントでわずかに及ばず3位に © NIPPO Vini Fantini
ツール・ド・ランカウイ第1ステージの表彰式 © NIPPO Vini Fantini

選手・監督のコメント

伊藤雅和「チームから総合成績で頑張るようにと指示があり、ローテーションも入らず集団で待機させてもらっていた。残り7kmくらいで落車に巻き込まれて転んでしまい、そこからはゴール目指して走った。タイム差がけっこう空いてしまったので、総合成績を狙うことは難しくなったが、まずはチームのために働きたい。そして、チャンスがあればステージ目指して走りきります!」

中根英登「オーダーはマリーニのスプリントで勝ちに行くことと、自分は総合順位のためタイム差を取られずに彼のサポートをすること。集団牽引に加わったが、逃げグループとの差が思ったより開かなかったので、自分は一旦下がりマリノが長く牽引してくれることに。逃げをキャッチして残り1周。各チームが固まり出して、NIPPO・ヴィーニファンティーニは自分を先頭に前方へ出た。すると前に出きってしまう。しかし後ろにいたベルラートが、このまま残り5kmの丘まで引け!と言ってきたのでそのまま牽引開始。

 残り7~6km地点で右側から新たなラインができたので乗り換えた、その瞬間、大きな落車が起きた。隣の選手が飛んできてタックル食らったが何とか堪えて残り5km。もう一度NIPPO・ヴィーニファンティーニのトレインの前に出るも、今度は少ししか引けず集団に戻ってほぼタイム差なしでゴールした。明日もみんなで頑張ってきます!」

小林海「序盤から、大きな逃げか、他のプロコンチの選手たちが入った逃げに乗るために動いた。コンチネンタルチームの選手たちの逃げができ、集団が安定してからウィリエールの選手1人と中根さんと集団を牽引する。逃げが強力ではないので、僕とウィリエールの選手2人で牽引することに。周回に入るラスト20kmまで2人で牽引し、仕事を終えて集団内へ。このまま終わってくれるかと思ったら、集団中程で大落車が発生。自分も足止めを食らい、遅れてゴールした。明日からもチームのために頑張ります」

福島晋一監督「今日は8日前に現地に入ったアドバンテージを生かすべくステージ優勝を狙っていた。小林、中根の働きで予想どおりのスプリントの展開に持ち込むことに成功した。最終周回で起こった落車に伊藤が巻き込まれてしまったが、幸い大きなけがはなかった。残りのメンバーでマリーニを援護して、マリーニは3位でゴール。他のイタリア人スプリンターたちのコンディションが悪いうちに、アドバンテージを生かして勝ちたかったので非常に残念。明日からもチーム一丸となって優勝目指して頑張ります」

■第1ステージ結果
1 スコット・サンダーランド(オーストラリア、アイソウェイスポーツ・スイスウェルネス) 2時間54分45秒
2 ライアン・ギボンズ(南アフリカ、ディメンションデータ) +0秒
3 ニコラス・マリーニ(イタリア、NIPPO・ヴィーニファンティーニ)
16 中根英登(NIPPO・ヴィーニファンティーニ) +4秒
19 リカルド・スタッキオッティ(イタリア、NIPPO・ヴィーニファンティーニ)
47 ジャコーモ・ベルラート(イタリア、NIPPO・ヴィーニファンティーニ) +36秒
96 小林海(NIPPO・ヴィーニファンティーニ) +4分6秒
101 伊藤雅和(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)

■個人総合成績
1 スコット・サンダーランド(オーストラリア、アイソウェイスポーツ・スイスウェルネス) 2時間54分35秒
2 ライアン・ギボンズ(南アフリカ、ディメンションデータ) +4秒
3 ニコラス・マリーニ(イタリア、NIPPO・ヴィーニファンティーニ) +6秒
16 中根英登(NIPPO・ヴィーニファンティーニ) +14秒
19 リカルド・スタッキオッティ(イタリア、NIPPO・ヴィーニファンティーニ)
47 ジャコーモ・ベルラート(イタリア、NIPPO・ヴィーニファンティーニ) +46秒
96 小林海(NIPPO・ヴィーニファンティーニ) +4分16秒
101 伊藤雅和(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)

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