レンタサイクル「まちのり」で行く、金沢“半日”観光記<前編>最新のサイクルシェアリングシステムを使って、金沢市内観光へGO!

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金沢駅のバスターミナルは、なかなか未来的金沢駅のバスターミナルは、なかなか未来的

 新宿から夜行バスに乗って約7時間、早朝の金沢駅に到着した。加賀百万石のお膝元として、今も昔も変わらない観光都市である金沢。ここに今年本格スタートした最新のレンタサイクルシステムがあるという。いささか唐突な企画ではあるが、今回はこのレンタサイクルを利用して、金沢を半日で駆け足観光してみた。(米山一輝)

驚きの金沢駅

 駅前に降り立ってまず驚いたのが、駅前広場の巨大なガラス張りのドーム屋根だ。2014年度の北陸新幹線開通をにらんで2005年に完成した「もてなしドーム」というもの。そして駅正面には、ど・どーんと巨大な木製の「鼓門」がそびえ立つ。伝統とモダンの競演。予備知識なしで来たのだが、その物凄さにまず圧倒されるばかりだった。

東口駅前広場をすっぽりと覆う「もてなしドーム」東口駅前広場をすっぽりと覆う「もてなしドーム」
ドームの先端、駅の正面にそびえ立つ「鼓門」ドームの先端、駅の正面にそびえ立つ「鼓門」
鼓門の正面にあるデジタル噴水時計。小さな噴水の組み合わせで文字を作る。ウエルカムメッセージも鼓門の正面にあるデジタル噴水時計。小さな噴水の組み合わせで文字を作る。ウエルカムメッセージも

自転車を借りる

 さてCyclist的に本題となるレンタサイクル。今回利用するのは今年3月にスタートしたばかりの“金沢レンタサイクル「まちのり」”だ。1台のバイクを数時間から1日ずっと借りっぱなしになる旧来のレンタサイクルとは異なり、街中に設けられた「ポート」で使うときだけ借りて、目的地近くのポートで乗り捨てるという、近年増えてきたサイクルシェアリング、コミュニティサイクルといった部類のシステムだ。

駅の高架下駐輪場に併設されたサイクルポート駅の高架下駐輪場に併設されたサイクルポート
駐輪場内の一角にポートが設けられている駐輪場内の一角にポートが設けられている
ポートの端末ポートの端末
利用にはICカードを使うのが便利。今回はおサイフケータイを使用利用にはICカードを使うのが便利。今回はおサイフケータイを使用
端末のタッチパネルを操作して利用登録を行う端末のタッチパネルを操作して利用登録を行う
登録完了後は、ラックのセンサー部にICカードをかざせばバイクが使えるようになる登録完了後は、ラックのセンサー部にICカードをかざせばバイクが使えるようになる

 まずは駅高架下の駐輪場に併設されたポートで、最初の利用手続きを行う。ポートの端末でクレジットカードとICカードを登録。ICカードはSuicaなどの交通系カードなどが利用可能。筆者は手持ちのおサイフケータイを使用した。現金やICカード以外を使う方法も用意されているが、やや手続きとしては煩雑となる。初めての利用だったが、端末の指示に従ってタッチパネルを操作するだけで、2分とかからず完了してしまった。

 あとはポートに停められているバイクラックにICカードをかざせば、ロックが外れてバイクが利用可能となる。利用料金は1日利用で基本200円。借りたバイクを30分以内にポートに返せば、追加料金は一切かからず、何度でも利用可能だ。

バイクインプレッション

 「まちのり」で使用されるバイクは20インチのシティサイクル。リサイクル品ではなく、色々カスタムされた専用品が使用されている。スペック的には内装3段で、ライトはハブダイナモの自動LEDランプ、前カゴとサイドスタンドを装備、ワイヤー錠が据え付けとなっている。

「まちのり」のバイクは20インチの専用シティサイクルだ「まちのり」のバイクは20インチの専用シティサイクルだ
バイクは3段変速。ハンドル部には交通マナーの案内もバイクは3段変速。ハンドル部には交通マナーの案内も
前カゴにはワイヤー錠が入れられる。ワイヤーの一端はバイク側に据え付けられる。市内のポートマップも各車に備え付けられて便利前カゴにはワイヤー錠が入れられる。ワイヤーの一端はバイク側に据え付けられる。市内のポートマップも各車に備え付けられて便利
ライトは自動点灯のLED。フォークにはラックに差し込むブラケットが付く。ワイヤー錠のウケ金具もここにライトは自動点灯のLED。フォークにはラックに差し込むブラケットが付く。ワイヤー錠の受け金具もここに

 シートポストは盗難防止か、抜けないものが装備されている。身長175センチの筆者はもう少しサドルを上げて乗りたかったのが正直なところが、逆に小柄な女性や子供でも利用しやすいサイズと言えるだろう。ギアは3段変速だが、どうもギア比設定が重めだ。一応健脚なつもりの筆者だが、2段目でもかなり重い。一番重い3段目は下り坂でもほぼ使わないのではないだろうか。

ひがし茶屋街

金沢市内を走る。さほどアップダウンもなく走りやすい金沢市内を走る。さしたるアップダウンもなく走りやすい
浅野川はなかなか風情のある眺め。向こうに梅ノ橋が見える浅野川はなかなか風情のある眺め。向こうに梅ノ橋が見える
川を渡ると「東山」のポート。ひがし茶屋街はすぐそばだ川を渡ると「東山」のポート。ひがし茶屋街はすぐそばだ
ひがし茶屋街を歩くひがし茶屋街を歩く

 まずは駅前通りを直進。突き当たりを左に曲がって橋を渡り、「東山」のポートに到着。バイクをラックにガチャンと差し込んで一旦返却。想像以上の気軽さだ。

 ひがし茶屋街は金沢に現存する3つの茶屋街の中では最大のもので、1820年建築の国指定重要文化財「志摩」などの茶屋建築が並ぶ。お茶屋街の裏山は多くの寺社が立ち並ぶ卯辰山山麓寺院群。江戸時代に一向一揆対策のために集められたものらしい。全部回れば半日は潰せるかな? 今回は時間がないので入口付近のみ。何となしに吸い寄せられた急勾配の上にあった宝山寺が、雰囲気のある境内と気持ち良い展望が開けていて、意外なオススメスポットだった。

ひがし茶屋街で一番の見所とされる通り。お茶屋が立ち並ぶひがし茶屋街で一番の見所とされる通り。お茶屋が立ち並ぶ
1820年、茶屋街創設当時から残っているという「志摩」。国指定重要文化財1820年、茶屋街創設当時から残っているという「志摩」。国指定重要文化財
茶屋街から少し奥に入ると、数多くの寺院が立ち並ぶ卯辰山麓寺院群。菅原神社の前にネコが茶屋街から少し奥に入ると、数多くの寺院が立ち並ぶ卯辰山麓寺院群。菅原神社の前にネコが
ものすごい急坂。ロードレーサーなら何とか登れる、かも?ものすごい急坂。ロードレーサーなら何とか登れる、かも?
坂の途中を横に入った所にある宝泉寺坂の途中を横に入った所にある宝泉寺
泉鏡花の作品にも登場したという五本松がここにある泉鏡花の作品にも登場したという五本松がここにある
境内からの眺めはとても良好。季節を変えてまた訪れたい宝泉寺境内からの眺めはとても良好。季節を変えてまた訪れたい

 この後、金沢観光定番の、あんなところやこんなところを訪れた。

<後編>へ続く

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