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2017年新春インタビュー<4>「2017年は僕が取らなければいけない」 全日本選手権勝利に自信、ネオプロの小林海

by 松尾修作 / Shusaku MATSUO
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 スペインを主戦場に活動した若手、小林海(まりの)は昨シーズンはU23全日本選手権ロード、タイムトライアル(TT)で優勝。UCIプロコンチネンタルチーム「NIPPO・ヴィーニファンティーニ」にスタジエール(研修生)登録を果たすと、HCカテゴリーレースで逃げるなど存在感を示した。2017シーズンは同チームとの本契約を果たし、ヨーロッパを舞台に活躍が期待される。新しいシーズンスタートの地、イタリアへ渡る直前の小林にインタビューし、抱負を聞いた。

2016年のシーズンが終わり、インタビューに答える小林海 Photo: Shusaku MATSUO2016年のシーズンが終わり、インタビューに答える小林海 Photo: Shusaku MATSUO

――U23全日本チャンプになってからの環境の変化を教えてください

力勝負で独走し、2016年のU23全日本選手権を制した Photo: Shusaku MATSUO力勝負で独走し、2016年のU23全日本選手権を制した Photo: Shusaku MATSUO

小林:ロード、TTで2冠できたのは大きいですね。ヨーロッパでも“U23カテゴリーで日本の一番強いヤツ”と紹介されるし、認めてもらえます。ただ、全日本チャンピオン自体は毎年誰かは必ずなるものであって、特別なものではないんですよ。“誰が取るか”に意味があります。

 U23の全日本チャンピオンは、将来ヨーロッパに主眼を置いて活動をする人にとっては絶対に必要。将来、人生がかかってますからね。2016年は僕が(タイトルを)取ることが重要でした。勝つべくして勝ったと思う。それがNIPPOにスタジエールで入ることへのきっかけにもなった。ヨーロッパでの活動にプラスした結果として本契約にも至ったのでしょう。

――2017年はどんな年にしたい?

小林:HCカテゴリーの「ブエルタ・ア・ブルゴス」でNIPPOデビューし、逃げに乗ることもできました。しかし、そのときのように1戦だけスポットで走るわけではなく、通年そのレベルを走る必要があるため、環境がまるで2016年とは違います。1カ月だけ遠征するわけではなく、毎週毎週その場に身を置くわけですからね。

チームデビュー戦となったブエルタ・ア・ブルゴスで、小林海(右から3人目)は強豪らと逃げを決めた ©NIPPO Vini Fantiniチームデビュー戦となったブエルタ・ア・ブルゴスで、小林海(右から3人目)は強豪らと逃げを決めた ©NIPPO Vini Fantini

 僕自身の実力は自分でよくわかっています。ブルゴスの逃げに乗れたことも驚かなかったし、できると予想はしていました。たとえ良く走れなくても驚きはありません。それだけヨーロッパで経験は積んでいます。

 2017年もやるべきことをやるだけです。今すぐ結果が出るわけでも、出せることもありません。大半の選手が自分より強いという環境でレースすることになりますからね。アマチュア時代に各国、各年代のチャンピオンになった選手が集まっている場に突っ込んでいくわけです。僕は2017年のことだけではなく、もっともっと先のことを見据えています。ネオプロ(プロ1年目)ですし、チームや大門宏監督、コーチも状況をよくわかってくれています。トレーニング、休息、レースをバランスよく繰り返していくだけです。

――エリートは1年目ですね。2017年の全日本は出場しますか?

エリート1年目の全日本選手権も「勝ちしか狙っていない」と自信をみせる小林海 Photo: Shusaku MATSUOエリート1年目の全日本選手権も「勝ちしか狙っていない」と自信をみせる小林海 Photo: Shusaku MATSUO

小林:今のところ出場する予定です。エリートへカテゴリーが上がっても全日本は勝つことしか考えていません。フィジカル的に考えても、僕が勝つことは十分可能でしょう。正直、ヨーロッパでは勝てるとは思っていません。弱いから勝てないと考えているのではなく、百戦錬磨のプロ選手の中では難しいと思っているからです。UCIの1クラスでトップ10位の成績は出せると思いますが、それだけでは足りません。全日本で勝利することで、それらの価値が一気に高められますね。

 エリートのタイトルも若ければ若いほど価値が出てきます。例えば、僕にとっては30歳前後で全日本チャンピオンになっても意味がありません。自分がいつタイトルを取るかを常に考えています。(新城)幸也さんと別府(史之)さんはエリート1年目で取ってますよね。2017年は僕が取らなければいけないと考えています。

2017年シーズンのチームウェアに身を包み、ダミアーノ・クネゴと並んだ小林海(左) ©NIPPO Vini Fantini2017年シーズンのチームウェアに身を包み、ダミアーノ・クネゴと並んだ小林海(左) ©NIPPO Vini Fantini

――ヨーロッパのレースでの勝利と、全日本選手権の優勝は違う?

小林:それは比べちゃダメ。ヨーロッパで走る選手に失礼ですね。幸也さんや別府さんが帰ってきて全日本に出たら当たり前のように勝つ。そのほかの選手が例え全日本で勝利してヨーロッパに渡っても、活躍した人はそう多くないと思う。2017年のコースは前年と比べても厳しいみたいだし、僕が狙える可能性も高いですね。ライバルは国内では増田成幸さんかな。ずば抜けているのがわかる。あと、チームメイト小石(祐馬)さんは本当にいい選手。ヨーロッパでもいい走りができているし、全日本を取れる実力もある。レース本番では協力しながら戦って、勝てる方が勝てればいいな。

 2017年も寿司食べてガチりますよ!

オフシーズンも充実したという小林海 Photo: Shusaku MATSUOオフシーズンも充実したという小林海 Photo: Shusaku MATSUO

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