国府田正司の「もう1つのツール」 stage2一緒に走ってくれた仲間が、激坂へと…

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 ※日本縦断自転車旅行「ツール ド ネットカフェ2012」に挑戦している“コーチャン”こと国府田正司さんによる連載です。
「ツール ド ネットカフェ2012」公式サイト
私はよく忘れ物をする。レースの受付票やサイクルコンピュータを忘れることが度々ある。ただ、ヘルメットやシューズ、選手登録証など、致命的なものは忘れないので、今まで何とかなってきた。

 今回も、まんまと愛用のサイクルコンピュータ「Edge500」を忘れてしまった。

門司名物の焼きカレー。地ビールも旨かった!門司名物の焼きカレー。地ビールも旨かった!

 初めての九州上陸に浮かれつつ、先にホテルに送った自転車の梱包を解く。そして、サイコンを忘れたことに気づき、意気消沈…。まぁ、よくあることだ。特に問題はない。サイコンがなくてもiPhoneで十分代用が利く。門司名物である焼きカレーを食べて気持ちを入れ替え、翌日以降に備えた。

 第2ステージは6月6日、九州の北端からスタート。前回の続き、つまり、浜松から京都ではなく、福岡から熊本へ向かうルート。週末に別のイベントが熊本市で行われるため、それに合わせたスケジュールとなったのだ。

 スタート地点は、関門橋の袂にあるノーフォーク公園。そこから小倉までの15km、そして、小倉から博多までの63km。国道3線を南下するルートだ。

 正直、サイコン無しで走るのは、あまり好きではない。記録として残せないので、何だか損をした気分になってしまう。数字に縛られずに走るものたまにはいいか、と思ってはいたが、そうも言っていられない状況になった。途中うっかりドリンクボトルを落としてしまったのだ。車通りの激しい道だったため、戻って拾うことはせず、どこかで仕入れることにした。

 ドリンク自体はどうとでもなる。ただし、ペットボトルではスムーズに水分補給ができない。まして、旅は始まったばかりなのだ。どこか、買える場所があればそこで買おう探しながら、ペダルを回す。果たして、八幡あたりで大型スポーツ用品店の看板が見えたため、そこでボトルを購入。ひとまず、安心できた。

私のネットカフェ訪問を告知してくれました。感謝!私のネットカフェ訪問を告知してくれました。感謝!

 無事、ボトルを手に入れたものの、代償としてかなりの時間をロスするとこになった。次の店舗への到着予定時刻まで1時間15分。そして、残り距離が54km。私がカンチェラーラに変身でもしない限り、まず間に合わない。

 ひとまず1時間ほど遅れてしまう旨をお店に連絡する。2時間15分で54kmを走るとして、平均時速24km以上。信号待ちがあるので、巡航速度としては35kmくらいで走れば大丈夫であろうか。サイコンがないのが悔やんでもしかたがないので、体感スピード、体感負荷を頼りに「頑張る」。こういう時は、「頑張る」しかない。

 博多までの道は、緩い丘が断続的に続く、いわゆる「パンチャー向き」のステージ。自称「ルーラー」の私は容赦なくスタミナを奪われていく。それでも走り続け、何とか予定より45分の遅刻でお店へと入ることができた。

 6月7日。なんと自転車を趣味とする「タワー オブ アイオン」のユーザーさんが、応援に駆けつけてくれた。しかも、熊本まで一緒に走ってくれるというのだ。本当に嬉しいことである。

ゲームのユーザーさんが熊本まで一緒に走ってくれたゲームのユーザーさんが熊本まで一緒に走ってくれた

 前日の疲れが多少残ってはいたが、一人で走るよりも断然力が出る。

 国道385号線を佐賀方面へ向かい、脊振山という山を越える。適度な距離、斜度でなかなかよい山であった。途中、有料トンネルで山を抜けることができたが、ユーザーさんのリクエストで坂本峠という旧道を越えていくことに。自転車乗りは、これだから困る。

坂本峠の激坂坂本峠の激坂

 この坂本峠。いわゆる「酷道」である。福岡側からでも激坂だったが、佐賀側はもっと急勾配かつ路面が荒れており、下るのも一苦労。絶対に逆から上りたくない・・・と思ったら、物好きはいるもので、2人ほど他のローディとすれ違った。

 その後、佐賀市内で一仕事し、再び福岡県に入り大牟田へと向かう。光化学スモッグで霞む空気の中、ひた走った。

のぼり旗への寄せ書き、増えてきましたのぼり旗への寄せ書き、増えてきました
今回の最終目的地である熊本へ到着今回の最終目的地である熊本へ到着

 6月8日。翌日、翌々日と熊本のネットカフェにてイベントを実施するため、自転車に乗るのは、実質この日が最後となる。大牟田から熊本までの60km。初日の福岡と同じように、細かいアップダウンが続く道だった。

 同行してくれているユーザーさんは、まだ自転車を始めて1年ほど。上り区間で離れてしまうものの、頑張ってついてきてくれた。終始、私がアシストとして前を牽くことになったのだが、後ろを走る彼の存在が精神的なアシストとなり、余裕を持って走り切ることができた。

 企画として進めているゲーム内でも、支援者が増えてきた。そして、今回、自転車でも応援に来ていただいた。オンラインゲームも自転車も仲間がいてこそ。改めて、それを実感できた旅であった。
「ツール ド ネットカフェ2012」公式サイト

国府田正司国府田正司(こうだ まさし)
2008年よりダイエットのためロードバイクに乗り始め、現在では実業団レースなどへ積極的に出場。オンラインゲーム会社「NC Japan」社員。日本全国のインターネット・カフェを巡る企画を思いつき、単身、自転車旅に出る。好きなゲームは「タワー オブ アイオン」、好きな補給食はアンパン。特技は愛娘と特訓した「スマイルプリキュア!」ダンス。1977年生まれ、栃木県在住。

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