弱虫ペダルチーム・欧州シクロクロス遠征記<1>本場欧州シクロクロスに挑戦! 「弱虫ペダル サイクリングチーム」の海外遠征がスタート

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 人気自転車マンガ『弱虫ペダル』の作者、渡辺航さんが監督を務める「弱虫ペダル サイクリングチーム」が12月21日から約2週間、オランダを拠点とした欧州シクロクロス遠征を行います。シクロクロスの本場で全7戦のレースに出場予定。Cyclistでは毎戦チームによるレポートを紹介していきます。第1回はプレイングコーチとして遠征に参加する唐見実世子選手による“出発編”です。

成田国際空港に集合。サポートして頂いているBTB輪行箱に自転車を詰めて無事出発。(左から)唐見実世子プレイングコーチ、織田聖選手、日比谷篤史メカニック、佐藤成彦GM Photo: Shigehiko SATO成田国際空港に集合。サポートして頂いているBTB輪行箱に自転車を詰めて無事出発。(左から)唐見実世子プレイングコーチ、織田聖選手、日比谷篤史メカニック、佐藤成彦GM Photo: Shigehiko SATO

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本場のコースで経験を積む遠征

 弱虫ペダル サイクリングチームは、3月〜11月はロードレースとマウンテンバイク、BMX、10月〜2月はシクロクロスレースと、年間を通し多岐にわたって活動しています。

幅広い競技で活動する「弱虫ペダル サイクリングチーム」。2016年はロード初参戦でJエリートツアーのチーム総合1位を獲得した Photo: Ikki YONEYAMA幅広い競技で活動する「弱虫ペダル サイクリングチーム」。2016年はロード初参戦でJエリートツアーのチーム総合1位を獲得した Photo: Ikki YONEYAMA

 自転車の本場は何といってもヨーロッパ。特にシクロクロスの場合、選手の体力、技術力でなく、コースレイアウトや難易度がヨーロッパと日本とでは大きく異なります。若手育成を主眼としているチームとして、出来るだけ早いタイミングでそれらの経験を積ませたいという思いから、多大なご協力の元、今回およそ2週間に渡る欧州遠征が実現しました。

 もちろんある程度のパフォーマンスがなければ、ヨーロッパで走る意味も半減してしまいます。その点でも弱虫ペダル サイクリングチームには、フィジカル面だけでなく、高い技術力を持った若い選手が数人在籍しています。

 今回遠征するのは、男子エリートカテゴリー1年生の前田公平選手、男子U23カテゴリー1年生の織田聖選手、プレイングコーチの私(唐見)の選手3人。そして佐藤成彦ゼネラルマネージャー(GM)、日比谷篤史メカニック、メディア担当の藤田さんという、計6人のチームとなります。

 アマチュアチームにも関わらず、こうやって海外で走らせてもらえる環境があるという事に関して、とても感謝です!

チーム力の源は団結力

全日本シクロクロス男子エリート、2位に入った前田公平選手(右)が優勝した沢田時選手とゴール後健闘を称え合う Photo: Shusaku MATSUO全日本シクロクロス男子エリート、2位に入った前田公平選手(右)が優勝した沢田時選手とゴール後健闘を称え合う Photo: Shusaku MATSUO

 遠征に向けて、選手たちは皆尻上がりに調子を上げてきました。特に前田、織田両選手は、12月14日に行われた全日本選手権で、優勝こそ逃したものの2位の成績を残しており、その翌週に行われたJCXシリーズ戦では、男子はワンツーフィニッシュ。女子も優勝できて、全員が表彰台に乗るという快挙を成し遂げました。

 またスタッフの佐藤GM、日比谷メカはJCXシリーズを転戦しつつ、ロード競技やその他の種目のフォローをしながら、バイクメンテナンス、ホイール、タイヤなど、寝る間を惜しんで細かい遠征準備をしてきました。メディア担当の藤田さんは、JCXシリーズ戦の動画作成もしつつ、夜な夜なの遠征準備でした。

大量の機材は特殊受託物となるのですが、チェックインカウンターもスムーズに通過しました Photo: Shigehiko SATO大量の機材は特殊受託物となるのですが、チェックインカウンターもスムーズに通過しました Photo: Shigehiko SATO

 最後に遠征先の拠点としてお世話になるハリーさんには、レースエントリーをはじめ、現地の貴重な情報収集や的確なアドバイスをしていただく事ができ、遠征準備がより円滑になりました。

 ロード競技のJエリートツアー、Jフェミニンツアーの時もそうでしたが、弱虫ペダル サイクリングチームの最大の売りはチームの団結力にあります。そのチーム力も一年間のレース活動を通して、より強いものになってきました。

ライダー1人につきバイク2台

 シクロクロスはレース中に機材交換をする事が多いため、ライダーの実力だけでなく、メカニックなどのスタッフの技量、さらにはチームワークまで試される機材スポーツです。

 今回の遠征では、ライダー1人に付き2台のバイク、コースによってタイヤのチョイスが変わるため異なるタイプのタイヤを履かせてある5ペアのスペアホイール、フロントシングルのため、アップダウンの多いコースなのか、フラットメインなのかによってギアを変えなければならないのでチェーンリングも準備しました。またトラブルに備え、チェーン、ディレーラー、ブレーキパッドも持ち込んでいます。

無事オランダに到着!

ホームステイ先のご主人、ハリーさんがアムステルダム・スキポール空港まで迎えに来てくれました Photo: Shigehiko SATOホームステイ先のご主人、ハリーさんがアムステルダム・スキポール空港まで迎えに来てくれました Photo: Shigehiko SATO

 そうして待ちに待った欧州遠征がスタート。まずは先発組の織田選手、佐藤GM、日比谷メカ、唐見の4人が、21日の夜無事にハリーさんのお宅に到着。皆とても元気です。翌22日は早速、自転車を組んだり、スーパーに食料などの買い出しに行ったり、皆で自転車で足を回しながら、ステイ先近辺の雰囲気を覚える作業をしました。

 前田選手は大学生のため2日遅れて現地入り。その3日後にJCX第9戦の撮影を終えた藤田さんが渡欧します。

 こちらの天気は曇りや小雨に時々晴れ間が見えるといったオランダらしい感じです。最高気温が5度くらいでしょうか。レースを走るに当たり、まずはこちらの環境にいち早く適応できるようにしないといけません。

到着がスーパーの営業時間に間に合わなかったので、初日の朝食は日本から持参した切り餅になりました Photo: Shigehiko SATO到着がスーパーの営業時間に間に合わなかったので、初日の朝食は日本から持参した切り餅になりました Photo: Shigehiko SATO
豚汁とセットで美味しくいただきました。(左から)織田選手、唐見プレイングコーチ、日比谷メカ Photo: Shigehiko SATO豚汁とセットで美味しくいただきました。(左から)織田選手、唐見プレイングコーチ、日比谷メカ Photo: Shigehiko SATO
日比谷メカが、持参したシクロクロスバイクの組み立てを開始 Photo: Shigehiko SATO日比谷メカが、持参したシクロクロスバイクの組み立てを開始 Photo: Shigehiko SATO
手際よく次々とバイクを組み立てていく日比谷メカ Photo: Shigehiko SATO手際よく次々とバイクを組み立てていく日比谷メカ Photo: Shigehiko SATO
チーム広報も兼ねる唐見プレイングコーチは早朝からPCとにらめっこ Photo: Shigehiko SATOチーム広報も兼ねる唐見プレイングコーチは早朝からPCとにらめっこ Photo: Shigehiko SATO

初戦はディーヘムのスーパープレステージ

 欧州遠征初戦は、23日にベルギー・ディーヘムで行われるスーパープレステージで、織田選手と私、唐見が出場します。初戦からの大舞台、しかもナイトレースという事もあり、気の引き締まる思いです。物怖じする事なく先陣を切ってきます!

 レースの細かいスケジュールは、チームのオフィシャルホームページから見ることができます。また、レース中の画像、動画はチームのフェイスブックページからタイムリーに配信していきますので、皆さん応援よろしくお願いします。

<2>初戦はベルギーでナイトレース

弱虫ペダル サイクリングチーム弱虫ペダル サイクリングチーム(よわむしぺだる さいくりんぐちーむ)

2014年から活動を開始した「弱虫ペダル シクロクロスチーム」をベースに、2016年からはロード・MTB・シクロクロス・BMXの本格的な活動を開始。2020年に開催される東京オリンピックを見据え、チームからオリンピアンを輩出する事を前提としたアグレッシブな活動を行う。日々更新されるチーム公式Facebookページが充実。参戦スケジュール・レースレポートなどは公式ホームページに随時アップ

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