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旅サイクリスト昼間岳の地球写真館<40>景色を求めタジキスタンのオフロードへ 全力ブレーキでも加速する荒々しい下り坂

by 昼間岳 / Gaku HIRUMA
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絶景を楽しむ余裕はなく、全力でブレーキを握る Photo: Gaku HIRUMA絶景を楽しむ余裕はなく、全力でブレーキを握る Photo: Gaku HIRUMA

【2014年8月下旬】タジキスタン カライコム

 タジキスタンの首都ドゥシャンベからパミール高原の拠点の町ホーログまでは、ルートが二つあり、ひとつは幹線道路にもなっている南ルート。ほぼ舗装道路だが、景色も変わり映えしないらしい。

 もうひとつは、北ルート。半分以上が未舗装路で、3000mを越える峠を越えなくてはならない。だが景色は最高とのことだった。

自然が削り出した造形美は、とても人の手では作れない Photo: Gaku HIRUMA自然が削り出した造形美は、とても人の手では作れない Photo: Gaku HIRUMA

 僕らは迷った挙げ句、景色のいい北ルートをチョイスした。

 そこは出来たての地球に迷い込んだかのような、美しい道だった。ほとんどクルマも通らないので、排気ガスも砂埃もない。荒々しい岩肌と草原が、澄んだ大地に良く映えた。

 剥き出しになった谷あいを、アップダウンを繰り返しながら進んでいく。未舗装路で河原のようなゴツゴツした岩が転がれば自転車を押し、山道に入れば、その傾斜に自転車を押す。

景色が美しい分、その道は険しい Photo: Gaku HIRUMA景色が美しい分、その道は険しい Photo: Gaku HIRUMA
眉間をまゆずみで染めるのはこの地方の伝統 Photo: Gaku HIRUMA眉間をまゆずみで染めるのはこの地方の伝統 Photo: Gaku HIRUMA

 ようやく越えた峠の後に現れる、強引に崖を削りだしたオフロードの下り坂は、景色を楽しむ余裕などもちろんなく、全力でブレーキをかけても自転車はお構いなく速度をあげていく。

 なんとか下り切った川沿いの集落は、驚くほど穏やかだった。

昼間岳昼間岳(ひるま・がく)

小学生の時に自転車で旅する青年を見て、自転車で世界一周するという夢を抱いた。大学時代は国内外を旅し、卒業後は自転車店に勤務。2009年に念願だった自転車世界一周へ出発した。5年8カ月をかけてたくさんの出会いや感動、経験を自転車に載せながら、世界60カ国を走破。2015年4月に帰国した。ブログ「Take it easy!!

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