京急サイクルトレインも運行第30回記念大会の「メリダ・ミヤタカップ」 横須賀・ソレイユの丘を笑顔で疾走

by 米山一輝 / Ikki YONEYAMA
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 ロード&マウンテンバイク(MTB)のレースイベント「メリダ・ミヤタカップ 2016 in 横須賀」が12月3日、神奈川県横須賀市の長井海の手公園 ソレイユの丘で開催された。ミヤタカップとしては第30回となる記念大会は、初心者に優しく家族で楽しめる種目を中心に行われ、また京浜急行(京急)が都内からサイクルトレインを運行するなど、スポーツサイクルを幅広く楽しむ取り組みが行われた。

「メリダ・ミヤタカップ」は初心者やファミリー層で楽しめる、初心者向けのロードエンデューロ、MTBレース、キッズレース、親子レースなどが行われた Photo: Ikki YONEYAMA「メリダ・ミヤタカップ」は初心者やファミリー層で楽しめる、初心者向けのロードエンデューロ、MTBレース、キッズレース、親子レースなどが行われた Photo: Ikki YONEYAMA

品川から三浦半島へ サイクルトレインで出発

まだ薄暗い京急品川駅に、サイクリストが集まってきた Photo: Ikki YONEYAMAまだ薄暗い京急品川駅に、サイクリストが集まってきた Photo: Ikki YONEYAMA

 サイクルトレインは京急品川駅から三浦海岸駅まで運行された。今年から始まった京急のサイクルトレインは今回で3回目の実施で、京急はイベントなどと絡めて今後も積極的に運行したいという。サイクルトレインには宇都宮ブリッツェンのゲストライダー5選手、鈴木真理、鈴木譲、飯野智行、雨澤毅明、小野寺玲も同乗した。

 午前6時半、受付を済ませた参加者が自転車と共にホームに上がると、貸切列車が待ち構えており、参加者は続々と車内へ自転車と乗り込んでいく。車内では座席部などに樹脂性パイプが横向きに掛けられ、そこに自転車を立て掛け固定。簡素ながら安定感のある固定方法だった。

品川駅の3番線ホームから列車に乗り込む Photo: Ikki YONEYAMA品川駅の3番線ホームから列車に乗り込む Photo: Ikki YONEYAMA
「赤い電車」に「赤いチーム」が同乗。子供の頃は京急沿線に住んでいたという小野寺玲(宇都宮ブリッツェン) Photo: Ikki YONEYAMA「赤い電車」に「赤いチーム」が同乗。子供の頃は京急沿線に住んでいたという小野寺玲(宇都宮ブリッツェン) Photo: Ikki YONEYAMA
車内のバイク固定は、簡素ながら確実な方法 Photo: Ikki YONEYAMA車内のバイク固定は、簡素ながら確実な方法 Photo: Ikki YONEYAMA
サイクルトレインに使用された新1000形車両。LEDヘッドライトを初導入。また側面のカラーリングがアルミ車と同様になった Photo: Ikki YONEYAMAサイクルトレインに使用された新1000形車両。LEDヘッドライトを初導入。また側面のカラーリングがアルミ車と同様になった Photo: Ikki YONEYAMA

 サイクルトレインに使用されたのは新1000形の6両編成。今年秋から運行開始したばかりの最新鋭車両だ。新1000形ステンレス車では初めて車端部にボックスシートが設けられたほか、同シートへのサービスコンセント設置、座席の袖仕切りの大型化など、意欲的な改良が加えられている。

 7時5分に出発したサイクルトレインは、三浦海岸駅までをおよそ1時間20分で走る。通常ダイヤの間を縫うようにのんびり走りながらも、時折京急ならではの加速とスピード感を味わうことができた。

 途中から乗客が一車両に集まり、ブリッツェンの選手との交流会が行われた。質問コーナーでは「(体の)故障の経験は?」「自転車を始めたきっかけは?」などの質問に各選手が答え、また到着間際には選手が持参したグッズを懸けたじゃんけん大会が行われた。

列車内で行われた参加者と宇都宮ブリッツェンの交流会。選手たちが吊り革につかまりあいさつ Photo: Ikki YONEYAMA列車内で行われた参加者と宇都宮ブリッツェンの交流会。選手たちが吊り革につかまりあいさつ Photo: Ikki YONEYAMA
参加者の質問に選手一人ひとりが回答した Photo: Ikki YONEYAMA参加者の質問に選手一人ひとりが回答した Photo: Ikki YONEYAMA
三浦海岸駅に到着し、自転車とともにホームに降り立つ Photo: Ikki YONEYAMA三浦海岸駅に到着し、自転車とともにホームに降り立つ Photo: Ikki YONEYAMA
サイクルトレイン参加者で記念撮影 Photo: Ikki YONEYAMAサイクルトレイン参加者で記念撮影 Photo: Ikki YONEYAMA
京急サイクルトレインは今回含め3回とも乗車したという住谷優輝さん Photo: Ikki YONEYAMA京急サイクルトレインは今回含め3回とも乗車したという住谷優輝さん Photo: Ikki YONEYAMA
三浦海岸駅からはスタッフライダーの先導で会場へ Photo: Ikki YONEYAMA三浦海岸駅からはスタッフライダーの先導で会場へ Photo: Ikki YONEYAMA

初心者・ファミリーに優しい設定

相模湾に面した会場からは富士山も望むことができた(写真右奥) Photo: Ikki YONEYAMA相模湾に面した会場からは富士山も望むことができた(写真右奥) Photo: Ikki YONEYAMA

 レース会場となったソレイユの丘は、三浦半島の先端近くの相模湾に面した高台にある、農業体験型の総合公園だ。ミヤタカップの開催は今回が初めて。園内の道などを組み合わせて、ロードとMTBがそれぞれ約1.6km、未就学児や小学校低学年向けに690mのコースが設定された。コース後半にはフライオーバー(立体交差)が設けられ、ロードのレースでもこれを使用したのが新鮮だった。

コース後半のフライオーバーはロード耐久でも使用 Photo: Ikki YONEYAMAコース後半のフライオーバーはロード耐久でも使用 Photo: Ikki YONEYAMA
初心者向けと銘打ったロード2時間耐久レース Photo: Ikki YONEYAMA初心者向けと銘打ったロード2時間耐久レース Photo: Ikki YONEYAMA
1周1.6kmのロード周回コースを使用 Photo: Ikki YONEYAMA1周1.6kmのロード周回コースを使用 Photo: Ikki YONEYAMA
ピットで選手交代! Photo: Ikki YONEYAMAピットで選手交代! Photo: Ikki YONEYAMA
江ノ島を中心に集まった「湘南浪漫」チームのみなさんは、数チームを擁し出場 Photo: Ikki YONEYAMA江ノ島を中心に集まった「湘南浪漫」チームのみなさんは、数チームを擁し出場 Photo: Ikki YONEYAMA

 種目は未就学児から小学生までのキッズレースが5レース行われたほか、ロード2時間耐久、MTB2時間耐久、MTBの親子レースがそれぞれ行われた。コースはアップダウンもほとんどなく難易度は低めで、経験の少ないライダーでも問題なく走りきれるものだ。

 1~4人でエントリーする耐久レース男子は、出場者の年齢合計で100歳以下、150歳以下、151歳以上と3つにクラス分け。このほかにも男女混合、女子、ファミリーなど、多くのチームに入賞のチャンスがある、きめ細かいクラスが設定されていた。

ピットエリアはもうすぐ。脚に力が入る Photo: Ikki YONEYAMAピットエリアはもうすぐ。脚に力が入る Photo: Ikki YONEYAMA
2周回の親子レースでは、親子一緒に1周、その後親だけで1周を走る Photo: Ikki YONEYAMA2周回の親子レースでは、親子一緒に1周、その後親だけで1周を走る Photo: Ikki YONEYAMA
未就学児(補助輪あり)のレースでは、ランバイクの参加もOK Photo: Ikki YONEYAMA未就学児(補助輪あり)のレースでは、ランバイクの参加もOK Photo: Ikki YONEYAMA
ミヤタ-メリダ バイキングチームの選手がMTB各レースのサポートライダーを務めた Photo: Ikki YONEYAMAミヤタ-メリダ バイキングチームの選手がMTB各レースのサポートライダーを務めた Photo: Ikki YONEYAMA
木々に囲まれたダート区間に突入 Photo: Ikki YONEYAMA木々に囲まれたダート区間に突入 Photo: Ikki YONEYAMA

 ゲストライダーとして、サイクルトレインから引き続きの宇都宮ブリッツェン5選手と、MTBのミヤタ-メリダ バイキングチームの小野寺健、竹内遼、佐藤寿美ら3選手という、ともにメリダのバイクを使用する2チームが参加。先導やペースメーカーとして各レースのコントロールを行った。

 ブースエリアにはメリダの最新モデルの試乗車が約70台ずらりと並び、参加者は気になるモデルを試乗してチェックしていた。

会場にはメリダの最新モデル約70台の試乗車が勢ぞろい Photo: Ikki YONEYAMA会場にはメリダの最新モデル約70台の試乗車が勢ぞろい Photo: Ikki YONEYAMA
横須賀氏観光協会のブースでは小林京子総務課長(中央)らが、来年1月まで開催の「横須賀海自カレースタンプラリー」などをアピール Photo: Ikki YONEYAMA横須賀氏観光協会のブースでは小林京子総務課長(中央)らが、来年1月まで開催の「横須賀海自カレースタンプラリー」などをアピール Photo: Ikki YONEYAMA

新城幸也がサイン会 スターターも経験

サインだけでなく記念写真にも応じるなど丁寧にファンサービスをしていた新城幸也 Photo: Ikki YONEYAMAサインだけでなく記念写真にも応じるなど丁寧にファンサービスをしていた新城幸也 Photo: Ikki YONEYAMA

 またスペシャルゲストとして、リオ五輪日本代表の新城幸也(ランプレ・メリダ)も登場。レースの合間にメリダブースでスペシャルサイン会を開催した。来季新ワールドツアーチーム「バーレーン・メリダ」への移籍加入が決まっている新城は、来年1月にオーストラリアで行われる「ツアー・ダウンアンダー」でシーズンインする予定。1週間後には恒例のタイ合宿へ出発するとのことで、この日がこのオフ最後のサイン会だという。

 新城は小学校高学年のレースで、「生まれて初めて」という名誉スターターも体験。「スタートで緊張したのは久々。みんな反応が良くて将来が楽しみ」と顔をほころばせた。

キッズ高学年のレースでは新城幸也がスターター初体験! Photo: Ikki YONEYAMAキッズ高学年のレースでは新城幸也がスターター初体験! Photo: Ikki YONEYAMA
舗装路が大半を占めるMTBコースだが、所々にスパイスとなるセクションが設けられた Photo: Ikki YONEYAMA舗装路が大半を占めるMTBコースだが、所々にスパイスとなるセクションが設けられた Photo: Ikki YONEYAMA
落ち葉のシングルトラックを駆け抜ける Photo: Ikki YONEYAMA落ち葉のシングルトラックを駆け抜ける Photo: Ikki YONEYAMA
ゴーカートとも競走? Photo: Ikki YONEYAMAゴーカートとも競走? Photo: Ikki YONEYAMA
公園内の特設コースを選手たちが疾走 Photo: Ikki YONEYAMA公園内の特設コースを選手たちが疾走 Photo: Ikki YONEYAMA

「来年も横須賀で」

 ソレイユの丘には巨大遊具、スワンボートやニジマス釣り、ふれあい動物村、温泉など、さまざまな体験施設が設けられており、レースを終えた親子連れの参加者が、サイクルウェアのまま園内で楽しむ姿が見られた。表彰式では園内で収穫されたばかりの、大きな泥付き大根も入賞者に贈られた。

 ミヤタサイクルの髙谷信一郎社長は「また来年もこの横須賀でお目にかかりたい」と、来年以降もソレイユの丘で大会を開催したい意向を示した。

ロード耐久レースの表彰式では、新城幸也と宇都宮ブリッツェンの選手がプレゼンターに Photo: Ikki YONEYAMAロード耐久レースの表彰式では、新城幸也と宇都宮ブリッツェンの選手がプレゼンターに Photo: Ikki YONEYAMA
MTBレースの表彰式は、ミヤタ-メリダ バイキングチームの選手がプレゼンターを務めた Photo: Ikki YONEYAMAMTBレースの表彰式は、ミヤタ-メリダ バイキングチームの選手がプレゼンターを務めた Photo: Ikki YONEYAMA
ミヤタサイクルの髙谷信一郎社長 Photo: Ikki YONEYAMAミヤタサイクルの髙谷信一郎社長 Photo: Ikki YONEYAMA
表彰式後に参加者とゲスト全員で記念撮影 Photo: Ikki YONEYAMA表彰式後に参加者とゲスト全員で記念撮影 Photo: Ikki YONEYAMA

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