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つれづれイタリア~ノ<83>今年はもう迷わない! サイクリストに贈るクリスマスプレゼントのトレンドチェック

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 12月に入りました。この時期はレースが少なく、1月からスタートする新しいシーズンに向けて選手たちがトレーニングを開始します。しかし、多くの人にとって12月はレースよりもっと大きな試練を迎える時期。クリスマスプレゼントの選択です。子どもがいる親なら欲しがるプレゼントはすぐにわかりますが、相手が自転車乗りとなると難しい。自転車乗りはこだわりが強く、プレゼントをしても心から喜ばれない可能性がおおいにあるためです。その上、自転車パーツやウエアは高価なもの。失敗が許されない一大イベントです。マンネリ化しないよう、昨年に引き続き今年のクリスマスプレゼントのトレンドを、イタリアを例に紹介します。

ラトビア生まれの新しいブランド、「ZIB」(ジブ)のサイクリングショーツ ©ZIB* Fashionラトビア生まれの新しいブランド、「ZIB」(ジブ)のサイクリングショーツ ©ZIB* Fashion

男性用プレゼント

シックな男性のためのプレゼント:蝶ネクタイ

©Il Farfallino di Giraldi Martina©Il Farfallino di Giraldi Martina

 イタリアだけでなく、世界的にヴィンテージ自転車に関係するイベントが増えています。エロイカをはじめ、ツィードライドなど、クラシックな服装に身にまとい、サイクリングを楽しみたい人が日本でも増えています。40代以上で落ち着いた雰囲気の方には、蝶ネクタイがおすすめです。白いシャツとベストに蝶ネクタイ。頭にサイクリングキャップ。ミスマッチではない組み合わせです。

ヴィンテージバイクを愛する男性に。クラシックな装いに合わせて ©Il Farfallino di Giraldi Martinaヴィンテージバイクを愛する男性に。クラシックな装いに合わせて ©Il Farfallino di Giraldi Martina

 イタリアでは「イル・ファルファッリーノ」「オッフィチナ・デル・パピヨン」というメーカーが自転車愛好家向けの蝶ネクタイを作成し、人気を集めています。

へービーレーサーへのプレゼント:自転車洗浄キット

 自転車はひどい汚れがつきものです。汗、油、ブレーキシュー、泥、埃、食べかけの補給食。冬の時期に自転車を放置すると、ますます汚れが固くなり、いざ掃除してみるとなかなか落ちません。そんな自転車がいつも汚れている方には掃除キットをプレゼントしましょう。特に数千円で購入できる高圧洗浄機は、一度使えば病みつきになります。持ち運びできるタイプも多いです。

エーバーグリーン(不朽の贈り物):リュックサック

 消耗品はタイヤだけでなく、リュックサックもそうです。1年の紫外線や浴びたものは色が薄れ、さらに汗の攻撃を長く浴びたリュックサックも匂いがなかなか取れません。人によって強いこだわりがあるタイヤ対し、リュックサックはいつも喜ばれるプレゼントです。容量30Lまでの水洗いできるものを中心に選びましょう。ブランドに迷うならプロチームにリュックサックを提供しているメーカーをチェックしましょう。

びっくりプレゼント:レース参加権

イタリアのウェアブランド「サンティニ」が主催するアマチュア向けの自転車競技レース「グランフォンド・ステルヴィオ」 ©SANTINI MAGLIFICIO SPORTIVOイタリアのウェアブランド「サンティニ」が主催するアマチュア向けの自転車競技レース「グランフォンド・ステルヴィオ」 ©SANTINI MAGLIFICIO SPORTIVO

 イタリアの最新のトレンドはレース参加権をプレゼントすることです。例えば大手ウェアメーカーの「Santini」(サンティニ)が主催するアマチュア向けの自転車競技レース「グランフォンド・ステルヴィオ」(60~151㎞)、では他人名義のエントリーが可能になりました。つまり本人が登録しなくても参加権を得ることができます。レースフリークの方へのプレゼントにいかがでしょう。ただし、事前に相手のスケジュールは確認しましょう。

女性用プレゼント

 最近になって、自転車を積極的に楽しむ女性が増えてきました。ウェア、イベント、グッズなど、女性をターゲットにした商品も増えています。男性の地味な色に対し、女性はカラフルなラインアップが楽しめます。男性の私も、少しうらやましくなるほどです。

“もて女子”へのプレゼント:かわいいサイクリングショーツ

 女性へ下着を贈ること。日本人男性の多くは恥じらいを感じるかもしれませんが、イタリアではごく普通のことです。好きな女性ならば、普段見えないところも美しくなってほしいものです。しかし、サイクリング用インナーのイメージはどちらかというと、黒や白一色。とても地味なものです。

「ZIB」のサイクリングショーツ。イタリア製のパッドがついている ©ZIB* Fashion「ZIB」のサイクリングショーツ。イタリア製のパッドがついている ©ZIB* Fashion

 そこに、バルト三国・ラトビア生まれの新しいブランド「ZIB」(ジブ)がとてもおしゃれな、女性向けの自転車用インナーウェアを開発しました。女性のデザイナーたちが考案したアイテムで、パット部分にはイタリア製のものを使用。見た目はもちろん、履き心地も女性たちの間で定評があります。ヘルシーでかわいらしいデザインなので、恋人でなく、チームメイトの女性に贈っても喜ばれるアイテムです。

【ZIB – CHAMOIS PANTIES】

男性からもらうとびっくりするプレゼント:スポーツブラ

 男性にないもの、胸。スポーツをするとき、男性は意識しないものですが、多くの女性にとっては悩みの種のようです。自転車はマラソンや球技のような激しい振動を与えないスポーツですが、人によって胸の位置は気になるものです。

 男性から女性へのプレゼントというより、女性友達同士、夫婦や恋人間のプレゼントとしてふさわしいと思います。サイズというデリケートな問題があるので、親しくない女性にブラのサイズを聞くのはイタリアでもご法度です。

レースよりおしゃれなサイクリング:サイクリングバッグ

 シカゴ在住の女性デザイナー、マリア・ブステードが立ち上げた「Po Campo」(ポ・カンポ)社から、とてもかわいらしいサイクリングバッグが販売され、イタリアでも人気を集めています。

シカゴの女性デザイナーが立ち上げた「ポ・カンポ」社のサイクリングバック ©Po Campo, LLCシカゴの女性デザイナーが立ち上げた「ポ・カンポ」社のサイクリングバック ©Po Campo, LLC
普段乗りにさりげないおしゃれを添える「ポ・カンポ」のサイクリングバック ©Po Campo, LLC普段乗りにさりげないおしゃれを添える「ポ・カンポ」のサイクリングバック ©Po Campo, LLC

 イタリアではスポーツ志向の強い女性が多く、このようなバッグはあまりなかったのです。値段は1万円以内の商品が多く、防水加工されています。激しいペアルックが恥ずかしいと感じるカップルの場合は、バッグだけ揃えば“プチペアルック”がさりげなく楽しめると思います。私も案外こちらのほうが好きだったりします。

持っても、自転車に載せてもおしゃれな「ポ・カンポ」社のサイクリングバック ©Po Campo, LLC持っても、自転車に載せてもおしゃれな「ポ・カンポ」社のサイクリングバック ©Po Campo, LLC

定番中の定番プレゼント:かわいいサイクリングジャージ

 私がモデルとなっているウェアブランド「カペルミュール」が積極的に女性用ウェアの開発に乗り出してから、日本でも多くの会社から女性をターゲットとしたかわいいサイクリングウェアが登場しています。バリエーションが増え、男性が着てもおかしくないデザインも出てきています。

 イタリアでも10年前から女性用のウェアが開発されています。男性と比べるとやはりカラフルです。イタリアのウェアメーカー「biciclista」(ビチクリスタ社)が遊び心満載のデザインで、走り出したくなるジャージをたくさん作っています。定番かもしれませんが、こういう心弾むデザインのプレゼントは嬉しいものです。

イタリア「ビチクリスタ」の女性用サイクルジャージ ©BERNOCCHI SNCイタリア「ビチクリスタ」の女性用サイクルジャージ ©BERNOCCHI SNC
イタリア「ビチクリスタ」の女性用サイクルジャージ ©BERNOCCHI SNCイタリア「ビチクリスタ」の女性用サイクルジャージ ©BERNOCCHI SNC

 ここまでいくつかのトレンディーな商品を紹介しましたが、クリスマスプレゼントは心で贈るものだと思います。高価で使わないものより、実用性を重視した商品を選ぶと喜ばれると思います。そういう意味では「補給食セット」なども捨てがたい選択だと思います。

 本当にどうしようもなく迷ったら、二人で買い物に行きましょう。二人で選んだプレゼントは一番美しく輝きます。

マルコ・ファヴァロMarco FAVARO(マルコ・ファヴァロ)

東京都在住のサイクリスト。イタリア外務省のサポートの下、イタリアの言語や文化を世界に普及するダンテ・アリギエーリ協会や一般社団法人国際自転車交流協会の理事を務め、サイクルウエアブランド「カペルミュール」のモデルや、欧州プロチームの来日時は通訳も行う。日本国内でのサイクリングイベントも企画している。ウェブサイト「チクリスタインジャッポーネ

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