雨でさらなるマッドコンディションに野辺山2日目、男子はミルバーンがスプリントで勝利 女子は坂口聖香が連勝

by 松尾修作 / Shusaku MATSUO
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 「Raphaスーパークロス野辺山」の2日目が11月27日、長野県南牧村の滝沢牧場で開催され、UCI認定の男子エリートクラスをギャリー・ミルバーン(オーストラリア、Speedvagen MAAP)が沢田時(ブリヂストンアンカー)とのスプリント勝負を制して優勝した。また、女子エリートカテゴリーは坂口聖香(パナソニックレディース)が圧倒的な強さで2日連続の勝利を果たした。

最終周回を3番手で通過し、前方を追うギャリー・ミルバーン(オーストラリア、Speedvagen MAAP) Photo: Shusaku MATSUO最終周回を3番手で通過し、前方を追うギャリー・ミルバーン(オーストラリア、Speedvagen MAAP) Photo: Shusaku MATSUO

女子スタート前から雨が降り始める

野辺山シクロクロス1日目を制した坂口聖香(パナソニックレディース) Photo: Shusaku MATSUO野辺山シクロクロス1日目を制した坂口聖香(パナソニックレディース) Photo: Shusaku MATSUO

 2日目の“野辺山シクロクロス”は前日より気温が上昇。コース内に残っていた雪も溶け、コースは前日にも増してぬかるんだ。午前中に行われた下位クラスの選手たちは、バイクと共に泥にまみれ、バイクコントロールの難しさを口々に語っていた。

 午後1時半から行われた女子エリートカテゴリーには、前日のレース上位勢がそのままエントリー。最前列には前日トップスリーの坂口聖香(パナソニックレディース) 、今井美穂(CycleClub.jp) 、與那嶺恵理(TEAM・eriy.jp)らが並んだ。直前までの天候は曇りだったものの、女子選手がスタートに並ぶ頃には雨が降り出した。

難コースをスムーズに走る抜ける坂口聖香(パナソニックレディース) Photo: Shusaku MATSUO難コースをスムーズに走る抜ける坂口聖香(パナソニックレディース) Photo: Shusaku MATSUO
2位争いは接戦 Photo: Shusaku MATSUO2位争いは接戦 Photo: Shusaku MATSUO

 スタートが切られると先頭のまま坂口が第1コーナーに進入。坂口はそのままトップを堅持し、周回を重ねた。後方では2位争いが熾烈に展開。武田和佳(Liv)と宮内佐季子(Club La.sista Offroad Team)、今井が僅差でラップを刻む。女子エリートは前日と同じく5周回に設定された。

2日連続の勝利を手にした坂口聖香(パナソニックレディース) Photo: Shusaku MATSUO2日連続の勝利を手にした坂口聖香(パナソニックレディース) Photo: Shusaku MATSUO

 トップをひた走る坂口は後方との差を広げながら独走。1度もライバルの背中を見ることなく、2日連続の優勝を決めた。2位争いは中盤まで武田と宮内が先行。しかし、1度は遅れた今井が追い上げをみせて宮内をパス。今井が2番手を走る武田まで迫ったが捉えることはできず、武田がガッツポーズでフィニッシュし、2位入賞を果たした。優勝した坂口は表彰台の頂点に立ち「集中を切らさずに、翌々週の全日本に臨みたい」と意気込みを語った。

後半に追い上げた今井美穂(CycleClub.jp) Photo: Shusaku MATSUO後半に追い上げた今井美穂(CycleClub.jp) Photo: Shusaku MATSUO
最終周回までもつれた2位争いを武田和佳(Liv)が制し、ガッツポーズでフィニッシュ Photo: Shusaku MATSUO最終周回までもつれた2位争いを武田和佳(Liv)が制し、ガッツポーズでフィニッシュ Photo: Shusaku MATSUO
女子エリートの表彰。左から2位の武田和佳(Liv)、優勝した坂口聖香(パナソニックレディース)、3位の今井美穂(CycleClub.jp) Photo: Shusaku MATSUO女子エリートの表彰。左から2位の武田和佳(Liv)、優勝した坂口聖香(パナソニックレディース)、3位の今井美穂(CycleClub.jp) Photo: Shusaku MATSUO

女子エリート結果
1 坂口聖香(パナソニックレディース)
2 武田和佳(Liv)
3 今井美穂(CycleClub.jp)

最終ラップまでもつれた三つ巴の争い

 降り続く雨は止むことがなく、男子選手がスタートする時間にはさらに雨脚を強めた。男子エリートクラスのスタートが切られると、前日同様にホールショットを決めたのはミルバーンだった。

スタート直後はハイスピードな突っ込みで第1コーナーに進入 Photo: Shusaku MATSUOスタート直後はハイスピードな突っ込みで第1コーナーに進入 Photo: Shusaku MATSUO

 1ラップ目のコース中盤には竹之内悠(Toyo Frame)がトップを奪取。以下、ミルバーンや横山航太(シマノレーシング)、前日に勝利した小坂光(宇都宮ブリッツェン シクロクロスチーム)らが続く。

1ラップ目にトップに躍り出た竹之内悠(Toyo Frame) Photo: Shusaku MATSUO1ラップ目にトップに躍り出た竹之内悠(Toyo Frame) Photo: Shusaku MATSUO
序盤はキャメロン・ベアード(アメリカ、Cannondale/Cyclocrossworld.com)と沢田時(ブリヂストンアンカー)が抜け出す Photo: Shusaku MATSUO序盤はキャメロン・ベアード(アメリカ、Cannondale/Cyclocrossworld.com)と沢田時(ブリヂストンアンカー)が抜け出す Photo: Shusaku MATSUO

 しかし、2周目に入るとキャメロン・ベアード(アメリカ、Cannondale/Cyclocrossworld.com)と沢田時(ブリヂストンアンカー)が先行。後続は差をつけられながらもパックで追った。竹之内と小坂が遅れ、前田公平(弱虫ペダルシクロクロスチーム)や丸山厚(BOMA/ROND)がポジションを上げた。

僅差の沢田時(ブリヂストンアンカー)を振り返りながらフィニッシュするギャリー・ミルバーン(オーストラリア、Speedvagen MAAP) Photo: Shusaku MATSUO僅差の沢田時(ブリヂストンアンカー)を振り返りながらフィニッシュするギャリー・ミルバーン(オーストラリア、Speedvagen MAAP) Photo: Shusaku MATSUO

 中盤までベアードがトップを快走。2位以下は沢田、ミルバーン、ブラッドフォードが僅差で追った。さらに後方では横山と小坂による5位争いが抜きつ抜かれつで展開される。選手たちのペースは凄まじく、60分間のレースで、前日よりも1ラップ増えた9周回で争われることとなった。

 激しく争った先頭では、沢田が一時トップに躍り出る姿も見られた。一方、序盤から飛ばしたベアードはやや遅れて前方の3人を追う展開。最終周回には沢田が先頭で突入、すぐ後ろにブラッドフォード、数秒開いてミルバーンが通過。三つ巴の優勝争いとなった。

スプリントまでもつれた勝負を展開した2人が健闘を称え合う Photo: Shusaku MATSUOスプリントまでもつれた勝負を展開した2人が健闘を称え合う Photo: Shusaku MATSUO

 シケインまで沢田とミルバーンが接戦を繰り広げ、最終コーナーを並んで立ち上がった2人。勝負はスプリントにもちこまれたが、最後に伸びをみせたのはミルバーンだった。フィニッシュ地点では後ろの沢田を確認し、振り向きながらのゴールとなった。2日連続の2位に終わった沢田はゴール後に倒れ込み、地面を拳で叩き悔しがるも、ミルバーンと抱き合い健闘を称えあった。

左から2位だった沢田時(ブリヂストンアンカー)、優勝したギャリー・ミルバーン(オーストラリア、Speedvagen MAAP)、ケヴィン・ブラッドフォード(アメリカ、SET/Coaching.com) Photo: Shusaku MATSUO左から2位だった沢田時(ブリヂストンアンカー)、優勝したギャリー・ミルバーン(オーストラリア、Speedvagen MAAP)、ケヴィン・ブラッドフォード(アメリカ、SET/Coaching.com) Photo: Shusaku MATSUO

男子エリート結果
1 ギャリー・ミルバーン(オーストラリア、Speedvagen MAAP)
2 沢田時(ブリヂストンアンカー)
3 ケヴィン・ブラッドフォード(アメリカ、SET/Coaching.com)

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