サイクルラック設置やコースマップ作成「喜多方」ゆっくり楽しんで 県外サイクリストに向け自転車観光推進

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 東京電力福島第1原発事故で離れた観光客を呼び戻そうと、福島県喜多方市は、自転車で訪れた観光客にゆっくりと名所を回ってもらう取り組みを進めている。名物の喜多方ラーメンが全国的な知名度を誇る一方、観光客の滞在時間が短いことが悩み。市は駐輪所やサイクリングコースの地図を作り「自転車でじっくり回り、魅力を体感してほしい」としている。

集客増へ「しまなみ海道」手本

観光客向けの駐輪機が設置された旅館(共同)観光客向けの駐輪機が設置された旅館(共同)

 市によると、訪れる観光客数は原発事故後の平成23年度で157万人と前年度より30万人近く落ち込んだ。27年度は182万人とほぼ震災前に戻ったが、観光関係者には事故で観光客が依然として訪問を敬遠しているとの声もある。

 約110のラーメン店がひしめくが、同市での観光客の平均滞在時間は1日約4時間で、人口規模が近い都市と比べ約1時間短い。鮮やかな水の色を楽しめる五色沼(北塩原村)や、戊辰戦争の舞台となった鶴ケ城(会津若松市)など著名な観光地が近隣市町村にあり、ラーメンを食べた後は市外へ出てしまう観光客が多いとみられる。

 こうした現状を打開するため、市は、起伏のある山間部や高台から景色が楽しめる盆地の特徴を生かして自転車で訪れる観光客を増やそうと考えた。

 愛媛県と広島県をつなぐ瀬戸内しまなみ海道(西瀬戸自動車道)での自転車観光モデルに着目し、27年春には専用の駐輪機を市内の観光施設など約50カ所に設置。さらに、サイクリングに適した観光コースをまとめた地図も製作し、県外の自転車関連店舗に配った。

 主に東京や神奈川、埼玉など首都圏からの観光客をターゲットに、秋の紅葉や、レトロな形状で鉄道ファンに人気の一ノ戸川鉄橋も楽しんでもらう考えだ。

 市内の愛好家らでつくる任意団体「サイクルシティ喜多方協議会」もコースの選定などで協力。同団体の会長で、旅館を営む原重範さんは「喜多方を存分に楽しんでもらうきっかけにしたい」と期待をのぞかせた。

(共同通信)

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