台湾のサイクリストに会いに行こう!<2>日向涼子さんがサイクリストの視点で見て、感じた「初めての台湾」

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 「いまの自分に走れるのだろうか」─そんな不安を抱きつつ、カペルミュール主催のハイレベルな「台湾ファンライド」に行くことを決意した日向涼子さん。10月8日、いよいよ自身初となる台湾へと渡りました。あいにくの雨模様に少し不安を覚えつつも、渡航初日に行われた台北市内観光では、サイクリストならではの視点で初めての街を楽しんだようです。その様子を日向さんのレポートでお届けします。

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台湾の三大観光名所の1つ、中正紀念堂で ©WAVEONE台湾の三大観光名所の1つ、中正紀念堂で ©WAVEONE

女性サイクリストを増やす秘訣は社会インフラ?

台湾式の方法を教わりながら参拝 ©WAVEONE台湾式の方法を教わりながら参拝 ©WAVEONE

 愛車を預け、いざ初めての台湾へ! 東京から直行便で3時間半、時差は1時間。ヨーロッパやアメリカへ行くことを思えば国内旅行に毛が生えた程度。こんなに近いなら土日休みを利用して台湾旅行をするのも頷けます。

 到着した当日は少し雨がパラついていましたが、台湾初上陸という私のためにプチ台湾観光の時間を設けてくれました。移動には東京と同様地下鉄が便利で、このあたりも海外にいる感覚が薄れます。

イベントの成功を祈って… ©WAVEONEイベントの成功を祈って… ©WAVEONE

 駅名も「岡山」「板橋」「松山」「水上」など日本でも馴染みのある名前が多く見受けられます。日本統治時代の名残ですが、その逆に「これは日本でも取り入れて欲しい!」というものがありました。それは、自転車をそのままの形で車内に持ち込めるというサービスです。

 日本でもいくつか出来る地域はありますが、都心部の駅でこうしたサービスを受けられる点はとても羨ましく感じました。私は女性にしては背が高いので耐えられますが、小柄な女性が輪行袋を担いで階段を昇り降りする姿を見るたび、「輪行が辛くて自転車をやめちゃうんじゃないかしら」と思ってしまいます。

イベントでは台湾の女性サイクリスト、許夏美さんと色違いでイベントオリジナルのカペルミュールジャージを着ました ©WAVEONEイベントでは台湾の女性サイクリスト、許夏美さんと色違いでイベントオリジナルのカペルミュールジャージを着ました ©WAVEONE

 それも影響してか、台湾は女性サイクリストの割合が多いそうです。日本だと女性のスポーツバイク人口は1~2割という感覚ですが、台湾では積極的に活動しているのは女性の方が多いとのこと。こういった社会的なインフラも女性が積極的に楽しめる一因になっているのかもしれません。

 その“積極的な台湾女性サイクリスト”の1人に、許夏美さんがいます。彼女と最初に会ったのは数年前に参加した沖縄のイベント。その後も何回か日本のイベントでお会いしていますが、今年から彼女はカペルミュールと契約したとのことで、今回の旅でも再会することが出来ました。

許夏美さんと美味しい台湾グルメも堪能! ©WAVEONE許夏美さんと美味しい台湾グルメも堪能! ©WAVEONE

 一週間ほど前に結婚したという彼女は、いつもに増してキラキラ輝いていて、お肌もつやつや。とってもかわいい。

 この日はとても優しい旦那様も同伴で、幸せオーラをご相伴。美味しい台湾グルメとともに、「おなかいっぱい!」の状態で眠りについたのでした。

雨を吹き飛ばす台湾人の明るさ

昔ながらの台湾の朝食を食べて集合場所へ昔ながらの台湾の朝食を食べて集合場所へ

 2日目、いよいよイベント当日。朝6時15分にロビーで集合し、女友達との旅行ではおそらく足を踏み入れなかったであろうローカルレストランで、昔ながらの台湾の朝食をいただき、少し早めに集合場所へと向かいました。

 しかし、参加者を待つ間に次第に怪しくなる雲行き。小雨が本格的な雨になり、風も強まってきました。ここ最近は参加イベントで雨に降られることがなかったので、すっかり油断をしていました。こんな天気では誰も来ないかもしれないと、スタッフ全員不安を感じ始めました。

 言葉数も少なくなり、沈黙に堪え切れない…と思ったその時、道を挟んだ先にサイクリストの姿が見えました。

 「彼が参加者でありますように…」

集まり始めたサイクリストたち。寒さを忘れる嬉しい瞬間集まり始めたサイクリストたち。寒さを忘れる嬉しい瞬間

 強く願っていると、こちらに近づいてきました。そう、彼は待ちに待った参加者だったのです。「ああ、ひとりでも来てくれてよかった!」

 そのあとは、ひとりどころか絶え間なくサイクリストが集まってきました。中には遠方のため、前泊してまで参加してくれた人まで。寒さも忘れちゃいそうなほど嬉しい。

 そして喜びとともに気づいたことは、台湾の人達はとにかく写真が大好き!沖縄に近い南国だから陽気な人が多いと聞いていましたが、一人増えるたびに盛り上がり、女子高生のように写真を撮りまくる姿はまるで久しぶりに開催されたクラス会のよう。その楽しそうな姿に、雨なんて吹き飛んじゃいます。

雨の中集まってくれた参加者の皆さん雨の中集まってくれた参加者の皆さん
台湾の人たちは写真撮影が大好き台湾の人たちは写真撮影が大好き

 …と、言いたいところですが、さすがに雨風が強くなり下山も厳しそうなので、当初予定していた総距離130km、獲得標高4000m超のコースはあきらめ、カフェを目指す強度低めのコースを走ることになりました。

 しかし、ここは台湾。カフェを目指すライドさえ、そう簡単にはいかないのでした…。(つづく)

(写真協力:ウエイブワン)

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