CYCLE MODE 2016ピナレロの軽量版ドグマF8「Xライト」日本初公開 ピナレロ社長のトークショーも盛況

by 平澤尚威 / Naoi HIRASAWA
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 カワシマサイクルサプライは11月4日から6日まで開かれた「サイクルモードインターナショナル2016」のピナレロブースで、クリストファー・フルーム(イギリス、チーム スカイ)のツール・ド・フランス2016制覇に向け投入した軽量ロードバイク「DOGMA F8 Xlight」(ドグマ エフエイト エックスライト)を日本初公開した。またピナレロのファウスト・ピナレロ社長とサイクルフォトグラファーの砂田弓弦さんによるトークショーが開かれ、往年の名選手を支えたピナレロバイクの秘話などを語った。

日本でのお披露目となったピナレロ「DOGMA F8 Xlight」 Photo: Naoi HIRASAWA日本でのお披露目となったピナレロ「DOGMA F8 Xlight」 Photo: Naoi HIRASAWA

剛性や空力性能をそのままに軽量化

サイクルモードのピナレロブース Photo: Naoi HIRASAWAサイクルモードのピナレロブース Photo: Naoi HIRASAWA

 ドグマF8 エックスライトは、フルームの「ツールの山岳で確実に勝てるように」という要望から生まれたフラッグシップロード「ドグマF8」の軽量版。フレーム剛性と空力性能を落とさず、外観も同じだが約80gの軽量化を果たしている。フレームサイズ530mm未塗装で、フレーム780g、フロントフォーク340gという仕上がり。ヒルクライムで優位に立てるバイクでありながら、オールラウンダーとしての特性はそのままという優れものだ。

 F8とフレーム設計は同じだが、製造にかかる工数が増えカーボンの成型も難しくなるという。それでもフルームのオーダーに応えるところに、ツール制覇にかけるピナレロの思いが表れている。

フルームのイメージキャラクターであるサイのグラフィック Photo: Naoi HIRASAWAフルームのイメージキャラクターであるサイのグラフィック Photo: Naoi HIRASAWA
ピナレロ「DOGMA F8 Xlight」(カーボンスカイ) Photo: Naoi HIRASAWAピナレロ「DOGMA F8 Xlight」(カーボンスカイ) Photo: Naoi HIRASAWA

 安全性を確保するためライダーの重量は75㎏までという制限が設けられている。体格の大きい人が多いヨーロッパの国では販売できないこともあるが、日本での受注は好調だという。

チポッリーニのバイクは「とにかく硬く」

 サイクルモードのメインステージで開かれたトークショーには、多くの来場者が足を運んだ。砂田さんが撮影した写真とともにピナレロ社長が当時を振り返り、砂田さんが通訳しながら自らのエピソードも語るというスタイルで進行した。

トークショーに出演した(右から)ファウスト・ピナレロ社長と砂田弓弦さん Photo: Naoi HIRASAWAトークショーに出演した(右から)ファウスト・ピナレロ社長と砂田弓弦さん Photo: Naoi HIRASAWA
(右から)ファウスト・ピナレロ社長と砂田弓弦さん Photo: Naoi HIRASAWA(右から)ファウスト・ピナレロ社長と砂田弓弦さん Photo: Naoi HIRASAWA

 ツール・ド・フランスで5回の総合優勝を誇るミゲル・インデュライン(スペイン)について「選手として走った23年間、1度もフレームサイズを変えたことがなかった」「180mmの長いクランクを使っていた」と話し、当時の世界記録を樹立した1994年のアワーレコードのために制作した「スパーダ」というバイクが、カーボンをフレーム素材に取り入れるきっかけになったとも語った。ピナレロバイクをレースの現場で見てきた砂田さんは「インデュラインの活躍で、“ワンオブゼム”だったピナレロが世界のトップブランドになった」と感じたという。

砂田弓弦さんの写真とともにマリオ・チポッリーニのエピソードを紹介 Photo: Naoi HIRASAWA砂田弓弦さんの写真とともにマリオ・チポッリーニのエピソードを紹介 Photo: Naoi HIRASAWA

 ジロ・デ・イタリア通算42勝のスプリンターであるマリオ・チポッリーニ(イタリア)のエピソードは、ピナレロが広報用に使ったという、砂田さんの写真とともに紹介された。「すごく有名で、芸能人のような感じ」という特別な存在の一人で、チポッリーニのためにカラーリングや性能面でのスペシャルバイクを制作した。普通のバイクではスプリント時にあまりのパワーにフレームが歪んでしまうため、マウンテンバイク用のチューブを使うなどして「とにかく硬く、硬く」作ることを意識したという。

 近年のブラッドリー・ウィギンスやクリストファー・フルーム(ともにイギリス)らの活躍により、ピナレロバイクはツールで12回の総合優勝を達成。「これからも勝利し続けたい」という意思のもとチーム スカイと4年契約を結んだ。

 MCを務めたサッシャさんから今後の自転車がどう進化していくかを問われると「軽量になるとともに、空力に適した形になる。カーボンの時代はしばらく続くと思っている」と考えを明かした。

ファウスト・ピナレロ社長と「DOGMA F8 Xlight」 Photo: Naoi HIRASAWAファウスト・ピナレロ社長と「DOGMA F8 Xlight」 Photo: Naoi HIRASAWA

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