沿道埋めた観客にも称賛の声「美しいレース」「反省点多い」…選手らが振り返る「2016さいたまクリテリウム」

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 初めて4賞リーダージャージが集結した「J:COM presents 2016ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」。例年にも増して盛り上がりを見せた本大会は、選手らの目にどう映ったのか。戦いを終えた選手らに、レースの感想や来シーズンに向けた思いなどを聞いた。

「美しいレースだった」と語るペトル・ヴァコッチ(チェコ、エティックス・クイックステップ) Photo: Naoi HIRASAWA「美しいレースだった」と語るペトル・ヴァコッチ(チェコ、エティックス・クイックステップ) Photo: Naoi HIRASAWA

 「美しいレースだったよ」と語るのは、男子個人タイムトライアルで優勝したペトル・ヴァコッチ(チェコ、エティックス・クイックステップ)。「たくさんのファンにレースを観てもらえてうれしい。タイムトライアルで勝てたのも気分がよいね。優勝できてとても満足している」と笑顔を見せた。

「反省点多い」と新城幸也

レース後の会見に臨んだ新城幸也(ランプレ・メリダ) Photo: Naoi HIRASAWAレース後の会見に臨んだ新城幸也(ランプレ・メリダ) Photo: Naoi HIRASAWA

 ポイントレースで優勝した新城幸也(ランプレ・メリダ)は共同記者会見で、「クリテでは追いかけるのに脚を削り、回復に努めて周囲を働かせるようなか展開になった。最後は別府さんと走ったが…なかなかうまくいかないです」

 今シーズンについては「怒涛の1年」とし、「骨折したことは僕自身、今年2月の出来事とは思えない。3カ月遅れでシーズンスタートしたが、自分としてはできることをやった。ケガの回復に時間かかると思っていたが、予想以上に早く復帰でき、そこでの走りを新しいチームに評価してもらえた。アジアのチームに合流できるのは光栄。モチベーションは高い」と、新天地での活躍に意欲を見せた。

自転車ファンの多さを改めて実感したという別府史之(トレック・セガフレード) Photo: Yoshihiko FUKUMOTO自転車ファンの多さを改めて実感したという別府史之(トレック・セガフレード) Photo: Yoshihiko FUKUMOTO

 別府史之(トレック・セガフレード)は沿道で熱い歓声を送った大勢の観客に触れ、「自分が生まれ育った国にこんなにもサイクリングファンが多いんだと改めて実感した」と指摘。「欧州で戦っている自分たちにとって、帰ってくる場所がある、走ってる姿をみてもらえる環境があるのはうれしい」。

 この日の調子は上々で、勝機をうかがって逃げを試みた。「(新城)幸也はポイントレースで消耗していたので、3人の逃げが決まった時はぼくが行こうと思っていた。勝ちを狙った単独での逃げだったのですが、少し仕掛けるのが早かったかも。多くの観客の前で、ガマンしきれなかった」と振り返った。

2位の初山「真っ向勝負した結果」

 クリテリウムで2位となった初山翔(ブリヂストンアンカー サイクリングチーム)は「毎年参加しているが、全日本チャンピオンジャージを着ていたのでいつもとは違う気分だった」と振り返る。レースが動く終盤に備えたが「最後はすごいメンバーだった。確率的に難しいと思ったが、真っ向勝負しようと全力で勝負した結果」と語った。

「日本のファンは素晴らしい」と沿道の観客をたたえるアダム・イェーツ(イギリス、オリカ・バイクエクスチェンジ) Photo: Yoshihiko FUKUMOTO「日本のファンは素晴らしい」と沿道の観客をたたえるアダム・イェーツ(イギリス、オリカ・バイクエクスチェンジ) Photo: Yoshihiko FUKUMOTO

 クリテリウム4位のアダム・イェーツ(オリカ・バイクエクスチェンジ)は、「疲れたよ。ハードなレースだった」と厳しかった戦いを振り返る。

 「コーナーでの減速と、直線での加速との繰り返しはレースを難しくしたね。勝ちたかったけど、スプリンター相手では無理。サガンはもちろんだけど、日本人ライダー(初山)、そしてフルームと素晴らしいメンバーでの勝負だった。最後の直線は全力で踏んだよ」と、しのぎを削った選手らの走りを評価する。

 さらに、「日本のファンは素晴らしい。ビッグオーディエンスだ。コースの至るところで、幾重にも観客が並んでレースを見ている姿は感動的だった」と褒めちぎった。

向かい風ものともせず…キッテルに感嘆

窪木一茂(NIPPO・ヴィーニファンティーニ) Photo: Yoshihiko FUKUMOTO窪木一茂(NIPPO・ヴィーニファンティーニ) Photo: Yoshihiko FUKUMOTO

 個人タイムトライアルで2位につけた窪木一茂(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)はマルセル・キッテル(ドイツ、エティックス・クイックステップ)と並んでスプリントポイントしたことについて、「スタート/フィニッシュ地点は向かい風でしたが、キッテルは物ともせずに加速していきました。大柄なカラダで、一踏み一踏みにパワーを感じました」と感嘆した。

 小林海(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)は「アリーナ通過後の右コーナー後が辛かった。集団のスピードが落ちてからのコーナーで、そのあとの見通しの良い直線があるので、集団の後ろはもがかなければならなかった」とコースを振り返った。

今季で引退する小橋勇利(シマノレーシング) Photo: Yoshihiko FUKUMOTO今季で引退する小橋勇利(シマノレーシング) Photo: Yoshihiko FUKUMOTO

 「逃げたかったけれど、逃げ集団は速くきつかった」と語るのは小橋勇利(シマノレーシング)。この日が引退レースとなり、「欧州で活躍できる選手を目指していたが、U23を終えるこのレースを持って一区切りにした。印象に残ったのは今年のU23全日本選手権。今後の進路はまだ発表できませんが、自転車業界で応援してくれた方々に喜んでもらえるものになるよう頑張ります」と語った。

「勉強することも多かった」と語る金子大介(マトリックスパワータグ) Photo: Yoshihiko FUKUMOTO「勉強することも多かった」と語る金子大介(マトリックスパワータグ) Photo: Yoshihiko FUKUMOTO

 金子大介(マトリックスパワータグ)は、「(ほぼ同じ身長の)デュムランとはスタート前から一緒に逃げようと話をしていました。2周目にデュムランの番手につけていて、アタックのすぐ後ろにいることで逃げることに成功しました。夢のようです」と喜びを語る。

 「国内の選手でもツール・ド・フランスを走る選手の背中を見ることができる素晴らしいレースに出場でき、勉強することも多かった。走りがとてもうまく、お手本にしたい」とさらなる鍛錬に意欲を示した。

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