新城、別府もツール2017に思いを馳せる早押しクイズに「太鼓」…レースさながらの真剣勝負 さいたまクリテリウム前夜祭

by 福光俊介 / Syunsuke FUKUMITSU
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 さいたま新都心を舞台に開催される「J:COM presents 2016ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」。大会を翌日に控えた10月28日に、J SPORTSと大会メインスポンサーであるJ:COMが手を組み、「我らワールドのツール・ド・フランス観戦塾~さいたまクリテリウム直前スペシャル~」をさいたまスーパーアリーナで開いた。イベントには、抽選に当選したファン約300人が招かれ、ツール・ド・フランス2017のルート紹介や、今大会の有力選手たちによるゲームで大盛り上がりとなった。

早押しボタンを気に入った登壇者たち。必要以上に押しまくった Photo: Naoi HIRASAWA早押しボタンを気に入った登壇者たち。必要以上に押しまくった Photo: Naoi HIRASAWA

ツール2017への出場を目指す新城と別府

 イベントではまず、10月18日にフランス・パリで発表されたツール2017のルートを紹介。UCIワールドチームに所属し、フランスを拠点に活動する新城幸也(ランプレ・メリダ)と別府史之(トレック・セガフレード)が招かれ、コースを展望した。

(左から)サッシャさん、新城幸也、別府史之、栗村修さん Photo: Naoi HIRASAWA(左から)サッシャさん、新城幸也、別府史之、栗村修さん Photo: Naoi HIRASAWA

 新城は来年のルートについて、「山頂フィニッシュが3つと少ないが、全体的にアップダウンが満載のコース」と印象を述べる。続いて、別府が「逃げやスプリントで狙えるステージも多そうだ」と語った。

 今回のイベント進行を務めた解説者の栗村修さんは、フランスにある5つの山脈をすべて通ることに触れると同時に、大会中盤の中央山塊のステージでは新城と別府、両選手にステージ優勝のチャンスがあるのではないかと指摘。それに対し新城は、「それよりもレース距離が100kmのステージ(第13ステージ)は距離が短い分、険しい山岳でのタイムアウトに注意しないといけない。何よりも山で走れる脚を作って大会に臨まないといけない」と話し、気の抜けない日々が続くことを強調した。

来季についての別府史之のぶっちゃけトークに笑う一同 Photo: Naoi HIRASAWA来季についての別府史之のぶっちゃけトークに笑う一同 Photo: Naoi HIRASAWA

 2009年以来のツール出場を目指す別府は、来季からアルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ)が移籍加入しチームメートになることに触れ、「チーム内競争が激しくなりそうだ」と、決して簡単に1チーム9人の出場枠に入れるわけではないと見る。そして、「コンタドールはアシストの使い方が粗いから、今から緊張している・・・」とポツリ。

 また、栗村さんから「UCIワールドツアーのレースが一気に増えるが、どのように捉えているか」との質問には、「トップカテゴリーチームの上限である30人でチームを動かしていかないと大変。所属選手が25人程度では、各所でのレースに参戦していくことが難しい」と説明。一方の新城は、「トレーニングよりレースへ行っている方が気が楽。いくらでもレースに出るし、給料の分だけ走る」と言って会場を笑わせた。

 最後に、さいたまクリテリウムの意気込みを聞かれると、ともに作戦会議をしてレースに向かうと宣言。2年ぶりに「ツール・ド・フランス ジャパンチーム」でタッグを結成するが、展開次第では2人同時に逃げることもあり得るとした。

4賞選手による前哨戦「前夜祭王決定戦」

 後半からは、今年のツールで各賞を獲得した4選手が登場。王者の証・マイヨジョーヌのクリストファー・フルーム(イギリス、チーム スカイ)はツール2017のルートについて、「山頂フィニッシュが少なく、個人タイムトライアルの距離も短いので、(リーダーチームが)コントロールするレース展開になるのではないか」と予測。ポイント賞のマイヨヴェールを獲得したペテル・サガン(スロバキア、ティンコフ)に至っては、「実はまだコースを把握していないんだ。来年もツールに出場したいね」とマイペースぶりを発揮。

ツール・ド・フランス2016で“ランニング”したシーンを振り返るクリストファー・フルーム Photo: Naoi HIRASAWAツール・ド・フランス2016で“ランニング”したシーンを振り返るクリストファー・フルーム Photo: Naoi HIRASAWA

 続いて、フルーム、サガン、山岳賞のマイヨアポワを着るラファウ・マイカ(ポーランド、ティンコフ)、新人賞のマイヨブランを着るアダム・イェーツ(イギリス、オリカ・バイクエクスチェンジ)の4人が「前夜祭王決定戦」と題し、さまざまなゲームに挑戦した。

 今年のツール映像を見ながら、そのステージを当てるクイズでは、4人とも“天然”な姿を披露。早押しボタンが気に入ってしまい、必要以上に押すものの、実際に答えが出るまで時間がかかってしまう一幕も。イェーツは、ラスト1kmのフラムルージュが落下してクラッシュした第7ステージを振り返って、「あの時は何があったのか分からなかった。後ろから強く押されたような感覚だったんだ」と当時の状況を説明。

クイズに正解し喜ぶペテル・サガン Photo: Naoi HIRASAWAクイズに正解し喜ぶペテル・サガン Photo: Naoi HIRASAWA

 第12ステージの山岳でモトバイクの転倒に巻き込まれ、スペアバイクを手に入れるまでランニングをするという衝撃のシーンを演じたフルームは、「コース上には観客が多く、バイクがなかなか前へと進めないような状況だった。そんな中でモトバイクの転倒に巻き込まれてしまったんだ。ビンディングシューズで山を走るなんて大変だったけど、あの時は本当に何も考えていなくて、ただただ少しでもフィニッシュに近づきたかった」と述べた。

 その後は、和太鼓ゲーム「太鼓の達人」にチャレンジ。ここでは新城と別府も参加し、初挑戦ながらまずまずのテクニックを見せた。4賞獲得者による勝負では、イェーツが勝利。iPadのアプリで遊んだことがあったそうで、経験の差を見せ付けた。

太鼓の達人で対戦する(左から)クリストファー・フルームとペテル・サガン Photo: Naoi HIRASAWA太鼓の達人で対戦する(左から)クリストファー・フルームとペテル・サガン Photo: Naoi HIRASAWA
太鼓の達人でペテル・サガンに勝ったアダム・イェーツ Photo: Naoi HIRASAWA太鼓の達人でペテル・サガンに勝ったアダム・イェーツ Photo: Naoi HIRASAWA

 レースさながらとなった真剣勝負の締めは、似顔絵。ツール・ド・フランス さいたまクリテリウムが、ツール関連行事では最後の仕事となるベルナール・イノー氏が登壇し、被写体を務めた。各選手たちの“力作”に思わず苦笑いのイノー氏だったが、最終的にフルームの作品を最優秀にセレクト。これが決め手となり、「前夜祭王決定戦」の王座にフルームが就いた。

栗村修さん(右)は“特等席”でベルナール・イノー氏の似顔絵を作成 Photo: Naoi HIRASAWA栗村修さん(右)は“特等席”でベルナール・イノー氏の似顔絵を作成 Photo: Naoi HIRASAWA
似顔絵というお題を放棄して自転車を描いたペテル・サガン(右) Photo: Naoi HIRASAWA似顔絵というお題を放棄して自転車を描いたペテル・サガン(右) Photo: Naoi HIRASAWA

 勝ったフルームには、マイヨジョーヌならぬ「はっぴじょーぬ」が授与された。黄色い法被に袖を通したフルームは、「まさか絵で勝てるとは思わなかったよ」と驚きの表情。また、ツールとのお別れが秒読みとなったイノー氏には、総合優勝5度を意味する5つ星つきの法被がプレゼントされた。

ベルナール・イノー氏の似顔絵を発表するクリストファー・フルーム Photo: Naoi HIRASAWAベルナール・イノー氏の似顔絵を発表するクリストファー・フルーム Photo: Naoi HIRASAWA
「はっぴじょーぬ」を着たクリストファー・フルーム(右)とベルナール・イノー氏 Photo: Naoi HIRASAWA「はっぴじょーぬ」を着たクリストファー・フルーム(右)とベルナール・イノー氏 Photo: Naoi HIRASAWA

 イベントの最後では、ツール名物“悪魔おじさん”もサプライズで登場。初来日とのことで、「すごいよニッポン、最高だ!」と絶叫。会場のファンを喜ばせ、大盛況のうちに幕を閉じた。

番組を観覧する悪魔おじさん Photo: Naoi HIRASAWA番組を観覧する悪魔おじさん Photo: Naoi HIRASAWA

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