4賞ジャージ受賞者が初のそろい踏みフルーム、サガンらが決意表明 「さいたまクリテリウム」大会前日記者会見

by 福光俊介 / Syunsuke FUKUMITSU
  • 一覧

 さいたま市で10月29日に開催される「J:COM presents 2016ツール・ド・フランス さいたまクリテリウム」の大会先日記者会見が、28日午後にさいたま新都心で行われた。今年7月のツールで3回目の総合優勝を果たしたクリストファー・フルーム(イギリス、チーム スカイ)ら、4賞ジャージ受賞者がついにそろい踏み。国内外の有力選手7選手が、レースへの意気込みを語った。

ツール・ド・フランスの名物「悪魔おじさん」を前方に据えての記念撮影 Photo: Naoi HIRASAWAツール・ド・フランスの名物「悪魔おじさん」を前方に据えての記念撮影 Photo: Naoi HIRASAWA

“ツール第22ステージ”にふさわしいイベントに

「自転車の幅広い魅力を伝えていく」と宣言した清水勇人・さいたま市長 Photo: Naoi HIRASAWA「自転車の幅広い魅力を伝えていく」と宣言した清水勇人・さいたま市長 Photo: Naoi HIRASAWA

 有力選手たちの会見に先立ち、清水勇人・さいたま市長が壇上へ。開催4回目を迎えるにあたり、「自転車を活用した街づくりのシンボルとして回を重ね、スポーツの街・さいたまのブランドイメージとして国内外に発信し続けてきた」と大会の意義を説明。さらに、「女子選手やパラサイクリング選手、そして今年は男子ジュニア選手を迎え、自転車競技の幅広い魅力を伝えていく」と続けた。

ジャン・エティエンヌ・アモリ A.S.O.代表は「ツール第22ステージにふさわしいイベントになった」と賞賛 Photo: Naoi HIRASAWAジャン・エティエンヌ・アモリ A.S.O.代表は「ツール第22ステージにふさわしいイベントになった」と賞賛 Photo: Naoi HIRASAWA

 次に登壇したのは、大会主催者であるアモリ・スポル・オルガニザシオン(A.S.O.)の代表、ジャン・エティエンヌ・アモリ氏。総合優勝の証であるマイヨジョーヌを筆頭に、4つの賞を獲得した選手たちがこの大会に初めて勢ぞろいすることを強調。ツール全21ステージに続く、「ツール・ド・フランス第22ステージとしてふさわしいイベントになった」と喜びを語り、世界170カ国以上でテレビ中継が行われることも明らかにした。

素晴らしいシーズンの最後をさいたまで

壇上で活躍を誓った7選手。右端は大会アンバサダーのベルナール・イノー氏 Photo: Naoi HIRASAWA壇上で活躍を誓った7選手。右端は大会アンバサダーのベルナール・イノー氏 Photo: Naoi HIRASAWA

 記者会見に臨んだのはフルームをはじめ、今年のツールでポイント賞「マイヨヴェール」獲得のペテル・サガン(スロバキア、ティンコフ)、山岳賞「マイヨアポワ」のラファウ・マイカ(ポーランド、ティンコフ)、新人賞「マイヨブラン」のアダム・イェーツ(イギリス、オリカ・バイクエクスチェンジ)。さらには、「ツール・ド・フランス ジャパンチーム」として2年ぶりにタッグを組む、別府史之(トレック・セガフレード)と新城幸也(ランプレ・メリダ)、国内参加選手を代表して窪木一茂(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)の総勢7人。

4年連続の来日となったクリストファー・フルーム Photo: Naoi HIRASAWA4年連続の来日となったクリストファー・フルーム Photo: Naoi HIRASAWA

 まずマイクを手にしたのは、フルーム。来日便が遅れた影響で記者会見への出席が危ぶまれたが、ギリギリで間に合ったよう。疲れは一切見せず、「シーズンの最後に、再びさいたまに来ることができてうれしい」とコメント。2年連続3度目の総合優勝を果たしたツールを振り返って、この勝利によって2016年が素晴らしいシーズンになったことにも触れた。

「全員が敵だと思って走る」と宣言したペテル・サガン Photo: Naoi HIRASAWA「全員が敵だと思って走る」と宣言したペテル・サガン Photo: Naoi HIRASAWA

 2年ぶりの参戦となるサガンは、10月16日のUCI(国際自転車競技連合)ロード世界選手権・男子エリートロードレースを勝利し、2年連続のマイヨアルカンシエルを獲得して以来のレースとなる。今大会のライバルを問われ、「全員が敵だと思って走る」と気合いを込めた。チームメートのマイカも8月のリオデジャネイロ五輪・男子ロードレースで銅メダルを獲得。「素晴らしい1年だった」と述べると同時に、「世界チャンピオン(サガン)がチームにいることほどうれしいことはない」と、仲間の快挙を称えた。

 24歳のイェーツは、初来日であると同時に初のアジア来訪となったことをアピール。晴れて参戦となるさいたまでのレースについては、「強豪が多数出場するが、精一杯走りたい」と意欲を見せた。

満足のシーズンを送ったラファウ・マイカ Photo: Naoi HIRASAWA満足のシーズンを送ったラファウ・マイカ Photo: Naoi HIRASAWA
初来日のアダム・イェーツ Photo: Naoi HIRASAWA初来日のアダム・イェーツ Photo: Naoi HIRASAWA
さいたま市立与野南中学校生徒による、登壇選手へのリポーター体験が行われた Photo: Naoi HIRASAWAさいたま市立与野南中学校生徒による、登壇選手へのリポーター体験が行われた Photo: Naoi HIRASAWA
中学生が世界王者のサガンに英語で質問 Photo: Naoi HIRASAWA中学生が世界王者のサガンに英語で質問 Photo: Naoi HIRASAWA

新城、別府、窪木はコンディションのよさを強調

新城幸也はコンディションのよさをアピール Photo: Naoi HIRASAWA新城幸也はコンディションのよさをアピール Photo: Naoi HIRASAWA

 海外招聘選手を迎え撃つ日本勢。今年、6度目のツール完走を果たした新城は、「2月に大怪我をして、実質3カ月遅れのシーズンインだった。それでも、シーズン通して80レース走ってきて、前週にはジャパンカップサイクルロードレースを走っている」と話し、上々のコンディションにあることを強調する。

 そのジャパンカップでは、22日のクリテリウムで2連覇の快走を披露したのが別府。マークすべき選手としてサガン、マルセル・キッテル(ドイツ、エティックス・クイックステップ)の名を挙げ、「昨年は2位。今年は新城選手と連携して、よい走りを見せたい」と語った。

 今シーズン、リオ五輪でトラック・オムニアムに出場した窪木は、第1回大会(2013年)に日本人最上位フィニッシュの実績を誇る。当時の経験に触れつつ、「強い選手がひしめく中で全力を出したい」と宣言した。

昨年の2位以上の成績を目指す別府史之 Photo: Naoi HIRASAWA昨年の2位以上の成績を目指す別府史之 Photo: Naoi HIRASAWA
国内参加選手を代表して登壇した窪木一茂 Photo: Naoi HIRASAWA国内参加選手を代表して登壇した窪木一茂 Photo: Naoi HIRASAWA

キッテル「バカンスは沖縄を予定」

 大会前日記者会見後、出場選手が個別取材に応じた。第2回大会(2014年)でスプリント勝利を挙げているキッテルは2年ぶりの来日だ。

マルセル・キッテルは大会後、沖縄でのバカンスを予定する Photo: Naoi HIRASAWAマルセル・キッテルは大会後、沖縄でのバカンスを予定する Photo: Naoi HIRASAWA

 レースについては「スプリントでよい結果を残したい」と展望する。その後、Cyclistの取材に応じ、「シーズンの締めくくりに日本へ来られることはギフトのようなもの。大好きな自転車を仕事にできるのはとても幸せで、その結果として伝統のある日本に来ることができてうれしい」と話した。

 大会後の予定も決まっているそうで、「レースが終わっても日本に残るよ。沖縄でバカンスを過ごすんだ」と笑顔を見せる。さらに、11月13日にツール・ド・沖縄(UCIアジアツアー1.2)が開催されることに話が及ぶと、「本当に!? 飛び入り参加できるかな…いや、その時期はすでに帰国しているね」と、冗談を織り交ぜながら明るく答えた。

この記事のコメント

利用規約順守の上ご投稿ください。

関連記事

この記事のタグ

2016ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム

  • 一覧

新着ニュース

もっと見る

ピックアップ

e-BIKE最新特集

スペシャル

自転車協会バナー

ソーシャルランキング

インプレッション

インプレッション一覧へ

連載