アイウェアを選ばない汎用性が魅力視界に自然と入る走行情報 ガーミン「VariaJ Vision」をインプレッション

by 松尾修作 / Shusaku MATSUO
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 アメリカのGPSリーディングカンパニー「ガーミン」から、アイウェアに取りつけ、サイクルコンピューターからの情報を小型モニターに表示させるデバイス「VariaJ Vision」(ヴァリアジェイ ビジョン)が9月28日に登場した。近未来系かつセーフティ、そしてライドへの興味をさらに掻き立てる最新ウェアラブルデバイスのインプレッションを行った。

視線を落とさず、目を側面に逸らせるだけでモニターから情報を得られる Photo: Kenta SAWANO視線を落とさず、目を側面に逸らせるだけでモニターから情報を得られる Photo: Kenta SAWANO

モニターが浮き出るような感覚

サイクルコンピューターに表示されている情報を、リアルタイムで目元のモニターで表示する※イメージ ©いいよねっとサイクルコンピューターに表示されている情報を、リアルタイムで目元のモニターで表示する※イメージ ©いいよねっと

 まず気になったのは、モニターに映し出された情報がどのように見えるかだ。サングラスに装着すると、外観からは画面が眼球からかなり近い位置にあるように見える。しかし、レンズ状になっているため、意識的に目のピントを調整しなければならない感覚はない。前方へのピントとの差異はほぼないので、危険には感じなかった。

 モニターはチラッと横に視線を移動するだけで、知りたい情報がくっきりと表示され、凝視することなく素早く得ることができる。視界にモニターが浮き出ているような感覚だ。画面の背景は黒か白かを選択可能。筆者は目に対してやや下側に画面を置いたので、道路と対極の色で、よりはっきりと文字を読むことができる白を選択して使用した。

 本体の画面切り替えはサイドのタッチパネル部分をスライドさせて行う。グローブをつけたままでも反応するので、冬場の使用も手間をかけることなく安心だ。また、接続デバイス上で計測のスタート、ストップを行うなどの動きがあれば画面への表示のほか、バイブレーションで知らせてくれるので、スイッチの押し忘れや誤動作防止に役立つだろう。

 気になる視野の制限だが、前方向への視界や距離感は装着してない場合とほぼ変わらない。しかし、装着しているサイドの側面はヴァリアジェイ ビジョン本体が遮ることもある。後ろを振り向いた際の視界が心配であれば、日本の道路上では左側に装着するのが良いかもしれない。

 しかし、サイクルコンピューターを見るために下に視線を落とさなくていいことは安全性が格段に向上するだろう。実際、スピードや時間を確認するために下を頻繁に向いているライダーは多いはずだ。

 パワートレーニングを行っていれば常にワット数を確認する必要があるため、視界上に表示されている恩恵は非常に大きい。また、ナビゲーションを表示させることもできるので、転換点までの距離や方向など頻繁に確認しなければならない情報を、わずかな視線の移動だけで取得できる。これはポタリングを行うライダーにも嬉しい。

Edge1000J、820J、520Jに対応

 今回使用したサイクルコンピューターは「Edge520J」で、ブルートゥースによってヴァリアジェイ ビジョンとペアリング(接続)させる。互いに電源を入れた状態で、Edge520J側の設定画面を開き、ヴァリアジェイ ビジョンを選択。10秒ほどでヴァリアジェイ ビジョン側にペアリングの成功が表示された。なお、ヴァリアジェイ ビジョンはサイクルコンピューターの「Edge1000J」「Edge820J」や、後ろからの車の接近を知らせる「VariaJリアビューレーダー」にも対応し、情報を表示させることができる。

「ヴァリアジェイ ビジョン」はアイウェアを選ばずに装着が可能。今回はオークリー「ジョーブレーカー」に取り付けた Photo: Shusaku MATSUO「ヴァリアジェイ ビジョン」はアイウェアを選ばずに装着が可能。今回はオークリー「ジョーブレーカー」に取り付けた Photo: Shusaku MATSUO
ツルの太さに対して適したゴムバンドを選択し、巻きつけてアタッチメントを固定する Photo: Shusaku MATSUOツルの太さに対して適したゴムバンドを選択し、巻きつけてアタッチメントを固定する Photo: Shusaku MATSUO

 距離やスピード、獲得標高に加え、トレーニング上級者が常に見ていたいパワーのワットや、心拍数などの情報が表示可能。また、表示項目は接続したデバイス上で設定できるほか、トレーニングページは5ページまで追加設定できる。

「ヴァリアジェイ ビジョン」のディスプレイ上に表示されるデータ項目©いいよねっと「ヴァリアジェイ ビジョン」のディスプレイ上に表示されるデータ項目©いいよねっと

 ヴァリアジェイ ビジョンの特徴のひとつに、幅広いアイウェアに対応することがあげられる。アイウェアのツルにアタッチメントをバンドで装着。さまざまな長さのバンドが付属するため、細いツルから太いものまでほぼ全てのアイウェアに対応するだろう。

 ヴァリアジェイ ビジョン本体は柔軟性があり、形状記憶素材でライダーが好きな位置に画面を移動できる。画面部には関節があり、細かい向きの調節が可能となっている。また、左右どちらのツルにも装着ができ、表示画面は自動的に最適な向きに調整される。実際に装着すると、本体の重さはさほど感じない。29.7gと軽量で、アイウェアがズレることもなかった。

安全確保とライドのスパイス

 ヴァリアジェイ ビジョンの外観は近未来を予感させるデザインではあるが、表示される内容は非常にシンプルで、瞬時に情報を得られる理にかなったデバイスだった。また、理屈抜きに面白みを感じ、最初はついつい画面を見てしまったが、ヒヤッとしたり、ぶつかりそうになったことはなかった。

 ホビーサイクリストが知らない土地をツーリングする際にも心強い味方になるだろう。また、シリアスレーサーがハードなトレーニングのお供に使用しても集中力が上がるかもしれない。安全を確保するほか、ライドのスパイスとしても活用してはいかがだろうか。

ガーミン「ヴァリアジェイ ビジョン」
税抜価格:49,800円
サイズ:60.0×19.7×19.8mm
重量:29.7g
解像度:428×240ピクセル
バッテリー:充電式リチウムイオン電池
稼働時間:約7時間
防水性能:IPX7(日常生活防水)

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