“自転車乗り”こそトライアスリートに!<2>白戸太朗さんが語るトライアスロンの魅力 「第一のハードルは既にクリアしている」

by 松尾修作 / Shusaku MATSUO
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 トライアスロン初挑戦の第一歩として、海でのオープンウォーターを経験したCyclist記者、松尾修作は、”自転車乗り”にとってのトライアスロンの魅力をより深く知るため、プロトライアスリートの白戸太朗さんに話を聞いた。機材という大きな「ハードル」はクリアできているうえ、運動の選択肢が増えるなど、メリットは大きそうだ。型にとらわれない競技の”風土”も興味深い。

トライアスリートでロードレースの実況でもおなじみの白戸太朗さん Photo: Shusaku MATSUOトライアスリートでロードレースの実況でもおなじみの白戸太朗さん Photo: Shusaku MATSUO

 トライアスロンのショップやスクールを手掛ける「アスロニア」代表でもある白戸さんは、一方で長年Jスポーツのロードレース実況を務めるなど、自転車とトライアスロンの両方に精通している。インタビューはサイクリストとトライアスリートとの“壁”についての話題から始まった。

他の競技にも寛容

――サイクリストとトライアスリートに違いはありますか

「トライアスロンは自由に楽しめる競技」と型にはまらない魅力を語る白戸さん Photo: Shusaku MATSUO「トライアスロンは自由に楽しめる競技」と型にはまらない魅力を語る白戸さん Photo: Shusaku MATSUO

白戸さん:自転車に乗っている人って独自の世界観を持っているように思います。「自転車はこうあるべきだ」という信念や美意識、理想の自転車像があって、(その世界観にあてはまらない)トライアスロンに対して拒否反応を示す人もいるのでは。もちろん、それが自転車競技の面白さやかっこよさでもあるわけですが、トライアスロンに踏み入れない理由になっているのかもしれません。

 トライアスリートはそういった固定概念を持っている人が少なく、他の競技に対しても壁を作らず寛容だと思います。そもそも行う種目数が多いので、1つのことだけに気をかけていられません。なので、自転車のレースやグランフォンドなどに挑戦するトライアスリートも多いです。

 自転車に限ったことではありませんが、日本人って「野球選手はサッカーをしない」みたいに自ら種目を絞ってしまう人が多い気がします。欧米では種目をまたいだ“クロススポーツ”を楽しんでいるのをよく見かけます。子供のころからの教育も影響しているのでしょう。ぜひ、日本の自転車乗りもロード、マウンテン、トラックと乗り分けるように、トライアスロンにも挑戦して欲しいですね。遊びなのでどんどんやってみたらいいと思います。

「あとは水着とシューズだけ」

――サイクリストがトライアスロンを始めるメリットはなんですか

白戸さん:機材的なハードルをクリアしているのが一番ですね。ランナーやスイマーはトライアスロンを始めるのに自転車を用意しなければなりません。とても高価ですし、知識も必要です。パンクしたらどうしたらいいかとか、チェーンが外れた時の対応すら分からない人もいると思います。

トライアスロンのバイクパートを走る白戸太朗さん (本人提供写真)トライアスロンのバイクパートを走る白戸太朗さん (本人提供写真)

 しかし、サイクリストはすでに自転車を持っているので、あとは水着とランニングシューズがあれば始められます。バイク操作に慣れているので落車や怪我の確率も低いでしょう。もちろん使う筋肉は違いますが、心肺機能を使うことは同じです。

 「雨が降っているから今日はプールで泳ごうかな」とか、「30分だけランニングにいこうかな」とか、バイク以外に運動の選択肢が増えることもメリットと言えます。バイクの練習だと最低1時間半くらい乗らないとトレーニングにならないですよね。社会人の方だと時間は限られていると思うので、有効活用する手段として”カード”を持っておくためにもトライアスロンはオススメ出来ると思う。

トライアスリートは世話好き

――どこでトライアスロンを始めればいいのでしょうか

白戸さん:オススメは公共プールです。必ずトライアスリートが1人はいるはず。トライアスロンのキャップを被っているのですぐにわかると思います。ぜひ声をかけてみてください。世話焼きが多いので色々と教えてくれると思います(笑)

白戸さんが代表を務める「アスロニア」のショップでインタビューを行った Photo: Shusaku MATSUO白戸さんが代表を務める「アスロニア」のショップでインタビューを行った Photo: Shusaku MATSUO

 自転車ショップに相談してもいいですね。ショップにトライアスリートが出入りしていれば色々と教えてくれるでしょう。入り口は多いので、まず入ってみてください。すぐに世界が広がっていくと思いますよ。

 オリンピックディスタンスの大会は日本で年間200以上開催されていますが、競技志向の強いものから、ビギナーが多い大会までそれぞれです。今回、松尾さんが挑戦する「九十九里トライアスロン」(9月24日開催)は初心者でも参加しやすい大会ですし、「ホノルルトライアスロン」は制限時間がなくこれもビギナーにやさしい。大会それぞれに色があるので、自分に合ったものに出場して魅力を感じてもらいたいです。

◇         ◇

 最後に白戸さんは「トライアスロンは自由なスポーツ。もともとこれが正しいという型がないので、誰でもウェルカムです。目を三角にしなくても楽しめる競技なので、サイクリストの方にもぜひチャレンジして欲しいです」とアピールし、インタビューを締めくくった。

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