Jプロツアー第17戦・輪島ロードレースルーキー飯野が最終戦で初勝利 増田とともにブリッツェンが1-2フィニッシュ

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 国内ロードレースのJプロツアー最終戦となる「JBCF輪島ロードレース」が10月28日、石川県輪島市で開催され、飯野智行(宇都宮ブリッツェン)がJプロツアー初優勝を飾った。年間個人総合優勝はこの日2位に入った増田成幸(宇都宮ブリッツェン)が、チーム総合優勝は宇都宮ブリッツェンが、それぞれ獲得した。

ゴール前に2人で現れた宇都宮ブリッツェンの2人。増田成幸(左)と飯野智行(右)が手を取り合うゴール前に2人で現れた宇都宮ブリッツェンの2人。増田成幸(左)と飯野智行(右)が手を取り合う
後ろに見える總持寺祖院の門前がスタート・ゴールとなる後ろに見える總持寺祖院の門前がスタート・ゴールとなる

 曹洞宗の大本山總持寺祖院の参道前をスタート・ゴール地点とし、厳しい上りを含む能登の自然豊かな公道コースを走るこの大会は、「禅の里ロードレース」として親しまれ、今年で5回目を迎えた。12.6kmの周回を最高峰のP1クラスは7周する。レース当日は小雨から時折雨足が強くなる、あいにくの天気の中での戦いとなった。

 レーススタート前に、この日をもって選手活動から引退する宇都宮ブリッツェンの廣瀬佳正選手と、UCIプロチーム「キャノンデール」への電撃移籍が発表され、国内レースはこの日が最後となる増田選手に、全日本実業団自転車競技連盟(JBCF)からそれぞれ花束が贈呈された。

 レースは厳しい上りのコースに、1周目から自然に集団が小さくなっていく展開となった。序盤は昨年の優勝者である阿部‎嵩之(シマノレーシング)が単独で逃げるなど、シマノ勢が積極的な動きをみせる中、3周目前半には先頭集団は10人強に、4周目には7人までに絞られた。

4周目、先頭を走る6人。後方に見える井上和郎が合流して7人となる4周目、先頭を走る6人。後方に見える井上和郎が合流して7人となる
5周目の先頭集団5周目の先頭集団

 先頭の7人は増田成幸、飯野智行(宇都宮ブリッツェン)、清水都貴、井上和郎、西薗良太(ブリヂストンアンカー)、平塚吉光(シマノレーシング)、窪木一茂(マトリックスパワータグ)。前週のジャパンカップで好走を見せた選手が多く前に残る。

 レース中盤過ぎに展開はやや安定するが、終盤に入った6周目、残り2周を切ったところで清水、飯野らが攻撃に出る。これが吸収されたところでアタックを仕掛けた増田が独走となり、後続に約10秒の差を付けて最終周回に突入した。増田は快調に逃げて後続に差を付ける。すでにポイントの上では年間総合優勝を確定させており、国内ラストレースを勝利で飾りたいところ。

 2位集団も最後の上りでのアタック合戦でバラバラとなり、単独2番手となったのは飯野。単騎ぐんぐん増田との差を詰めて、先頭に合流する。ブリッツェンの2人はゴールまでを逃げ切り、ゴール前で手をつないでのガッツポーズの後、最後は飯野が先にゴールラインを切った。2位は増田、3位には清水が入った。

最終周回の7周目、単独先頭で上る増田。集団もまだ見える位置最終周回の7周目、単独先頭で上る増田。集団もまだ見える位置
最後は増田が飯野を押し出す形で、飯野が先にゴールラインを切った。飯野はJプロツアー初優勝だ最後は増田が飯野を押し出す形で、飯野が先にゴールラインを切った。飯野はJプロツアー初優勝だ
ゴールした増田に抱きついて祝福する栗村修監督ゴールした増田に抱きついて祝福する栗村修監督
序盤でリタイアした廣瀬佳正キャプテンが飯野を迎える序盤でリタイアした廣瀬佳正キャプテンが飯野を迎える
ゴール直後の増田と飯野ゴール直後の増田と飯野

 飯野は中央大出身で今年からプロ入りしたルーキー。4月の全日本選手権ロードで4位に入る好走を見せて以降、上りの力を武器に国内プロツアーで活躍。10月のジャパンカップでも終盤に一時先頭集団に入るなど調子の良さを見せていた。今季は入賞を重ねていたが、国内ツアー最終戦でついに念願の初勝利を挙げた。

 年間王者のルビーレッドジャージを獲得した増田は、昨年この輪島のレースで、リーダージャージを着たまま落車骨折リタイアしており、あと一歩のところでジャージを失っていた。2年越しのタイトル獲得に「本当に長かったと思いますが、応援のみなさんに支えられて、チームのみんなに支えられて、このジャージを着ることができた」と応援への感謝を述べた。来季に向けては「今日もう思い残すことがない位いい勝ち方ができたので、来シーズンに向けて気持ち良く準備できます」と笑顔で語った。

入賞の上位6人入賞の上位6人
個人総合「ルビーレッドジャージ」の増田成幸個人総合「ルビーレッドジャージ」の増田成幸
23歳未満の個人総合「ピュアホワイトジャージ」は安原大貴(マトリックスパワータグ)が守り切った23歳未満の個人総合「ピュアホワイトジャージ」は安原大貴(マトリックスパワータグ)が守り切った
女子は1周目から独走態勢となった西加南子(LUMINARIA)が優勝した女子は1周目から独走態勢となった西加南子(LUMINARIA)が優勝した

P1結果(88.6km)
1 飯野智行(宇都宮ブリッツェン) 2:35:07
2 増田成幸(宇都宮ブリッツェン) +1
3 清水都貴(ブリヂストンアンカー) +43
4 西薗良太(ブリヂストンアンカー) +1:36
5 平塚吉光(シマノレーシング) +2:17
6 窪木一茂(マトリックスパワータグ) +3:32
7 井上和郎(ブリヂストンアンカー) +4:20
8 狩野智也(TeamUKYO) +5:22
9 原川浩介(cannondale spacezeropoint) +5:22
10 初山翔(宇都宮ブリッツェン) +6:44

F結果(25.6km)
1 西加南子(LUMINARIA) 53:23
2 長谷川馨(Nasu Fan Club) +39
3 星川恵利奈(湘南ベルマーレクラブ) +1:16

Jプロツアー個人総合優勝 増田成幸(宇都宮ブリッツェン)
U23個人総合優勝 安原大貴(マトリックスパワータグ)

(文・写真 米山一輝)

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