門田基志の欧州クロスカントリーマラソン遠征記<3>ベネチア、ピサ、ジェノバに立ち寄りつつ… いざマラソン世界選手権へ!

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 クロスカントリーマラソン(XCM)は、日本ではあまり開催されていないが欧州では物凄い人気で、マウンテンバイク(MTB)の楽しみを味わうのには、一番と言って良いほどの競技でもある。イタリア・ドロミテを後にした僕=門田基志(チームジャイアント)と西山靖晃(焼鳥山鳥レーシング)の師弟コンビは、MTB-XCM世界選手権が開催される南フランスのレサックという田舎町へと移動をスタートした。

←<2>ドロミテで“ヒーロー”になった日

有名なベネチアの水路の風景。大理石造りの「ため息橋」が見える Photo: Motoshi KADOTA有名なベネチアの水路の風景。大理石造りの「ため息橋」が見える Photo: Motoshi KADOTA

自転車すらない「水の都」

ベネチアへと渡る橋 Photo: Motoshi KADOTAベネチアへと渡る橋 Photo: Motoshi KADOTA

 今回、3日間かけてレサックに向かうのだが、僕らは間の宿2日分を決めていない。一日の移動はレースの疲労を取るために400km程度にとどめて、宿泊を入れながら移動する大ざっぱなプラン。どこの町を経由するかも興味次第という適当っぷりだ。

 初日は水の都ベネチアで昼食にしようと安易にベネチアに向かった。中心部は車が乗り入れ禁止みたいで船で渡るしかないとのことで、駐車場探しから始まり、何とか調べて1日チケットを買い、バスのように各港を回る船で軽く船酔いしながらベネチアの中心部に到着したが、途中に立ち寄る港が多過ぎてうんざりした。

ベネチアのサンマルコ大聖堂 Photo: Motoshi KADOTAベネチアのサンマルコ大聖堂 Photo: Motoshi KADOTA

 ここでは車はもちろん自転車もいない。人が乗れる乗り物は船しか見当たらなかった。海上交通で進化した町のようで、普段は車両にばかり乗る僕にとっては凄く面白く感じた。

 適当に歩いて昼食をとり、有名な水路を手漕ぎの船で回るやつ…あれに乗るかという事で、かなり見苦しいが、男2人で乗って水路を行く観光も体験できて満足。帰りはタクシーのような船で一気に駐車場の港に帰って時間短縮をした。

ゴンドラ(ベネチアの伝統的手漕ぎボート)に挑戦 Photo: Motoshi KADOTAゴンドラ(ベネチアの伝統的手漕ぎボート)に挑戦 Photo: Motoshi KADOTA
橋の下をくぐる Photo: Motoshi KADOTA橋の下をくぐる Photo: Motoshi KADOTA
無数の船が連なる Photo: Motoshi KADOTA無数の船が連なる Photo: Motoshi KADOTA
駐車場への帰りの船はチャーターで Photo: Motoshi KADOTA駐車場への帰りの船はチャーターで Photo: Motoshi KADOTA
チャーターした船でハリウッドスター気取りの西山 Photo: Motoshi KADOTAチャーターした船でハリウッドスター気取りの西山 Photo: Motoshi KADOTA

 しまなみ海道に生まれ育った自分にとって海上交通はわりと身近だが、さらに上を行く「船しかなく自転車が無い生活」は考えられないなと思いつつ、宿泊地はルート上にあった斜塔で有名なピサに決定し移動を開始した。

 最近は便利なもので携帯電話を繋いでGoogleマップをナビで使うと、ヨーロッパで多いラウンドアバウトも何個目に出るとか、色々良く分かるので迷うことは無い。高速をぶっ飛ばして(ぶっ飛ばしてるつもりだけど、地元民には抜かれまくる)ピサに夜到着した。

ピサのホテル Photo: Motoshi KADOTAピサのホテル Photo: Motoshi KADOTA
ピサのホテルの駐車場! Photo: Motoshi KADOTAピサのホテルの駐車場! Photo: Motoshi KADOTA

 しかし、ここで最大の難関が待ち受けていた! 駐車場へ続く道が、僕らの乗っている箱バンから左右1cmの幅で、さらに微妙に曲がっている道。入れるのに30分ほど掛かってしまった。辺りは真っ暗なのですぐ就寝。馴れない運転で長い一日になってしまった。

斜塔は想像以上にナナメ

ピサの斜塔の最上階で Photo: Motoshi KADOTAピサの斜塔の最上階で Photo: Motoshi KADOTA

 翌日、ピサの斜塔まで徒歩5分という事なので、朝食を済ませたら斜塔を観光していこうかと塔に勢いで上り…高い所があまり好きではない事を塔の上で思い出した。丸い塔は螺旋階段で上り、上でもぐるっと一周回っていく順路になっている。斜め具合は頂上が一番感じやすく、傾いている方を歩くと高い所が大嫌いになった。斜塔にもサイクリングツアーで来ているグループを見ることができて、さすがヨーロッパと思った。

サイクリングで訪れている人たちも Photo: Motoshi KADOTAサイクリングで訪れている人たちも Photo: Motoshi KADOTA
最上階に上る狭いらせん階段 Photo: Motoshi KADOTA最上階に上る狭いらせん階段 Photo: Motoshi KADOTA
最上階からの眺め Photo: Motoshi KADOTA最上階からの眺め Photo: Motoshi KADOTA

 駆け足で観光を済ませて移動スタート。だがまた駐車場出口で切り返し50回という感じでタイムロスした。今日の宿はマルセイユ予定からGIANTアヴィニョンがあるプロバンス地方のアヴィニョンに変更、車を走らせる。

 お昼時に腹が減り、西山に

門田「おい、ジェノベーゼって知ってるか?」

西山「あの緑のやつですか?」

門田「そう! ジェノバにジェノベーゼ食いに行こう!」

 という事でジェノベーゼが有名なジェノバに立ち寄ることにする。

 店探しはGoogle先生に聞け!という事で調べてみると、ローマ法王が食べたというジェノベーゼが食べれるらしい。イタリアの市街地に入り込み、何個目の車線を右とか次の角をとか大騒ぎで、何とか駐車場に車を停めてローマ法王が食べたジェノベーゼにありついた。料理には満足だが超高級そうなお店にビーサンとジーンズは気が引けた。こんな感じで行き先も自由気ままな遠征は続く。

 選手はメリハリが大切だ。この移動日にあてた回復日が無ければ世界選手権は走れないだろう。回復とトレーニングのバランスが重要である。

ジェノバの市街地にも自転車レーンがある Photo: Motoshi KADOTAジェノバの市街地にも自転車レーンがある Photo: Motoshi KADOTA
ジェノバの凱旋門 Photo: Motoshi KADOTAジェノバの凱旋門 Photo: Motoshi KADOTA
ローマ法王も食べたというジェノベーゼ Photo: Motoshi KADOTAローマ法王も食べたというジェノベーゼ Photo: Motoshi KADOTA

 アヴィニョンに向かう途中の高速で西山が「ああ!! 空気入れ忘れた!」と叫んだ。マウンテンバイクのチューブレスタイヤは、はめるのに一気に高圧を掛ける必要があり、コンプレッサーか、空気をタンクに充填して一気に放出するタイプの空気入れが必要だ。その充填タイプのものをドロミテに忘れてしまったと…そういえば、自転車保管庫の端っこにあったような気がする…。これからタイヤ交換どうしようか悩みつつ、そこは現地調達という事で深く考えず旅を進めた。

 あれこれやってアヴィニョンに到着し、古いプロバンスの家をリノベーションしたホテルに男2人で宿泊した。ベッドは天蓋付きの大きなものと普通のベッドの2つ、もちろん別々で寝た。

ホテルの部屋からの景色 Photo: Motoshi KADOTAホテルの部屋からの景色 Photo: Motoshi KADOTA
2人でも十分寝られる大きさの天蓋付きベッド Photo: Motoshi KADOTA2人でも十分寝られる大きさの天蓋付きベッド Photo: Motoshi KADOTA
ガウン姿で富豪気分の西山 Photo: Motoshi KADOTAガウン姿で富豪気分の西山 Photo: Motoshi KADOTA

フランスの自転車道もチェック

 静かなエリアを選んだ事もあり、鳥の声と風の音しかしないホテルではゆっくり睡眠を取れた。朝食前には軽く朝練。現地サイクリングロードを実際にサイクリングしつつ、体の調子が回復してきている事を確認できた。

郊外の道は道路端が自転車レーン Photo: Motoshi KADOTA郊外の道は道路端が自転車レーン Photo: Motoshi KADOTA
市街地では車道と完全分離の自転車レーンが設けられる Photo: Motoshi KADOTA市街地では車道と完全分離の自転車レーンが設けられる Photo: Motoshi KADOTA
アヴィニョンの中心にある教皇庁 Photo: Motoshi KADOTAアヴィニョンの中心にある教皇庁 Photo: Motoshi KADOTA
 Photo: Motoshi KADOTA Photo: Motoshi KADOTA
 Photo: Motoshi KADOTA Photo: Motoshi KADOTA
 Photo: Motoshi KADOTA Photo: Motoshi KADOTA

 ホテルの庭で朝食をとり、チェックアウトまで時間があるので僕1人でプールイン! 西山はあまり興味が無いのか、部屋で準備をするらしい。だがプールサイドから写真を西山に送ってみると、すぐにプールに現れた(笑)。しばらく泳いでいたらオーナーが何しに来たのか?と色々会話をしてみると、こんな田舎のこの宿を選んだ日本人に興味深々のようだった。

サイクルウェアでプールイン Photo: Motoshi KADOTAサイクルウェアでプールイン Photo: Motoshi KADOTA
ホテルのオーナーと Photo: Motoshi KADOTAホテルのオーナーと Photo: Motoshi KADOTA
レサックに向かう途中に通った、世界一高いミヨー橋 Photo: Motoshi KADOTAレサックに向かう途中に通った、世界一高いミヨー橋 Photo: Motoshi KADOTA

 次はレース開催地のレサックまでの移動だ。その前に、空気入れが無い僕らは近くのサイクルショップとGIANTアヴィニョンを回り、空気入れを探した。だが結局充填式のものが無く、裏技的に使うCO2ボンベで一気にエアを入れる方法を取る事にした。タイヤ交換1回2.5ユーロとなるが仕方ない。大量のCO2ボンベを買い込み移動を開始した。

 夜になりレサックに到着すると、ホテルのオバちゃんがお出迎えしてくれたが、フランス語しかダメのようだ。何となくジェスチャーでやり取りしてると、娘さんが登場。娘さんがある程度英語で説明してくれて、部屋に入ると広い日当りの良い部屋は快適で、ゆっくり休むことができた。

 レースは日曜なので試走は木・金に済ませる予定で、翌朝は早目に出発となる。

快適だったホテルの部屋 Photo: Motoshi KADOTA快適だったホテルの部屋 Photo: Motoshi KADOTA
ホテルの朝食 Photo: Motoshi KADOTAホテルの朝食 Photo: Motoshi KADOTA

試走1日目は暑さにKO

Photo: Motoshi KADOTAPhoto: Motoshi KADOTA

 試走1日目は、ホテルの場所がメイン会場から離れてコースの西の端に面している事から、効率化するために西端から入り西側のループを走った。路面はガレガレのセクションが多く、赤土と黒土で日陰は常に泥、日向は乾燥してバフバフだ。シングルトラックは縦の変化もあり面白いが、ドロミテと違って景色ではテンションが上がらない。

 そして…暑い! ドロミテから降りてきた僕らには暑過ぎる天気で、試走中に飲み物が無くなったが、コース上で道路まで出られない。地図を見てもあと1時間は水分補給無しで中は乾き、唇も乾き始めて辛い試走1時間…から舗装路に出てからも20分ほど走ってやっとの思いでホテルに帰った。ドロミテでは寒さで死ぬかと思ったが、こちらフランスでは暑さで危なかった。ホテルのおじさんに聞いたら水道水も飲めると言う事でがぶ飲みして落ち着いたが、人生で一番ののどの渇きを体験した。

Photo: Motoshi KADOTAPhoto: Motoshi KADOTA
Photo: Motoshi KADOTAPhoto: Motoshi KADOTA
トゲに注意! Photo: Motoshi KADOTAトゲに注意! Photo: Motoshi KADOTA
リバークロス Photo: Motoshi KADOTAリバークロス Photo: Motoshi KADOTA
Photo: Motoshi KADOTAPhoto: Motoshi KADOTA

 夕食は付いてなかったが、頼んで特別に作ってもらう事にしたら、どうもオバちゃんの手料理で、フランスの家庭料理というやつだ。食べてみるとうぅ〜ん優しい味だ(笑)。旦那さんは英語が少し話せて色々と説明をしてくれるのは嬉しかった。

 そして翌日は室内で食べるか?外にするか?と聞かれて外を見てみると、気持ち良さそうに林のテーブルと椅子で食事をしているグループが見えたので、迷わず外でお願いした。

Photo: Motoshi KADOTAPhoto: Motoshi KADOTA
Photo: Motoshi KADOTAPhoto: Motoshi KADOTA

「あみだくじ」を解き明かせ

コース案内の看板。VTTはフランス語でMTBの意(Vélo Tout Terrain)。FFCはフランス自転車競技連盟の略称 Photo: Motoshi KADOTAコース案内の看板。VTTはフランス語でMTBの意(Vélo Tout Terrain)。FFCはフランス自転車競技連盟の略称 Photo: Motoshi KADOTA

 試走2日目は舗装路で30分ほど移動して、前日の続きの効率のいい所からスタートする事に。そして前日の教訓を生かし、2人とも背中に500mlのペットボトルを追加して持参。これで足りるやろ!と試走をスタートした。

 立体交差や分岐など本当に分かり難いコースで、試走はマップを見つつ進めるという感じになった。ストップ&ゴーで非効率になったが、小刻みにアップダウンが連続して、パワーとテクニックの両立が必要なコースという事は理解できた。

 ポイントは時折現れる激坂セクションと、轍が縦横無尽に走っていてどのラインを行くかで勝負が決まる「あみだくじ」のよう登坂。入ったルートの先が道に繋がるのか? 大きな轍でバイクから降りないといけなくなるのか? どのラインで行けば繋がっているのかを覚えたが、長過ぎるコースの何処にこの場所があるのかを、レース中正確に覚えていられる自信は無い。

 その後気持ちよく走っていると、僕らが思っていた場所ではない事が判明。そして飲み物も底をついてきて町までまだ距離がある…何とかコース上で町に近い場所まで走り、一旦コースから外れて昼食と補給をとった。

飾り付けられたレサックの市街地 Photo: Motoshi KADOTA飾り付けられたレサックの市街地 Photo: Motoshi KADOTA

 スタート地点の町のレストランでは敷物にレースの広告を使ったり、町の飾り付けがレースになっていたりと、盛り上がりを感じた。メニューもサイクリスト用のものが用意されていて、迷わずそのメニューを注文。内容はサラダ(まあまあボリュームある)と1プレートでパスタと肉。お腹は減っていたのでぺろっと食べて、町のスーパーで飲み物を購入した。メイン会場とスタート地点を確認するも、いまいち分かり難く諦めて試走を再スタートさせた。

 午後も暑く、2人無言の試走は淡々と続く。

 マラソンの試走はコースのレイアウトを覚えるのが主な役割で、ラインとか細かなものは頭に入らない。たまにある物凄く気をつける必要のあるセクションはしっかり覚えるけど、あとはサラッと流してコースの全体像を把握する感じだ。

 試走の後半にはなるが、レースで言うとスタートから直後に来るコースなので、入念に試走するも暑さでフラフラ。2人は既にアイクリームを食べる事しか頭にない。

クロスカントリーマラソン世界選手権のスタート・フィニッシュ地点 Photo: Motoshi KADOTAクロスカントリーマラソン世界選手権のスタート・フィニッシュ地点 Photo: Motoshi KADOTA

 一通りコースは覚えて今朝入った所からコースアウトし、舗装路をホテルに帰る途中にスーパーを発見した。吸い込まれるように入り、飲み物とアイスを勢いに任せて購入。結局買い過ぎで飲みきれず、2人とも1リットルの炭酸水を背中に入れてホテルまで30分走る事になった。お腹が空いている時にスーパーに行くと余計なものまで買ってしまうという話をよく聞くが、喉が乾いてる時も同じようなものなのか!?

 2日の試走で何とかコースを全て走る事ができて、ある程度のシミュレーションはできそうなので、あとは疲労を回復させるだけだとホテルのプールでクールダウンし、お待ちかねの夕食は外のプールサイドだ!

 意気揚々と外での食事を楽しみに行ってみると…日本人には寒い! 上着を着てもちょっと寒く、そしてハエとホテルの飼い犬アチューが邪魔をする環境での夕食は、ちょっと辛かったが心と体を十分に満たしてくれた。ハエはチーズが好みのようで、西山はハエと戦っている…。僕はアチューにパンをあげてみたが、犬はパンは食べないようだ(笑)。

寒かった外でのディナー Photo: Motoshi KADOTA寒かった外でのディナー Photo: Motoshi KADOTA
ホテルの飼い犬アチュー Photo: Motoshi KADOTAホテルの飼い犬アチュー Photo: Motoshi KADOTA

準備万端! 明日はマラソン世界選手権

自動車は自転車から1.5m離して追い抜くよう指示がある Photo: Motoshi KADOTA自動車は自転車から1.5m離して追い抜くよう指示がある Photo: Motoshi KADOTA

 翌日は足りないものの買い出しとバイク整備で一日を使ったが、田舎道は車が日本では考えられない程に速い! オバちゃんが運転する車に一般道で軽く抜かれるが、何となく日本より自転車や車、歩行者とそれぞれがお互いに尊重しあって道路をシェアしている感じで走りやすい。

 リカバリーライドで走ったのは田舎道でほとんど何もない、日本で言う広域農道のような道だったが、道路標識で自転車との間隔を1.5m空けるよう指示されていて、ほぼ全ての車が自転車との間隔を空けて追い抜いて行く。そして市街地では自転車も通行帯が決まっていて、しっかり走る場所が決められている。必要な場所で必要な対策が取られていて合理的だと感じた。

羊横断注意だが、シマウマが出現 Photo: Motoshi KADOTA羊横断注意だが、シマウマが出現 Photo: Motoshi KADOTA

 受付では前日顔合わせしていた日本ナショナルチームと再合流。チームと言ってはみたものの、選手は僕と、日本MTB長距離界のエース池田祐樹。そして監督?マネージャー?の池田妻「はらぺこサイクルキッチンさん」の3人だけだ。

 一緒に受付を済ませた後は、翌日レースの補給等を入念に打ち合わせ。「はらぺこキッチンサポート」は完璧で、フィードゾーンの場所は移動プランまでしっかり組み立てられていて、口を挟む余地は無い。サポートのプランに合わせて、何をどのフィードで取るのかを打ち合わせをした。

Photo: Motoshi KADOTAPhoto: Motoshi KADOTA
Photo: Motoshi KADOTAPhoto: Motoshi KADOTA

 西山は今回UCIマラソンシリーズポイントを持っているが、JCFの選考基準の関係で世界選手権ではなく同時開催の同コース使用のローカルレースに出場する。しかし申し込みしていてお金も振込完了して通知も来ているのに…リストに名前が無い! だが少し話をしてみたところ、すぐに走れるようになった。実にフランスらしい(笑)。

日本代表ウェアにゼッケンをう装備した Photo: Motoshi KADOTA日本代表ウェアにゼッケンをう装備した Photo: Motoshi KADOTA

 全て打ち合わせを終えて出展ブースを見ていると、地元の蜂蜜や食べ物を売っている。特に欲しい訳ではないが、地元の何かを買うのが僕はたまらなく好きというか癖だ。地元の蜂蜜というのを確認してすぐに蜂蜜を数個購入した(実はドロミテでも薬草が入った蜂蜜を購入済なのに)。ちょっと離れたテントで西山はバームクーヘンのような素朴なお菓子に手を出している。師匠の教え通り「地元のものを買う!」を実践している素晴らしい弟子だ!

 色々やって各々のホテルに帰ってレース準備となった。ナショナルチームの体制については色々とあるが、ここでは遠征の楽しさを伝える事にしよう(笑)。

(続く)

→<4>クロスカントリーマラソン世界選手権を激走

門田 基志門田 基志(かどた・もとし)

1976年、愛媛県今治市生まれ。世界最大の自転車メーカー、ジャイアント所属のMTBプロライダー。選手として国内外のレースに参戦する一方、レース以外のサイクリングツアーも展開。石鎚山ヒルクライム、サイクリングしまなみなど数多くの自転車イベントを提案し、安全教室の講師やアドバイザーも務めるなど、自転車文化の発展に奔走している。

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