210kmレースから家族向けサイクリングまで「ツール・ド・おきなわ」11月12、13日開催 注目選手に聞いた自転車の祭典の魅力

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 日本最大級のロードレースイベント「第28回ツール・ド・おきなわ2016」が11月12、13日に沖縄本島北部(通称:やんばる)を舞台に開催される。UCI(国際自転車競技連合)公認レースからレベル・年代ごとの市民レース、風光明媚な景色を楽しめるサイクリングなど、誰でも楽しめる“自転車の祭典”だ。国際レースの有力選手や地元・沖縄の選手ら注目選手の声とともに、ツール・ド・おきなわの魅力に迫る。

大自然のなかを駆ける「ツール・ド・おきなわ」男子チャンピオンレースのレース風景(ツール・ド・おきなわ協会提供)大自然のなかを駆ける「ツール・ド・おきなわ」男子チャンピオンレースのレース風景(ツール・ド・おきなわ協会提供)

国内アマチュアレースの最高峰

2015年の男子チャンピオンレースを制したクリスティ・ジェソン(ツール・ド・おきなわ協会提供)2015年の男子チャンピオンレースを制したクリスティ・ジェソン(ツール・ド・おきなわ協会提供)

 UCI公認の男子チャンピオンレースは、UCIアジアツアー1.2クラスにランクされるワンデーレース。沖縄県出身でリオデジャネイロ五輪ロードレース日本代表の内間康平(ブリヂストンアンカー サイクリングチーム)をはじめ国内のトップ選手が集まり、海外招待チームも多数参戦するハイレベルなレースだ。

 女子国際レース100kmは海外からの招待選手枠が従来よりも拡大され、さらにハードなレースとなった。また、ジュニア国際レースは140kmで行われる。

 市民レースは国内最長の210kmを筆頭に140km、100km、50kmという異なる距離が設定されている。年代別のカテゴリーが100kmに2つ、50kmには4つ用意されている。さらに50kmで争うレディースレースと中学生レース、10kmの小学生レース。国内アマチュアレースの最高峰とされる市民レース210kmは、昨年の大会で高岡亮寛(イナーメ信濃山形)が歴代最多となる3度目の優勝を果たしている。

市民レース140kmのスタート地点(ツール・ド・おきなわ協会提供)市民レース140kmのスタート地点(ツール・ド・おきなわ協会提供)
快晴のもと、海岸沿いを時速40km超のスピードで駆け抜ける選手たち=2015年11月8日 Photo: Kenji HASHIMOTO快晴のもと、海岸沿いを時速40km超のスピードで駆け抜ける選手たち=2015年11月8日 Photo: Kenji HASHIMOTO

 レースは大自然のなかで繰り広げられる。舞台となるやんばるは亜熱帯の森林が広がり、ヤンバルクイナやノグチゲラに代表される貴重な野生生物が生息している。ほかにも沖縄海岸国定公園に指定されている西海岸や美しい海浜、河口域に広がるマングローブ林など豊かな自然が魅力だ。

サイクリング部門は1500人規模

 ツール・ド・おきなわの楽しみ方はレースに出場することだけでなく、サイクリング、会場の出展ブース見物や子供たちの一輪車・三輪車大会などさまざま。選手だけでなく誰でも楽しめるイベント作りが、“自転車の祭典”として親しまれる理由だ。

レース会場の様子(ツール・ド・おきなわ協会提供)レース会場の様子(ツール・ド・おきなわ協会提供)
小さな子供たちが参加するイベント「三輪車大会」などさまざまな楽しみ方がる(ツール・ド・おきなわ協会提供)小さな子供たちが参加するイベント「三輪車大会」などさまざまな楽しみ方がる(ツール・ド・おきなわ協会提供)
サイクリング部門はさまざまなルートで楽しめる(ツール・ド・おきなわ協会提供)サイクリング部門はさまざまなルートで楽しめる(ツール・ド・おきなわ協会提供)

 沖縄本島一周をはじめとするロングライド、ファミリーで楽しめるサイクリングなどが設けられるサイクリング部門には、1500人規模の参加者が集まる。

 沖縄本島を2日間かけて走破するサイクリスト憧れのコース「沖縄本島一周336km」、沖縄県北部地域(やんばる)の自然あふれる海岸線を走る「やんばるセンチュリーライド176km」はいずれも走り応えのあるクラスで、沖縄の魅力が満載されている。

 中級者向けのロングライド「チャレンジサイクリング100km」は今年から土曜日開催となり、レース・サイクリングの両部門に参加しやすくなった。また、沖縄の西海岸を走る「恩納村ファミリーサイクリング70km」や、離島を走る「伊江島ファミリーサイクリング」「伊是名島サイクリング」は家族で楽しめるコースが設定されている。

「第28回ツール・ド・おきなわ2016」開催概要

日程:2016年11月12日(土)・13日(日)
開催地:沖縄県北部地域(やんばる)
メイン会場:名護市屋内運動場
大会会長:稲嶺進(北部広域市町村圏事務組合理事長・名護市長)
主催:NPO法人ツール・ド・おきなわ協会、北部広域市町村圏事務組合、日本自転車競技連盟
主管:ツール・ド・おきなわ実行委員会
参加申込締切:2016年9月30日(金)17時まで
参加申込ページ:http://www.tour-de-okinawa.jp/OUTLINE/entry.html

◇         ◇

森本誠「ホビーレーサーNo.1を決める大会」

 ヒルクライム大会で屈指の強さを誇る森本誠(イナーメ信濃山形)は昨年は男子チャンピオンレースに出場。今年は2年ぶりの市民レース210kmで初優勝を目指す。優勝争いのライバルにはチームメイトの高岡亮寛、中村龍太郎を挙げている。

「JBCF 経済産業大臣旗 ロードチャンピオンシップ」でメイン集団を走る森本誠 =2014年9月21日 Photo: Ikki YONEYAMA「JBCF 経済産業大臣旗 ロードチャンピオンシップ」でメイン集団を走る森本誠 =2014年9月21日 Photo: Ikki YONEYAMA

――なぜツール・ド・おきなわに出場するのか?

 ホビーレーサーNo.1を決める大会であるから。またそれにふさわしいコースだと思う。

――コースの特徴や観戦ポイント

 2回の長い上りを経て、後半に厳しい上りが集まっており、力勝負になりやすい。観戦ポイントは、羽地ダムの先にあるトンネル出口あたりでしょうか。

――大会の雰囲気は?

 シーズン最後の南国の島でのレースということで、(晴れれば)最高に開放的で気持ちいい。強豪選手の気合も入っており、とてもワクワクする。

金子広美「雰囲気やコース、選手。すべてが魅力」

 女子国際レース100kmには金子広美(イナーメ信濃山形)が出場する。昨年は3位だったが、上りでの強さを武器に2年ぶりの優勝を目指す。

「ツール・ド・おきなわ 女子国際レース100km」で積極的な走りを見せた金子広美 =2015年11月8日 Photo: Kenji HASHIMOTO「ツール・ド・おきなわ 女子国際レース100km」で積極的な走りを見せた金子広美 =2015年11月8日 Photo: Kenji HASHIMOTO

――なぜツール・ド・おきなわに出場するのか?

 シーズンを締めくくる、大事な大会です。国内のレースで、これだけの距離を公道で走れるレースはそんなにありません。大会の雰囲気やコース、参加する選手など、すべてが魅力ある大会です。

――コースの特徴や観戦ポイント

 スタートから上りで始まり、海岸線を抜けて普久川ダムへの上りに入ります。ここで人数が絞り込まれ、東海岸のアップダウンを進みます。やや下り基調になり東村へ向かいますが、後半の羽地ダムまでも何度か短い上りが繰り返されて、強い選手が残り、名護のゴールまで最後の戦いへ突入します。東村の道の駅は他のクラスでは中間スプリントポイントにもなっているので、観戦ポイントにいいと思います。

――大会の雰囲気は?

 温暖な沖縄でのレースだけあって、会場の雰囲気はとっても穏やかで、毎年楽しませてもらっていますが、やはりレースの朝だけは、空気もピリッとしている気がします。周りの選手からも緊張感や集中している気迫が感じられます。ゴール後は再び穏やかな感じになり、ボランティアの学生マッサージにも癒されています。

西加南子「シーズン最後のお祭りイベント」

 金子と同じ女子国際レース100kmに出場する西加南子は、「女子のレースでは日本では一番きついコースなので、まずは完走。できれば先頭集団でゴールしたいと思う」と目標を語る。

2007年以来の出場となる西加南子 (本人提供)2007年以来の出場となる西加南子 (本人提供)

――なぜツール・ド・おきなわに出場するのか?

 毎年名護市に長期滞在していますが、ツール・ド・おきなわに参加したのは2007年が最後。昨年サイクリングの部にゲスト参加し、またレースに参加したくなりました。

――コースの特徴や観戦ポイント

 平地あり、山あり、風もあり、変化の多いとても難しく、厳しいコース。観戦ポイントは普久川ダムの補給地点と大浦湾~羽地ダムへの上りトンネル後の曲がり角が良いと思います。

――大会の雰囲気は?

 サイクリングを楽しむ人から本気レースのサイクリストが一同に集まるシーズン最後のお祭りイベントです。登録選手はシーズン最後のレースでリラックスした人と狙っている人と分かれている気がします。レース後のリラックス感がとても良いです。

重満丈「結果を出し、沖縄に貢献したい」

 ジュニア国際レース140kmに出場する重満丈(北中城高校)は、今大会の目標を「ジュニア国際での地元選手の優勝が今までないので、優勝することです」と強い意気込みで臨む。

2015年はジュニア国際レースで3位だった重満丈 (ツール・ド・おきなわ協会提供)2015年はジュニア国際レースで3位だった重満丈 (ツール・ド・おきなわ協会提供)

――なぜツール・ド・おきなわに出場するのか?

 生まれ育った沖縄でのレースなので結果を出し、沖縄に貢献したい。

――コースの特徴や観戦ポイント

 どのカテゴリーもコースからきれいな海が見えると思います。また、全てのカテゴリーのゴール地点が一緒なので迫力があります。

――大会の雰囲気は?

 国際レースがあるため、海外からの選手やプロチーム、日本中のサイクリストが来るので活気にあふれています。

国富直樹「1年間の最大の目標」

 地元勢である沖縄輪業の国富直樹は、市民レース100kmオーバー40で優勝を狙う。

市民レース100kmオーバー40に出場する沖縄県勢の国富直樹 (本人提供)市民レース100kmオーバー40に出場する沖縄県勢の国富直樹 (本人提供)

――なぜツール・ド・おきなわに出場するのか?

 沖縄県内の選手はこれが1年間の最大の目標です。

――コースの特徴や観戦ポイント

 50km系は平坦でのパワー、100km以上は総合力が試されるコースだと思います。オススメの観戦ポイントは最後の羽地ダムへ向かう上り、トンネルを向けて右折する区間です。100km以上のレースはここで勝負が決まることが多いのでオススメです。

――大会の雰囲気は?

 やはり“ロードレースの甲子園”と言われるだけあります。県外からの強豪選手はもちろん沖縄県内の選手にとっては一大イベントですから皆さん気合が入っていますね。

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