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ブエルタ・ア・エスパーニャ2016 第7ステージヴァンフネヒテンがスプリント勝利 コンタドールが落車に巻き込まれ肩、脚など負傷

by 福光俊介 / Syunsuke FUKUMITSU
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 ブエルタ・ア・エスパーニャ2016は8月26日、第7ステージが行われ、集団スプリントをヨナス・ヴァンフネヒテン(ベルギー、イアム サイクリング)が制した。総合首位の証であるマイヨロホは、ホンダルウィン・アタプマ(コロンビア、BMCレーシングチーム)がキープ。日本勢では、別府史之(トレック・セガフレード)がメイン集団内の20位で、新城幸也(ランプレ・メリダ)がトップから9分50秒差の112位でフィニッシュしている。

スプリントを制しステージ優勝を果たしたヨナス・ヴァンフネヒテン Photo: Yuzuru SUNADAスプリントを制しステージ優勝を果たしたヨナス・ヴァンフネヒテン Photo: Yuzuru SUNADA

中盤はアスタナが主導権を握る

 今大会は開幕地であるスペイン北東部・ガリシア州で第6ステージまでを送ってきたが、この日から東へと針路をとり、まずはカンタブリア山脈を目指すこととなる。マセダからプエブラ・デ・サナブリアまでの158.5kmのコースは、3つの3級山岳を中心に、終始上り基調で推移するコース。一方で、勾配が10%を超えるような厳しい上りが少なめで、最後の3級山岳からフィニッシュにかけては下りが待っているなど、登板力のあるスプリンターが粘りを見せると、ステージ優勝争いが激しいものとなることが予想された。

ステージ中盤の逃げグループ。メイン集団とは約3分のリードで進んだ Photo: Yuzuru SUNADAステージ中盤の逃げグループ。メイン集団とは約3分のリードで進んだ Photo: Yuzuru SUNADA

 レースはまず6人が先行。25.3km、80.5kmにそれぞれ設けられた3級山岳ポイントはルイスアンヘル・マテ(スペイン、コフィディス ソリュシオンクレディ)が1位通過。

 メイン集団は先を急ぐ6人に大きなリードは与えず、中盤は3分程度の差をキープ。残り60kmを迎える頃には射程圏内にとらえ、結果的にフィニッシュまで43kmを残して逃げは吸収された。

レース中盤のメイン集団 Photo: Yuzuru SUNADAレース中盤のメイン集団 Photo: Yuzuru SUNADA

 長い間メイン集団の主導権を握っていたアスタナ プロチームだったが、逃げをキャッチするタイミングでダリオ・カタルド(イタリア)がアタック。これをきっかけに、ルイスレオン・サンチェス(スペイン、アスタナ プロチーム)、ジャンルーカ・ブランビッラ(イタリア、エティックス・クイックステップ)、サイモン・クラーク(オーストラリア、キャノンデール・ドラパック プロサイクリングチーム)、さらには序盤から逃げていたマテが加わり、5人が抜け出す。メイン集団からは次々と追走を試みる動きが見られるが、いずれもチェックされ、これ以上の飛び出しは許されない。その間、140km地点に設けられたこの日最後の3級山岳もマテが1位で通過している。

残り200mで逃げをとらえスプリント勝負に

 前を行く5人のリードは最大で約40秒。とはいえ、サンチェスを中心に下りを得意とするメンバーがそろったこともあり、最後の3級山岳を越えてからフィニッシュに向かう下りでスピードに乗せる。やがて3人がメイン集団へと戻り、サンチェスとクラークに逃げが絞られるが、残り5kmで後続との差は18秒、残り2kmで12秒と、逃げ切りの可能性が膨らむ。

またしても落車したアルベルト・コンタドール。左肩や左肘の傷が痛々しい Photo: Yuzuru SUNADAまたしても落車したアルベルト・コンタドール。左肩や左肘の傷が痛々しい Photo: Yuzuru SUNADA

 そしてラスト1km。フラムルージュを通過するときには、その差は7秒。メイン集団もスピードを上げて迫ってきた。最後の最後まで粘りを見せていたサンチェスとクラークだったが、残り200mで力尽き、あと一歩のところで逃げ切り勝利ならず。

 そして勝負はスプリントに。逃げていた2人をとらえると同時に加速したのはヴァンフネヒテン。ダニエーレ・ベンナーティ(イタリア、ティンコフ)やアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター チーム)らが追い込んできたが、先頭は譲らずトップでフィニッシュラインを通過した。

 29歳のヴァンフネヒテンは、今大会がグランツール初出場。フィニッシュ前がわずかに上っている得意とするレイアウトで、見事に勝利をつかんだ。また、今年でチームの解散が決まっているイアム サイクリングにとっても、うれしい今大会初勝利となった。

マイヨロホを守ったホンダルウィン・アタプマ Photo: Yuzuru SUNADAマイヨロホを守ったホンダルウィン・アタプマ Photo: Yuzuru SUNADA

 スプリント勝負となったこのステージ。フィニッシュ直前はコーナーが多く、テクニカルなコースだったが、ラスト500m地点でメイン集団に落車が発生。前方を走っていたアルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ)がコーナーでクラッシュしたのをきっかけに、多くの選手が巻き込まれた。これにより、コンタドールは左側の肩と肘、脚を負傷したが、今のところ骨折は見られないことがチームから発表されている。

 なお、メイン集団内でフィニッシュしたアタプマがマイヨロホを守っているが、総合2位のバルベルデがステージ3位でフィニッシュしたことにより、ボーナスタイムを4秒獲得。その差は24秒となっている。

第7ステージ結果
1 ヨナス・ヴァンフネヒテン(ベルギー、イアム サイクリング) 3時間55分44秒
2 ダニエーレ・ベンナーティ(イタリア、ティンコフ) +0秒
3 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター チーム) +0秒
4 フィリップ・ジルベール(ベルギー、BMCレーシングチーム) +0秒
5 ケヴィン・レザ(フランス、エフデジ) +0秒
6 ゲディミナス・バグドナス(リトアニア、アージェードゥーゼール ラモンディアル) +0秒
7 ジャンニ・メールスマン(ベルギー、エティックス・クイックステップ) +0秒
8 クリスティアン・スバラーリ(イタリア、ディメンションデータ) +0秒
9 ロマン・アルディ(フランス、コフィディス ソリュシオンクレディ) +0秒
10 トッシュ・ヴァンデルザンド(ベルギー、ロット・ソウダル) +0秒
20 別府史之(日本、トレック・セガフレード) +0秒
112 新城幸也(日本、ランプレ・メリダ) +9分50秒

個人総合(マイヨロホ)
1 ホンダルウィン・アタプマ(コロンビア、BMCレーシングチーム) 25時間41分5秒
2 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター チーム) +24秒
3 クリストファー・フルーム(イギリス、チーム スカイ) +32秒
4 ナイロアレクサンデル・キンタナ(コロンビア、モビスター チーム) +38秒
5 ヨアンエステバン・チャベス(コロンビア、オリカ・バイクエクスチェンジ) +38秒
6 サムエル・サンチェス(スペイン、BMCレーシングチーム) +1分7秒
7 レオポルド・ケニッグ(チェコ、チーム スカイ) +1分12秒
8 ピーター・ケノー(イギリス、チーム スカイ) +1分14秒
9 ジャンルーカ・ブランビッラ(イタリア、エティックス・クイックステップ) +1分22秒
10 サイモン・イェーツ(イギリス、オリカ・バイクエクスチェンジ) +1分28秒
101 別府史之(日本、トレック・セガフレード) +47分8秒
112 新城幸也(日本、ランプレ・メリダ) +50分5秒

ポイント賞(プントス)
1 ジャンニ・メールスマン(ベルギー、エティックス・クイックステップ) 60 pts
2 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター チーム) 50 pts
3 ルイスレオン・サンチェス(スペイン、アスタナ プロチーム) 39 pts

山岳賞(モンターニャ)
1 アレクサンドル・ジェニエス(フランス、エフデジ) 10 pts
2 ルイスアンヘル・マテ(スペイン、コフィディス ソリュシオンクレディ) 9 pts
3 トマス・デヘント(ベルギー、ロット・ソウダル) 8 pts

複合賞(コンビナーダ)
1 ホンダルウィン・アタプマ(コロンビア、BMCレーシングチーム) 22 pts
2 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター チーム) 23 pts
3 ルーベン・フェルナンデス(スペイン、モビスター チーム) 57 pts

チーム総合
1 モビスター チーム 76時間3分47秒
2 BMCレーシングチーム +53秒
3 キャノンデール・ドラパック プロサイクリングチーム +1分9秒

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