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まさみんのゆるゆる自転車女子旅<21>ペダリング解析とフィッティングでヘタレ脱却! キクミミ氏の強さにも迫る

by 龍野雅美 / Masami TATSUNO
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 こんにちは!ポタガールのヘタレ代表まさみんです。那須ロングライドで実感した自分のヘタレっぷり。何とかもう少し楽についていけるようにならないものか…。そこでたどり着いたのが東京都渋谷区にあるロードバイク教室「GranDiver」(グランディヴェル)。数多のレースで入賞し、その姿からも注目を集めているキクミミ氏、そしてその“嫁”のさおりんから強さの秘訣を盗むとともに、最先端技術をもって楽に速く走れる技を獲得するためにお邪魔してきました。

目印は「TAOKAS」のフラッグとずらっと並べられた自転車。ぜひ一度体験してみてください Photo: Masami TATSUNO目印は「TAOKAS」のフラッグとずらっと並べられた自転車。ぜひ一度体験してみてください Photo: Masami TATSUNO

強さの秘密はダンシングマシーン!?

GranDiver(グランディヴェル)のフィッティング&トレーニングサポートを体験してきました! Photo: Masami TATSUNOGranDiver(グランディヴェル)のフィッティング&トレーニングサポートを体験してきました! Photo: Masami TATSUNO

 ヒルクライムやマウンテンバイクの大会で数々の輝かしい成績を誇るキクミミ氏。その外見ばかりでなく、高価なロードバイク勢のなかを小径車やママチャリで抜いていく速さは何度見ても驚きを隠せません。グランディヴェルのトレーナー北川賢太郎さんに、その強さを分析してもらいました。

 ペダリングするキクミミ氏をぐる~っと一周観察した結果、北川さんが注目したのは「サドルの高さ」。聞くとキクミミ氏のサドルは、身長173~175cmの人の平均的なサドルの高さに設定されているそうです。ということは、身長168cm前後のキクミミ氏は、自分より5センチ以上身長が高い人の高さに設定していたんです。

ママチャリ最速ライダーのキクミミ氏!写真は1月に行われたスクールクロスの時のもの Photo: kikuzoママチャリ最速ライダーのキクミミ氏!写真は1月に行われたスクールクロスの時のもの Photo: kikuzo

 「ここまで高めに設定している人は初めて見ました」と北川さんも驚いた様子。サドルだけではなくハンドルも少し高めのようです。なぜ、こうなったのか…。北川さんから、ポジションのアドバイスをしてもらっているうちに気が付きました。

 「前傾にすると、前が見えないんだお…」

 遠目からもすぐにそれとわかるコスプレイヤーキクミミ氏。その被り物ゆえ、視野が極端に遮られてしまい前傾姿勢を取ることができないのです!

 「…!? あはははははは!!!」一同思わず爆笑です。足の強さもさることながら、こうして研ぎ澄まされていった独特のフォームがヒルクラマーとしてのキクミミ氏を作っていったのです。

前後左右、様々な角度からチェックするトレーナーの北川さん Photo: Masami TATSUNO前後左右、様々な角度からチェックするトレーナーの北川さん Photo: Masami TATSUNO
通常モードのキクミミ氏。足がたくましい Photo: Masami TATSUNO通常モードのキクミミ氏。足がたくましい Photo: Masami TATSUNO

 「自転車のセッティングを見ても、ダンシングしたそうですよね。座った状態で走っていても、今にもダンシングしそうな感じがする。ダンシングマシーンて感じ」と北川さん。「たしかに、いつもすぐダンシングするよね!」と嫁さおりん。「ま、まずい…。(北川さんに分析されると)今までのことがすべて見透かされてしまうような気がする!」と焦るキクミミ氏。横で爆笑するまさみん。

 北川さん、すごいです。まるで、今までのキクミミ氏を紐解くように解説してくれました。いくら最先端の機械があっても、多くの人を見てきた北川さんの目や豊富な経験や知識に基づくご指摘には敵いません。

 「1カ月半くらい通って、基礎から叩き直してみようかな…」キクミミ氏から、そんな呟きが聞こえました。

フォームについてアドバイスをうけるキクミミ氏 Photo: Masami TATSUNOフォームについてアドバイスをうけるキクミミ氏 Photo: Masami TATSUNO
出力アップで前傾姿勢に。あっ!・・・前が見えない(笑) Photo: Masami TATSUNO出力アップで前傾姿勢に。あっ!…前が見えない(笑) Photo: Masami TATSUNO

実は女性の方が圧倒的に多い!

 グランディヴェルではコンピュトレーナーという機械とRaceMate ONEというソフトを使って「左右のバランス」「ワット計測(漕ぐ力の大きさ)」「ペダリング効率(力の出ている角度・強さ)」を知ることができます。

私とさおりんもチェックしてもらいました! Photo: Masami TATSUNO私とさおりんもチェックしてもらいました! Photo: Masami TATSUNO

 実際に漕ぎながら、グラフや数字の変化を見るのはとても楽しい体験でした。「円グラフの白い線がピーナッツのような形になっていますが、これが丸に近づけば近づくほど理想的な力のかけ方ができていることになります」と言われ、試行錯誤する3人。これが意外と難しいのです。「3時の角度で一番大きな力がかけられるように」とか「膝の下をもっとリラックスさせて」と北川さんのアドバイスに合わせて模索します。

「うわー!腹筋ツライ!もも裏くる!」と本人もかなりしんどそう Photo: Masami TATSUNO「うわー!腹筋ツライ!もも裏くる!」と本人もかなりしんどそう Photo: Masami TATSUNO

 一番キレイな丸が描けたのがさおりんでした! シクロクロスなどバランスが大切な競技をメインにやっているだけあって、センスがいい! 「こういうのは女性の方が上手ですね。男性に比べて筋力が弱い中で速く走るように頑張るので、体の使い方がうまいです」とトレーナーからもお褒めの言葉をいただきました。

 お話を伺っていてびっくりしたのが、グランディヴェルのユーザーは、なんと7~8割が女性ということ。イベントや走行会に参加したものの、スピードについていけなくてなんとかしなくちゃと通われる方が多いそうです。お稽古の一つとして楽しんでいるようで、女性の趣味として自転車が市民権を得るようになってきたのかなと感じることができました。

自転車はセンスなんていらない!

 「自転車はきちんとステップを踏めば、誰でも速くなれるし楽しむことができるんです」と話す北川さん。やはり男性の方が多いのが自転車。その中で、いきなりスピードについていこうとしても難しいものです。

 でも、そこで「私はセンスがないから…」と立ち止まらないで「ペダリングの感覚」「出力」「距離」を少しずつ獲得していくことが大切です。効率的なエコペダリングや一気にスピードをあげるようなパワーペダリングの感覚は、コンピュトレーナーのような分析ツールを使って磨くことができます。

 そして屋内のトレーニングだけではなく、実際にいろんなコースを走ることで、走れる距離や経験を積み重ねていくことも大切です。女性はポタリングから始めて「楽しみながら、継続して」乗ることがスキルアップにつながります。「センスがないから」と自分で壁を作らないで!

龍野雅美龍野雅美(たつの・まさみ)

1984年生まれ、埼玉県在住。平日はふつうの働き女子(アラサー女子)、休日は自転車、ときどきライター。2010年に初参加した四国一周サイクリングイベント「コグウェイ四国」がきっかけで自転車旅に夢中に。以来、日本各地へ自転車とともにでかけ、そろそろ海外での自転車旅も…と夢見ている。自転車の楽しみ方と埼玉の魅力を発信する「ポタガール」としても活動し、ポタガールらが登場するウェブサイト「ポタ日和」で情報発信をしている。ワールドサイクルブログ「ポタガール まさみんです!」でも執筆中。

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