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ブエルタ・ア・エスパーニャ2016 第5ステージメールスマンが小集団のスプリントに勝利し区間2勝目 マイヨロホはアタプマが維持

by 後藤恭子 / Kyoko GOTO
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 ブエルタ・ア・エスパーニャ第5ステージが8月24日に開かれ、ジャンニ・メールスマン(ベルギー、エティックス・クイックステップ)が小集団のゴールスプリントを制し、大会2度目のステージ優勝を果たした。総合リーダージャージのマイヨロホは前日に引き続き、ホンダルウィン・アタプマ(コロンビア、BMCレーシングチーム)が堅守。新城幸也(ランプレ・メリダ)は33位、別府史之(トレック・セガフレード)は37位でそれぞれフィニッシュした。

2度目の区間優勝を遂げたメールスマン Photo : Yuzuru SUNADA2度目の区間優勝を遂げたメールスマン Photo : Yuzuru SUNADA

単独での逃げを選択したマシャド

 第5ステージは海辺の町ビベイロから、ローマ時代の城塞都市ルーゴまでの171.3kmを舞台に行われた。ステージは3つの異なるパートで構成され、前半57kmは海抜の低い平坦な海辺を通過する。107km地点からは3級山岳のマルコ・デ・アルバーレが登場。平均勾配3.6%、距離は11.8kmの上りが続き、残りの約60kmはアップダウンが繰り返しゴールを目指すレイアウトだ。

逃げたマシャドとモリス Photo : Yuzuru SUNADA逃げたマシャドとモリス Photo : Yuzuru SUNADA

 雨のスタートとなった第5ステージは各選手、レインウェアを着用してのスタートとなった。レースは序盤から、ティアゴジョセピント・マシャド(ポルトガル、チーム カチューシャ)とジュリアン・モリス(フランス、ディレクトエネルジー)の2人が逃げを決めた。しかし、2人の協調体制は崩れ、100km手前の補給地点でモリスがサコッシュを受け取っている間にマシャドがアタックを決め、単独で76km先のゴールを目指す展開となった。

走り終えた別府史之 Photo : Yuzuru SUNADA走り終えた別府史之 Photo : Yuzuru SUNADA

 マシャドはペースを上げ、一時は5分の差をつけてメイン集団を引き離していたが、マルコ・デ・アルバーレを通過したところで、メイン集団が一斉に追い上げを開始。総合順位を守りたいBMCレーシングチームや、スプリンターを送り込みたいエティックス・クイックステップ、トレック・セガフレード、チーム ジャイアント・アルペシンが中心となり、トップを行くマシャドを猛追。途中、別府がプロトンの先頭を引き、先頭との差を2分まで縮める場面もみられた。最終的にマシャドの逃げはゴールまで残り15km地点で吸収された。

落車相次ぐ激しいゴールスプリント

 その後は、ステージ優勝をかけた各チームの攻防がスタート。これまで集団で息を潜めていたティンコフやチーム スカイ、モビスター チームも集団の先頭に浮上し、各チームが激しい位置取りを始めた。

ゴール直前で積極的に動いたジルベールだが、成績には結びつかなかった Photo : Yuzuru SUNADAゴール直前で積極的に動いたジルベールだが、成績には結びつかなかった Photo : Yuzuru SUNADA

 ゴールまで残り4km地点、ルーゴの街に入ると道は徐々に狭まり、さらに急なカーブも増えるテクニカルなコースになる。チーム スカイとロット・ソウダルが集団の前方に位置取るなか、ゴール前2.5kmではサイモン・クラーク(オーストラリア、キャノンデール・ドラパック プロサイクリングチーム)とフィリップ・ジルベール(ベルギー、BMCレーシングチーム)が勢い良く飛び出し、一時は先頭に立った。

 しかし、連続するコーナーや落車などで人数を減らしながら追い上げた集団に吸収。混戦のゴールスプリントへ持ち込まれたが、ズデニェック・シュティバル(チェコ、エティックス・クイックステップ)がチームメートのメールスマンを完璧な位置からリードアウトを行い、メールスマンはトップでフィニッシュ。自身大会2回目の優勝を果たした。

 ゴール後のインタビューで、メールスマンは「最初の区間勝利が自信につながり、そのおかげで今日もストレスなくスタートすることができた」とコメント。さらに「シュティバルのリードは信じられないほど素晴らしいものだった。ゴール手前200mでゴーサインを見たとき、もし私が止まったら背後から誰かが行くと思ったから、とにかく飛び込んだ。最終的にトップでフィニッシュできてとても嬉しい」と喜びを語った。

総合リーダーの座をキープしたアタプマ Photo : Yuzuru SUNADA総合リーダーの座をキープしたアタプマ Photo : Yuzuru SUNADA

 ゴール直前の位置取り争いから生じた複数の落車では、総合を狙うスティーフェン・クルイシュウィック(オランダ、チーム ロットNL・ユンボ)や、アルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ)のアシストを務めるロベルト・キセルロウスキー(ティンコフ)が巻き込まれ負傷。マイヨロホを着るアタプマの姿もあったが、ゴール前3km以内で起こった落車に対する救済措置により同タイムのゴールと見なされ、前日に引き続きリーダージャージを維持した。

第5ステージ結果
1 ジャンニ・メールスマン(ベルギー、エティックス・クイックステップ) 4時間16分42秒
2 ファビオ・フェッリーネ(イタリア、トレック・セガフレード) +0秒
3 ケヴィン・レザ(フランス、エフデジ) +0秒
4 ルイスレオン・サンチェス(スペイン、アスタナ プロチーム) +0秒
5 ジーコ・ワイテンス(ベルギー、チーム ジャイアント・アルペシン) +0秒
6 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター チーム) +0秒
7 ロマン・アルディ(フランス、コフィディス ソリュシオンクレディ) +0秒
8 ジャンピエール・ドリュケール(ルクセンブルク、BMCレーシングチーム) +0秒
9 ケネット・ヴァンビルセン(ベルギー、コフィディス ソリュシオンクレディ) +0秒
10 ホセイシドロマシエル・ゴンカルヴェス(ポルトガル、カハルラル・セグロスRGA) +0秒
33 新城幸也(日本、ランプレ・メリダ) +0秒
37 別府史之(日本、トレック・セガフレード) +0秒

個人総合(マイヨロホ)
1 ホンダルウィン・アタプマ(コロンビア、BMCレーシングチーム) 17時間39分52秒
2 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター チーム) +28秒
3 クリストファー・フルーム(イギリス、チーム スカイ) +32秒
4 ナイロアレクサンデル・キンタナ(コロンビア、モビスター チーム) +38秒
5 ヨアンエステバン・チャベス(コロンビア、オリカ・バイクエクスチェンジ) +38秒
6 サムエル・サンチェス(スペイン、BMCレーシングチーム) +1分7秒
7 ルーベン・フェルナンデス(スペイン、モビスター チーム) +1分10秒
8 レオポルド・ケニッグ(チェコ、チーム スカイ) +1分12秒
9 ピーター・ケノー(イギリス、チーム スカイ) +1分14秒
10 ジャンルーカ・ブランビッラ(イタリア、エティックス・クイックステップ) +1分22秒
79 新城幸也(日本、ランプレ・メリダ) +17分43秒
110 別府史之(日本、トレック・セガフレード) +24分36秒

ポイント賞(プントス)
1 ジャンニ・メールスマン(ベルギー、エティックス・クイックステップ) 51 pts
2 アレクサンドル・ジェニエス(フランス、エフデジ) 26 pts
3 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター チーム) 26 pts

山岳賞(モンターニャ)
1 アレクサンドル・ジェニエス(フランス、エフデジ) 10 pts
2 トマス・デヘント(ベルギー、ロット・ソウダル) 8 pts
3 リリアン・カルメジャーヌ(フランス、ディレクトエネルジー) 5 pts

複合賞(コンビナーダ)
1 ホンダルウィン・アタプマ(コロンビア、BMCレーシングチーム) 14 pts
2 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター チーム) 18 pts
3 リリアン・カルメジャーヌ(フランス、ディレクトエネルジー) 18 pts

チーム総合
1 モビスター チーム 52時間15秒
2 BMCレーシングチーム +53秒
3 キャノンデール・ドラパック プロサイクリングチーム +1分2秒

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