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ブエルタ・ア・エスパーニャ2016 第2ステージメールスマンがスプリント制し今季初勝利 クフィアトコフスキーがマイヨロホ

by 澤野健太 / Kenta SAWANO
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 ブエルタ・ア・エスパーニャの第2ステージが8月21日、スペイン・ガリシア地方のオウレンセ・カピタル・テルマルからバイヨーナまでの160.8kmで行われ、ジャンニ・メールスマン(ベルギー、エティックス・クイックステップ)が集団でのスプリントを制し、今季初勝利を飾った。総合リーダージャージのマイヨロホはチーム スカイのミハウ・クフィアトコフスキー(ポーランド)が獲得した。日本の新城幸也(ランプレ・メリダ)は15位、別府史之(トレック・セガフレード)は103位だった。

ブエルタ・ア・エスパーニャ第2ステージを制したメールスマン Photo: Yuzuru SUNADAブエルタ・ア・エスパーニャ第2ステージを制したメールスマン Photo: Yuzuru SUNADA

 第1ステージのチームTTを終え、本格的な開幕となる第2ステージは、中間の79.9km地点で標高790mのフォンテフリア峠を今大会最初の山岳ポイント(3級)とする160.8km。前半は内陸部をスタートし山合の道を細かくアップダウン。山岳を越えると一気に下って、141km地点にはスプリントポイントを迎える。最後の20kmは海沿いの道を走ってゴールするレイアウト。スプリンターだけでなく、総合勢にも十分にチャンスがあるステージだ。

序盤から3人の逃げを容認

ローラン・ピション(左)ら3名のエスケープグループ Photo: Yuzuru SUNADAローラン・ピション(左)ら3名のエスケープグループ Photo: Yuzuru SUNADA

 序盤でチェーザレ・ベネデッティ(イタリア、ボーラ・アルゴン18)、ブライアン・ノロー(フランス、ディレクトエネルジー)、ローラン・ピション(フランス、エフデジ)の3人が逃げ、集団は逃げを容認する状態が続いた。残り約100kmの60km地点では、メーン集団との差は約2分だった。メーン集団は、チーム スカイやジャイアント・アルペシン、トレック・セガフレード、モビスター チームなどが先頭に立ち、全選手がスローペースで大集団となって続く展開。新城と別府が仲良く談笑しながら走る姿も見られた。

炎天下のスペインを走るプロトン Photo: Yuzuru SUNADA炎天下のスペインを走るプロトン Photo: Yuzuru SUNADA

 山岳ポイント手前では、先頭集団の中で、きつそうに2人から遅れをとっていたノローが、後ろから一気にアタック。この動きは一旦吸収されるが、この動きで山岳賞争いが活発化。山岳ポイント前では3人が横並びになって牽制しあうシーンもあったが、残り500mからゴールスプリントのような激しいバトルを制したのはピション。ベネデッティを差して山岳ジャージを獲得することになった。

ジルベールがアタック

ベルギーチャンピオンジャージを着て後半、逃げに加わったジルベール Photo: Yuzuru SUNADAベルギーチャンピオンジャージを着て後半、逃げに加わったジルベール Photo: Yuzuru SUNADA

 残り60kmで先頭とメーン集団の差は1分差。じわじわとメーン集団との差が縮まってくる。メーン集団は先頭が横一列になりながらのサイクリングのような和やかなモードだったが、残り39kmを切った後半部分一番の上り坂で動きがあった。エティックス・クイックステップへの来季移籍が決まったばかりのフィリップ・ジルベール(ベルギー、BMCレーシングチーム)がメーン集団から飛び出し、先頭集団へのブリッジを試みた。

 わずか2分ほどで先頭の3人に追いつくと、残り約18kmにある海沿いのスプリントポイントも1位通過。3秒のボーナスを獲得したジルベールら先頭集団は、残り15kmでメーン集団に吸収された。

 散発的なアタックが繰り返されるがいずれも決まらず、集団のままバイヨーナの町へ入る。残り5kmからカーブが続くコースで集団は一列になり、残り1kmから各チームのスプリンターを引き連れたディメンションデータ、ロット・ソウダル、エティックス・クイックステップなどのトレインが集団の先頭位置争いを繰り広げた。

新城もスプリントに加わり15位

 残り300mから人数を揃えたエティックス・クイックステップ勢が先頭をキープ。残り100mから飛び出したメールスマンがミカエル・シュヴァルツマン(ドイツ、ボーラ・アルゴン18)、クフィアトコフスキーらとのスプリントを制した。新城もスプリントに加わったが、カーブで外に押し出され惜しくも15位に終わった。

 メールスマンはスペインの国営放送のインタビューで「ブエルタのためにトレーニングしてきたし、今日はモチベーションも上がっていた。スタート前に妻と娘から『今日はテレビで見ているからね』と言われていたので勝てて本当にうれしい。(ゴール後)妻は泣いていたよ」と家族で今季初勝利を喜んでいた。僅差で4位になったクフィアトコフスキーが総合首位に立った。

リーダーの座に着いたミハウ・クフィアトコフスキー Photo: Yuzuru SUNADAリーダーの座に着いたミハウ・クフィアトコフスキー Photo: Yuzuru SUNADA

第2ステージ結果
1 ジャンニ・メールスマン(ベルギー、エティックス・クイックステップ) 4時間16分39秒
2 ミカエル・シュヴァルツマン(ドイツ、ボーラ・アルゴン18)+0秒
3 マウヌス・コー・ニールセン(デンマーク、オリカ・バイクエクスチェンジ) +0秒
4 ミハウ・クフィアトコフスキー(ポーランド、チーム スカイ) +0秒
5 ヨナス・ヴァンフネヒテン(ベルギー、イアム サイクリング) +0秒
6 クリスティアン・スバラーリ(イタリア、ディメンションデータ) +0秒
7 ニッコロ・ボニファジオ(イタリア、トレック・セガフレード) +0秒
8 ホナタン・レストレポ(コロンビア、チーム カチューシャ) +0秒
9 ジャンピエール・ドリュケール(ルクセンブルク、BMCレーシングチーム) +0秒
10 ロレンゾ・マンザン(フランス、エフデジ) +0秒
15 新城幸也(ランプレ・メリダ)+0秒
103 別府史之(トレック・セガフレード)+0秒

個人総合(マイヨロホ)
1 ミハウ・クフィアトコフスキー(ポーランド、チーム スカイ) 4時間47分16秒
2 ホセホアキン・ロハス(スペイン、モビスター チーム)+0秒
3 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター チーム)+0秒
4 クリストファー・フルーム(イギリス、チーム スカイ) +0秒
5 サルヴァトーレ・プッチョ(イタリア、チーム スカイ)+0秒
6 ピーター・ケノー(イギリス、チーム スカイ) +0秒
7 ナイロアレクサンデル・キンタナ(コロンビア、モビスター チーム)+0秒
8 レオポルド・ケニッグ(チェコ、チーム スカイ)+0秒
9 ルーベン・フェルナンデス(スペイン、モビスター チーム)+0秒
10 ホナタン・カストロビエホ(スペイン、モビスター チーム)+0秒
128 別府史之(トレック・セガフレード)+2分19秒
156 新城幸也(ランプレ・メリダ)+3分47秒

ポイント賞(プントス)
1 ジャンニ・メールスマン(ベルギー、エティックス・クイックステップ)25pts
2 ミカエル・シュヴァルツマン(ドイツ、ボーラ・アルゴン18)20pts
3 マウヌス・コー・ニールセン(デンマーク、オリカ・バイクエクスチェンジ)16pts

山岳賞(モンターニャ)
1 ローラン・ピション(フランス、エフデジ)3pts
2 チェーザレ・ベネデッティ(イタリア、ボーラ・アルゴン18) 2pts
3 ブライアン・ノロー(フランス、ディレクトエネルジー) 1pts

複合賞(コンビナーダ)
1 ローラン・ピション(フランス、エフデジ)192pts
2 ブライアン・ノロー(フランス、ディレクトエネルジー) 213pts

チーム総合
1 チーム スカイ 13時間20分34秒
2 モビスター チーム +0秒
3 オリカ・バイクエクスチェンジ +6秒

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